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フランス人 ハウスメイトの話

私が留学していた時、滞在していたホームステイ先にもう一人のフランス人留学生がいました。同じホームステイ先でも、部屋はそれぞれ個室が与えられていたので、ルームメイトではなくハウスメイトという存在でした。

私が最初に滞在していたホストファミリーと上手く行かなくて、エージェントにホストファミリーの変更をお願いした時に、「可能であればハウスメイトがいる家庭がいい」と希望したところ、運よく通りました。
ある意味彼女は待望のハウスメイトでした笑


あまりいないヨーロッパ人留学生

留学先のバンクーバー自体アジア人留学生がとても多く、ましてやヨーロッパの留学生は近場のイギリスやマルタ、カナダに来るとしてもヨーロッパよりのトロントへ行くでしょうから、バンクーバーはあまりヨーロッパからの留学生がいません。大規模な語学学校にはいるでしょうが、小規模校にはいても数名と言うことがほとんどです。

つまり、ハウスメイトだった彼女は私が留学中初めて出会ったフランス人でした。(ヨーロッパ人と友達になりたかったわけではありません。そもそもヨーロッパ人留学生自体がバンクーバーでは少数派だったのです。)

フランス

「フランス」と聞くとどういうイメージを持つでしょうか。私はEmily in Parisで見た内容しかフランスについて知りませんが、あのドラマはあまりにもステレオタイプ感がすごくて、本物のフランスではないような気もします笑

体形

フランス人ハウスメイトと暮らしていて最初に思ったのは、かなり体形がすらっとしていることです。ホストファミリーは毎日多すぎる量の食事をくれていたので、私は留学中太ったのですが、彼女は細かったです。

フランス人女性はみんな細いと聞いたことありますが、代謝がいいのか?同じ食生活なのに不思議でした。

食事

それからフランスと言えば美食の国。(あっていますか?笑)
ホストファミリーはフィリピン系で、フィリピンのご飯をよく作っていましたが、正直アジア人の私でさえ、完食できなかったり、あまり美味しくないなと思いながら食べたりすることがありました。(ホストファミリーごめんなさい)
ところが、彼女は何を出されても問題なく完食するのです。フランスと日本の食文化を比べたら、フィリピンに近いのは間違いなく日本です。彼女にとって、母国の味から離れた料理も多かったはずですが、それでも食事時間が長くなることもなく食べ終えるのです。
何を出されても完食する彼女は品がありました。


アクセント

そしてフランス人と言えば、最も素敵な英語のアクセント持つと言われています。彼女が話す英語は、流暢ですらすらと英語が出てきて、すごいなあと日頃思っていました。アクセントに関してはフランス語を話さないし、あまりフランス人と話したことが無いので分かりませんが、英語から見て自然なアクセントであることは間違いないと思います。

フランス語はhの音を発音しないそうですが、Hungary(国)のことをハンガリーではなく、アンガリーと言っていて、初めてフランスのアクセントを認識したように思います。これはアクセントと言っていいのか謎ですが。


静か。

これは彼女だったからに過ぎないかもしれません。が私たちの部屋は間にバスルームを挟んで隣だったので、直接的には隣ではありませんでしたが、本当に彼女は静かなのです。

気を使ってくれているのか、たまたま物音を出さない人なのかは謎ですが、いつも静かなので、逆に私がうるさくしていないか心配になるほどでした。

私はシャワーでも結構時間がかかってしまうほうなのですが、彼女はシャワーも早くて、ありがたいぐらいストレスフリーでした。(私はストレスフリーでしたけど、彼女は私のシャワーが長すぎる等、不満があったかもしれません笑)


仕事

それから彼女はバイトもしていました。午前中はバイト、午後は語学学校というスケジュールだったようです。

そして彼女は仕事に応募し始めて(レジュメを配り始めて)、かなり早い段階で仕事をもらっていました。結局4つ通って、そこから選ぶという形でした。どれもチェーンではなく、素敵なローカルのお店だと聞きました。

ワーホリとかしたことある人は分かると思うんですけど、これってすごいありがたいというか、偉業です笑
私の日本人の友達はいくらレジュメ配ってもなかなか面接まで行かなくて、仕事探しに苦戦していたのに、彼女はすんなりゲットできました。当時19歳でギャップイヤー中でしたので、特別な職務経験があるわけでもないようです。

結構ローカルなお店って、「現地の人しか採用しない、雰囲気の為に白人しか採用しない」という感じが見えるので、フランス人の彼女が仕事をゲットしやすいのは、普通かもしれません。

仕事が欲しければ、だれでも印象良くなるようにしたり、面接でいいこと言えるように頑張ったりするはずなので、悲しいことに海外で仕事を得るにはやはり人種も関わってしまうのかもしれないと思いました。。


ハウスメイトとはうまく行かないの?

