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数字の整合性を眺める (vol 213)

  今の話、なんか変

マネジャーからの説明、聞いているとどうもにもこうにも居心地が悪い。
過去に聞いた数字と、今回説明の数字に整合性が取れていないのです。

生産計画の変更、5%位なので吸収できそうです。と以前に受けた報告。
変動幅がちょっと変わったら全然違う数字が出てきた。あれもこれも大化け、破綻、な~んてことが起こります。「前回、大丈夫って言ったじゃん!

よくよく調べると、前提が変わっているんですね。
前回の報告と今回の状況が変わったこと。これ自体が問題なのではありません。VUCAの時代、短期間に状況が変化することは日常茶飯事です。
私がマネジャーに期待しているのは、
前提条件が変わったのなら、突っ込まれる前に事前掌握しておいてね
ということ。

そんなん当たり前じゃん。と思うでしょう。
ところが海外の実態、シラっと平気で違う話を持ってくる事が多い。2年以上一緒に仕事していても、こっちの常識感はなかなか通じないんですね。
実のところ、マネジャー達は忙しい。これを理由に、自分の部下から出てきた数字をそのまま報告してくる。報告した数字も記憶しないので、今回の数字と以前の報告数字の辻褄チェックができない。
結果、前回とは整合のない数字を上長に報告、「これ、変やで~」と叱られてしまう構造です。

ーザクッとでいいから数字を記憶しておくこと
ー前回の数字と整合が取れているか報告前に確認すること
前提の状況や数字が変わっていないか
ー何かひとつ変わったらそれ以外の数字と整合取れているか
そんな風に数字を眺める習慣がマネジメント力の向上につながる。
気づいて欲しいんですけどね~。

整合性の確認
これもマネジャー達に覚えておいて欲しい念仏としてツイート発信。

In the course of various activities, checking the consistency of numbers for related items is the basis of logical discussion.
We explain the analysis results for a certain number. Is there a consistency between the original numbers and other information or numbers that support this explanation?
When we make a plan, are the numbers used in the plan consistent with the numbers in the related data?
The relationship between numbers allows us to verify that our explanations are logically valid.
I am particular about the consistency of numbers because it is the basis of logical thinking.

社内ツイート

様々な活動を進める中で、関連する項目の数字の整合性の確認は、ロジカルな議論の基本です。
私たちは、ある数値に対して分析結果を説明します。この説明を裏付ける別の情報や数値と、元々の数値の間に整合が取れているでしょうか。
計画を立てた時もその計画に使われている数値と、関連したデータの数値は整合しているでしょうか。
数値と数値の関連性で、自分たちの説明がロジカルに成立しているかどうかを検証することができます。
ロジカルシンキングの基本だからこそ、私は数字の整合性にこだわります。

社内ツイート日本語訳

何度も言ってはいますが、
記憶にとどめておいて欲しい「ザクッと感」のレベル
これって伝えるのが難しい。カナダだけでなく、フィリピンでもタイでも、どこの国でも経験しました。

 ー「覚えとけ~」
 ー「そんな数字まで覚えていられません」
 ー 聞けば少数点以下まで気にしてる。
 ー 「いやいや、ザクッとでええから」
ボケと突込み、みたいなことが何度も発生します。
どうすれば、漫才やめられるか、いいアイデアあれば教えてください。

最後までお付き合い、ありがとうございました。


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