三宅島の野鳥生息・飛来情報(令和3年12月)~ウグイスの発声練習が始まりました~
新年、明けましておめでとうございます。
林務担当では、三宅島の野鳥等の情報を投稿しています。
三宅島の野鳥の特徴については、下記の記事で概説しています。
〇確認された野鳥の集計表(令和3年12月)
東京都三宅支庁では、日頃より、野生鳥獣の生息状況・飛来状況の把握に努めています。
先月、島内3地区にて、1㎞往復する間に、目視又は鳴き声により確認された野鳥を記録して、集計表にまとめました。
特記事項:ウミウ、オオバン、カワセミ、ノスリ、ヒドリガモ、ミサゴ、モズが渡って来ました。
〇コラム
今回ご紹介する野鳥は、藪の中で「チャッ、チャッ、チャッ」と地鳴き声だけを響かせ、なかなか姿を見せない「かくれんぼの天才?」と思わせる、体長15㎝程度の「ウグイス」です。
「ウグイス」と言えば、「ホー、ホケキョ」というさえずりを思い浮かべますが、筆者が偶然撮影できた写真で同定した結果、「ウグイス」と判明しました。体色に目を向けると、下段で写真を掲載している「シチトウメジロ」の方が、ウグイス色ですね。野鳥に関する知識が乏しかった頃、「メジロ」を見掛けるシチュエーションや体色から、「ウグイス」と勘違いしていたことを思い出しました。野鳥撮影を継続していると、楽しい発見が多いのが嬉しいです。
「ウグイス」は、鳴き声の綺麗な日本三大鳴鳥の一種で、春告鳥とも表現されます。そろそろ三宅島内でのさえずり、少し気が早い話ですが、サクラなどの春花とのコラボが楽しみですね。
この時期の三宅島は、野鳥を目にすることは減りますが、「地鳴き」や「さえずり」、「ドラミング」などを耳で聴いて姿を想像する、そんな楽しみ方も良いですね。
森林で野鳥観察などを楽しんでいる方は、そのシステムのまま海岸へ向かい、「イソヒヨドリ」や「クジラ」にも挑戦してみてください。
〇三宅島の野鳥
前段で紹介した「ウグイス」以外にも、12月に撮影できた野鳥の様子を紹介します。
シチトウメジロ
ホオジロ
イソヒヨドリ
ヒヨドリ
オオバン
ミサゴ
〇三宅島の植物など
三宅島は、豊かな自然に恵まれ、多様な植物も島内各所で見られます。
今回も、三宅島内で見かけた季節の花などを紹介します。
写真1枚目は、「ワダン」と「イソギク」のコラボです。この2種、開花時期が重複することもあり、筆者は並べないと覚えられませんでした。どうですか?似ていませんか?
この時期の三宅島は、下段に掲載している「ツワブキ」など、黄色い花が目立ちます。「ワダン」や「イソギク」は、面的に広がっていることを目にすることが多く、黄色ということもあり「ホットカーペット」のような温かみを感じます。
みなさんも、風が弱いときを狙って、島内散策を楽しんでみてください。
ワダン(写真左側) / イソギク(写真右側)
イソギク
ツワブキ
ハチジョウアザミ
アツバスミレ
センニンソウ
ハマコンギク
ヤブツバキ
継続してご覧頂ければ、季節ごとの野鳥や植物などの移り変わりをお楽しみいただけると思います。
次回もご期待ください!
見出し写真:海岸線の温もりイソギク絨毯(令和3年12月撮影)
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