私の周りでホームステイにおいて、
ハウスメイトと仲よくしているのか(一緒に外出したり、家の中でも一緒に過ごす時間が多いなど)、
ただの同居人(家の中で顔を合わせた時に少し会話する程度)という存在になっているのかは、面白いくらい二極化していました。

ハウスメイトと上手く行っているのは、ハウスメイトの国籍が自分と同じ場合でした。ただの同居人になっているのは、同じ国籍同士でも起こり得るし、違う国籍でも起こります。

つまり、ハウスメイトとの国籍が同じであれば、仲良くなれる可能性もありますが、そうでない場合ももちろんあり、ハウスメイトとの国籍が違えば仲良くしている人を見たことがない、ということです。

そして私は日本人、彼女はフランス人でしたので、もれなく私たちは、そこまで深い関係を築くことはできませんでした。
最初は結構遊びに行ったり、話したりしていましたが、だんだん食事の時に少し会話する程度になりました。ハウスメイトとの関係っていつの間にか微妙な空気が流れるようになるんですよね。

ただ、もちろんハウスメイト以外に関わる人がいるわけで、仮にハウスメイトとあまり上手く行かなくても、深くまで仲良くなれなくても、問題はありません。

もし、これからの留学で「ハウスメイトと仲良くなれるかな?」と期待を寄せている方がいれば、あまり期待しないことをおすすめします。

ただこれはあくまでホームステイの話です。大学などの学生寮で生活する場合は、上手く行っているというか、「寮の友達が一番仲いい友達だ」みたいなことの方がよく聞くので、必ずしもうまく行かないわけではないですね。


ハウスメイトがいることのメリット

ホームステイにおいて「ハウスメイトと仲良くなれるとは限りません。あまり期待はしないで」と書いてしまいましたが、もちろんメリットもあります。

まず1つ目は、「他の留学生がちゃんと滞在できている」という前例がハウスメイトによって作られることです。
「初めて会うホストファミリーがどんな人だろうか?」と不安になってしまいますが、すでにハウスメイトがいるということは、そのホストファミリーが問題ない、すでにそこで生活できている留学生がいると裏付けられたようなもんです。

ハウスメイトが自分より1週間前に入居したとかだと信ぴょう性がないですが、そんなに頻繁に留学生入れ替わらないと思うので、大丈夫な気もします。

そして2つ目のメリットは、「ホームステイ先にトラブルがあってもハウスメイトという味方がいる」ということです。

ホストファミリーに問題があったけど、ハウスメイトがいたから乗り越えたとか、ハウスメイトと一緒にホストファミリーと戦ったとか、そういう話を結構友人から聞いたことがありました。

「何となくホストファミリーとは話しにくい」と思っていても、同じ留学生であるハウスメイトとなら話しやすいこともあります。
ハウスメイトという存在がホームステイにおいて安心感を与えてくれることは間違いないと思います。

団体で添乗員さんがいるような短期留学でも、留学生2,3人ずつを1家庭に配属させることが多い気がします。
「同じ日本人とホームステイしたら英語伸びないのでは」と心配する人も多いですが、短期留学は英語を伸ばすよりは、海外の文化体験という意味合いの方が強いので、あまり気にしなくていいと思います。

慣れない海外生活で国籍に関わらずハウスメイトがいれば心強いので、私はもしまたホームステイすることになったら、ハウスメイトがいるところがいいです笑

最後に

今回はホームステイ先にいたフランス人ハウスメイトについて書きました。
後半の方で、フランス人ハウスメイトではなく、ハウスメイトそのものの話をしてしまいましたが、総じて私はハウスメイトがいるホームステイ賛成派です!!

フランス人ハウスメイトとそこまで仲良くなれなくても、こう思えるんですから、ハウスメイトの存在意義って大きいです笑

最後まで読んでいただきありがとうございました:)
See you soon


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