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三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和3年6月)~カラスバトも、お待ちしています~

みなさん、こんにちは。
林務担当では、三宅島の野鳥等の情報を毎月投稿しています。
三宅島の野鳥の特徴については、下記の記事で概説しています。

〇コラム

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 今回ご紹介する野鳥は、国指定天然記念物で準絶滅危惧種の「カラスバト」です。三宅島では、「クロバト」と呼ばれているようです。
 筆者が三宅島で生活を始めて1年以上、常緑広葉樹林で生活する「カラスバト」の特徴的な鳴き声や羽音を幾度となく聞いていましたが、後姿さえ捉えることはできませんでした。
 今回は幸運なことに、素人でも撮影できる距離に現れてくれました。じっくり観察すると、頸が長く頭は小さく見えますね。何より、頸まわりの光沢のある緑色が綺麗です。
 「カラスバト」は、ハトの仲間の中で非常に警戒心が強い野鳥ですが、大好物のタブノキの実が熟すこれからの時期は、比較的観察しやすいかも知れません。
 森林の中を、ゆっくりと散歩する贅沢な時間を過ごすのも良いですね。

〇三宅島の野鳥
 前段で紹介した「カラスバト」以外にも、6月に撮影できた野鳥の様子を紹介します。

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ウチヤマセンニュウ

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シチトウメジロ

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ホオジロ(雄)

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ホオジロ(雌)

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アカコッコ


〇三宅島の植物など
 三宅島は、豊かな自然に恵まれ、多様な植物も島内各所で見られます。
 今回も、三宅島内で見かけた季節の花などを紹介します。
 写真1枚目の画像は、「スカシユリ」で、島では「イソユリ」とも呼ばれているようです。見た目が似ている「ハマカンゾウ」は、同じユリ科の仲間ですが、「スカシユリ」は「ユリ属」、「ハマカンゾウ」は「ワスレグサ属」と異なります。両者は、生育する場所や見た目が似ているため、筆者は今年見分けられるようになりました。
 「スカシユリ」の名前の由来は、「花びらと花びらの間が透けて見える」ことなどです。三宅島では、「スカシユリ」と「ハマカンゾウ」が同時に咲く時期がありますので、海岸線を歩きつつ見比べるのも楽しいですよ。

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スカシユリ

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ハマカンゾウ

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ハチジョウアザミ

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ウツギ

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ハマナデシコ

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ハマナタマメ

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シマホタルブクロ

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ハマゴウ

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ランタナ

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ガクアジサイ

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ハマシャジン

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カジイチゴ

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ハチジョウグワ

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ヤマモモ

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ホタルガ

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アオスジアゲハ

 継続してご覧頂ければ、季節ごとの野鳥や植物などの移り変わり をお楽しみいただけると思います。
 次回もご期待ください!

見出し写真:シチトウメジロとハチジョウグワ(令和3年6月撮影)

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