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三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和3年4月)~新緑の中、鳥のさえずりが響いています~

 みなさん、こんにちは。
 林務担当では、三宅島の野鳥等の情報を毎月投稿しています。
三宅島の野鳥の特徴については、下記の記事で概説しています。

〇確認された野鳥の集計表(令和3年4月)
 東京都三宅支庁では、日頃より、野生鳥獣の生息状況・飛来状況の把握に努めています。
 先月、島内3地区にて、1㎞往復する間に、目視又は鳴き声により確認された野鳥を記録して、集計表にまとめました。

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特記事項:イイジマムシクイが渡って来ました。

〇コラム

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 今回ご紹介する野鳥は、絶滅危惧種の夏鳥「ウチヤマセンニュウ(内山仙入)」です。
 「ウチヤマセンニュウ」は、個体数が非常に少ないため、絶滅危惧種に指定されています。
 三宅島は伊豆諸島最大の繁殖地ですが、2000年噴火によって島内最大の繁殖地「八丁平」が消失し、「ウチヤマセンニュウ」の数が半減したと言われています。現在は、火山ガスの減少によって裸地化した場所が草原になり、「ウチヤマセンニュウ」の分布も広がっているようです。
 三宅島内最大の繁殖地は「伊豆岬」ですが、別の場所でも姿を見ることができます。例年、8月下旬頃には離島してしまいますので、それまで早朝に聞こえる「チュルル、チュカチュカ」というきれいなさえずりを楽しんでみてはいかがでしょうか。

〇三宅島の野鳥
 5月に撮影された野鳥の様子を紹介します。
 なお、撮影時期が異なるため、前段の調査で確認された種類とは一部異なります。

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アカコッコ

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カワラヒワ

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シジュウカラ

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ミヤケコゲラ

〇三宅島の植物
 三宅島は、豊かな自然に恵まれ、多様な植物も島内各所で見られます。
 今回も、三宅島内で見かけた季節の花を紹介します。
 写真1枚目の「ハマヒルガオ」は、「アサガオ」や「ヒルガオ」の仲間で、海岸の砂浜に自生していて、漢字では「浜昼顔」と書きます。
 花言葉は、白い地下茎が這うように組み合っている様から、「絆」や「優しい愛情」などです。このコロナ禍で、大切な言葉ですね。
 三宅島内では、大久保浜などで見ることができますので、健康維持のための運動がてら楽しんでみてはいかがでしょうか。

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ハマヒルガオ

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ハマコンギク

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アツバスミレ

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オオシマザクラ

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カジイチゴ

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トベラ

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マルバシャリンバイ

 継続してご覧頂ければ、季節ごとの野鳥や植物の移り変わりをお楽しみいただけると思います。
 次回もご期待ください!

見出し写真:イイジマムシクイ(令和2年5月撮影)

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