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「将来の夢」答えられる?

何の制限もないとしたら
願えば何でも叶うとしたら

やりたいことは何ですか?

…この質問、苦手なのは私だけでしょうか。


まずは自由に発想を広げてみようぜ!
という意味であることは分かる。

でも、そんなこと言われても
何も浮かんでこないんですけど…。


実はこれ、学校で出会う子どもたちからも
度々聞く言葉なんです。

「私、将来の夢ないんよね…」


じゃあ、そういう子には本当に
"目指す未来"や"在りたい姿"がないのか。


いえいえ、これ
聞き方の問題なんです。


ということで、今回は

発想を自由に広げてほしいなら
「将来の夢は?」なんて聞かないで!

というお話です。




質問によって思考が変わる


私たちは脳内で毎日3~6万回
自分で自分に質問しているらしいですね。
何万回も実感したことはありませんが(笑)

だから、周囲の力を借りて
周囲から良い問いを投げかけてもらう
  ↓   ↓   ↓
自分に対する質問の質を上げていく
  ↓   ↓   ↓
思考の質も上がっていく
(「質問の質」って「イロハのイ」みたいに聞こえる…)

だから私たちはお金を払ってでも、核心を突く問いをくれる人と話をしようとするんですよね。

素敵な先生
素敵なコーチ
素敵なメンター

出会うと自分の思考の質がグンと変わる人って、確実に存在します。


私たちはそれくらい
良い問いを求めています。

だから、思考を広げてほしいのなら

どういう問いを投げかけたらいいのかな…
と考えていくことが大切です。


決して、答えられない人が悪いわけではありません。





「将来の夢は何ですか?」


この質問、定番だけど
「答えやすい、いい質問だよね!」
と感じとる人、どれくらいおるんじゃろう…
(ボヤいたら自然と方言で打ってたから、このままでいってみよう)(ボヤき感伝わってると嬉しい)

これ、進路学習の始めとかでいきなり聞かれたりするんよね…

「将来なりたい職業は何ですか?」で始まる進路学習も見かけたことがあるな…

いきなり答えられない質問をして
「進路ナメてると痛い目にあうぞ!」感を
演出しとるんかな~とか
子ども心に思っとったな…

(ボヤき終了)


ちっとも答えられないこの質問
どこが難しいって

広げたいはずなのに、答えを限定してるところ

なんですよね、きっと。


「なりたい職業」の答えが限定されてしまうのは、皆さんも既にお気づきだと思うんですが

「将来の夢」も結局のところ、職業名を答えるのが定番で。「職業」とは聞かれていなくても、答える方は職業名を一生懸命考えてしまう。


ではこの問いに、職業を考えることに、
深い意味があるのかというと、多くの場合そんなことはない。

ただなんとなく聞いてみただけ
というパターンがほとんどですよね。


答えを聞いたからといって、その職業に就けるように具体のサポートするわけでもないし、「へぇ~!すごいねぇ~!」などとリアクションして、終わりです。


でも聞かれた側は、もとい、しょっちゅう聞かれる側は、答えに詰まる度にこんな風に思います。

「答えられんかった…」
「私には夢がない…」

・聞かれても答えられない
・答えても広がりがないとガッカリされる
・聞いた方に深い意図はない
・答えてもサポートはない
・答えらないとセルフイメージが下がる

…なんて罪な定番なんだ!




広がりをつくる問い


「将来の夢」でいい答えが引き出せないから

「何の制限もないとしたら」
「願えば何でも叶うとしたら」

が前置きとして使われるようになった…かどうかはよく分かりませんが

この前置きがつくことで「とりあえず何でも言っちゃいなよ感」が増すことは確かです。



でもね、実際にに考えてみてほしいんです。

何の制限もないとしたら
願えば何でも叶うとしたら

あなたは何がしたいですか?


…はい、そこです(どこだ)

今、スタート地点を"今の自分"に設定しませんでしたか?

あの場所で生まれて、この環境で育って
その家で生活している自分が
これから「何の制限もなくなったら」

って考えませんでしたか?

誰にも指定されてないのに
"今の自分"のサイズ感で考えませんでしたか?



自分自身についてじっくり掘り下げて
考えることはとても大切です。

でも、せっかく未来について考えるんです。

自由度や広がりがほしい時は
"今の自分"から解放されてみませんか?


私が実際に、セッションでよく使う質問は

生まれ変わったらやってみたいこと、ある?

ポイントは2点

①生まれ変わったら
②やって「みたい」こと

日本語ってとてもおもしろくて、ほんの少し言葉を変えただけで、受ける印象が随分と変わります。


この"今の自分"から解放される聞き方は
セルフイメージが低い人にほど効果抜群。

いきなり「将来」なんて言われても

「私にできることはない」
「行ける高校はない」
「仕事なんか絶対できるようにならん」
「飢える未来しか見えん」

な~んて思ってしまってる人にほど、使ってみてほしいんです。


最初は身の回りの小さなことがたくさん出てきます。

部屋の模様替えとか、行きたい場所とか
そんな、やり残してることや、何かしらのブロックがかかってできていないこと。

そんなささやかな願いをたくさん挙げていると
そのうち、多くの人がこんなことを言います。

「生まれ変わらんでも、できるわ…」




まとめ


「将来の夢は何ですか?」って、とんでもなく答えにくい質問です。

聞く側はそんなに深い意図なく問いかけてしまっていますが、答える側は「答えられなかった…」とセルフイメージを低くもってしまうケースも多くあります。

要するに「どんなセルフイメージをもっていますか?」「自分の未来に希望をもてていますか?」という意味の質問だと思うので、聞かれた側が答えられるように質問を工夫してあげてほしいです。

おすすめは「生まれ変わったら、やってみたいこと」を問うこと。

出てきた小さな願いを1つずつ実際に叶えていくことで、セルフイメージが高まっていきます。

良い問いで、良い思考をつくりたいですね。




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