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浮かんでいるのは、誰の顔?

指導をするとき、何かを判断するとき、大事にしている視点があります。

それは「誰の顔を思い浮かべて決めたのか」ということです。

誰の顔を思い浮かべているかによって、結論が大きく変わってくる場面に何度も遭遇してきました。

そんな経験を経て、私はさまざまな意思決定をする時に、自分自身に問うようにしています。

そしてこの問いは「これって、本当に子どものことを考えてる?」というような意思決定が行われそうな時にもとても有効な問いで、今でも度々使っているものです。

今回はそんな、「誰の顔を思い浮かべているのか」ということについて書いていきたいと思います。



その時、誰の顔が浮かぶのか


「子どものことを一番に考える」

頭では分かっていても、実際にできているかどうかは分からない…。
そう感じた当時20代の私は、規準を設けることにしました。

何事も、評価規準がなければ評価することができないからです。

ましてや「しっかりと考えているかどうか」なんて、何をもって「考えた」とするのかを決めておかないと、評価することは難しいでしょう。

評価が曖昧になると、次の手立てももちろん曖昧になってしまいます。

そこで私が考えた評価規準は
その時、誰の顔が浮かんでいたのかというものでした。

「子どものことを一番に」と言うと、甘やかしていると言われてしまうことも少なくありません。

もちろん、指導すべきところは指導すべきです。

ただしそれは、先生自身の腹が立ったからとか、指導をしないと周りの先生方に指導力がないと思われるからとかではなく、

この子のために、今この指導が必要だと考えたからであるべきだと、私は考えています。
(欲を言えばこの「子どものため」ももう少し解像度が高い方が望ましいと思っています)


よくある事例


"子どもの顔が浮かんでいる状態"は、当たり前のようで当たり前ではありません。

子どもが置き去りにされてしまっている現場を、実際よく目にします。

例えば、先生同士でA案にするかB案にするか検討しているとき。

ある先生は、自分はA案しか経験したことがないからA案を押す。
ある先生は、B案なら以前作ったものを持っているからB案を押す。
ある先生は、B案を押している先生が手抜きをしようとしていることに納得がいかないからA案を押す。
ある先生は、影響力のある先生がB案を押しているからB案を押す。

こんな風に結局誰も、子どものためにどちらが良いのかを考えていないという状況、皆さんは経験ありませんか?

ぶっちゃけてしまうとこんな時、私はA案でもB案でも、どちらでもいいなと思っています。(もちろん両方とも妥当な案である前提です)

それが、子どものことを考えた意思決定であれば、A案B案どちらでも、そしてそれ以外の案でも正解だと思うし、子どものことを考えずに行った意思決定であれば、どちらの案も不正解だと思うのです。


A案かB案か、という程度の話なら子どもへの影響は大きくないかもしれません。でもこれが、例えば指導や支援、対応の場面で行われてしまうとどうでしょう。

例えば、先生自身が腹が立ったから指導するとか、保護者の顔色を見て支援を決めるとか、あのクラスの子を指導するとあの担任の先生に悪いからと対応を決めるとか…。


こういった、子ども以外の顔を思い浮かべた判断は、気をつけて聞いていると結構そこかしこから聞こえてくるものです。

子どもの周辺の環境(担任や保護者、兄弟、地域など)の話はいくらでも出てくるのに、その子について問うと「う~ん…」と話が止まる現場に遭遇した経験は、一度や二度ではありません。

学校は、教職員は、誰のために存在するのか


こんな風に指導しよう!と決めた時、
頭に浮かんでいるのは常に
子どもの顔でありたい。

それは私が、学校は子どものための場所だと
教職員は、子どものために存在している
考えているからです。

先生方のお話を聞かせてもらうことも
先生方の働き方を考えることも
すべては、先生方が"子どもの顔を思い浮かべて動ける状態"をつくることにつながることが大事だと思っています。

「学校は子どものための場所だよね」に
「当たり前じゃん」と答えが返ってくる未来を
目指していきたいですね。



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学校内外の幅広い実務経験に基づいた多面的アプローチの提案、行動心理学的なアプローチの実装を得意とする、すべての教職員のスーパーバイザーです。
(中学校教頭・50代男性)



学校支援コンサルタント
松本 亜衣

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