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有効数字1桁の記憶 (vol 077)

電卓なしで数字の話、できていますか?

経営者、マネジャーとして、いろいろな数字を見たとき、
  「あれ、何かおかしくない?」
並んだ数字のバランスがおかしいと気づく能力感受性が必要です。
直感と言えるかもしれません。

マネジャーとして、何かを判断する時、意思決定する時、
必ずしも細かい数字が必要かというと、そうでもありません。
誤差のレベルとも思われる末尾の部分は必ずしも必要ではないですよね。

まず最初に、例えば、8百なのか、2千なのか、5千なのかを知ること、
全体を理解することが重要です。
を見た上で木々の詳細、枝ぶりを確認すれば良いのです。

「ザクっと」知りたい

と思うのは日本人の特性かもしれません。

海外のスタッフと話をしていて、
   会社の数字がほとんど頭に入っていない
   ザクっとした話をしているのに、
      小数点3桁まで一生懸命調べようとして時間が掛かる
そんな場面を数多く経験します。

細かい数字で議論しようとするから、全体像の記憶も難しくなる、
いや、自ら難しくしているのだろうと思います。

暗算で色々な数字の関係を確認する、

「これがこうなら大体こんな結果が期待できるね」
「その数字がこれだったら、こっちの数字と整合が取れないんじゃないの?」

電卓なしで会話ができる様になれば、
頭の回転、話のスピードもどんどん速くなってきます。

電卓のいらない有効数字でよいと割り切ってみると、
  会社の色々な数字が関連性構造を含めて持って頭の中に入ってくるし、
  記憶できる様になります。
心がけ次第と言うか、訓練すればできる様になること
だと思っています。

Numbers to understand the scale.

When considering various things in a company, we need to get an overview first. To speed up this process, we need to know a variety of numbers in a company. My recommendation is to memorize one digit number. No next digits small numbers are needed to get an overview.
When you think about a certain condition, the speed of judgment changes greatly just by knowing about whether it is 2, 5, 10, or 30.

When you get into the habit of examining the scale, you will be able to verify the mutual relationships of various information and speed up management decisions.
When I say it's okay to use a very rough estimate, It's when I want to know this sense of scale only. It should be okay to consider whether it is 2.0 or 2.2 or 4.9 or 5.3 after understanding the outline.

Try self-improvement so that you can check the interrelationships of various numbers even in mental arithmetic using one significant digit.
規模感を理解するための数字
会社で種々の検討をするときに、まずは概要を把握する必要があります。このスピードを上げる為には色々な数字を知っておく必要があります。お勧めは、有効数字1桁の記憶です。概要理解に細かい数字は不要です。
ある数字を考えた時、2なのか、5なのか10なのか30なのかを頭に入れるだけで判断のスピードは大きく変わります。規模感を検証する習慣をつけると、色々な情報の相互の関係を検証して、経営判断のスピードを上げることができるようになります。
私が、超概算で構わない、と言うのはこの規模感を知りたい時です。2.0 or 2.2なのか、4.9 or 5.3なのかの検討は概要を理解した後で構わないはずです。
有効数字1桁の数字を使って、暗算でも色々な数値の相互関係を確認できるよう、自己研鑽をしてみてください。

「数字に強い」と言うことを目指した結論が、
   「有効数字1桁でも構造的に記憶する」でした。
全部をビシッと記憶するのは、パソコンのメモリーに任せて
会話のスピード、思考のスピードを上げることの方が重要です。
敢えて、細かい精度は犠牲にする、が凡人の対応ですね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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