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祓い

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2021年8月の記事一覧

今昔物語と物の怪たち

今昔物語と物の怪たち

安倍晴明さまの師匠に賀茂忠行さまがおります。彼の息子さんは保憲さまです。保憲さまが父のお祓いについていった話が今昔物語にあります。

陰陽師は基本的に現地にかけつける仕事のスタイルでした。

保憲さまは父のお祓いの様子を見ていたわけです。
お祓いですから御幣などが多く並んでいたこともキチンと見ていました。

そんな中、気色の悪いおかしなものが2、30ほどやってきて、お供え物を食べ始めたと父に対して

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祭りとお祓い

祭りとお祓い

元々、日本にはたくさんのお祭りが行われていました。
吾妻鏡にも祭りは多く取り上げられており、鎌倉時代ではお祭りは盛んだったようです。

当時は祭りがどの宗教かというのをあまり区別してはいませんでした。色々な宗教のお祭りが一緒に行われていたのです。

しかしながら、宗教ごとに上下の差というものは存在していました。

基本的にはお坊さんを中心に仏教的な儀式のお祭りがあります。下座に位置するのが神道系の

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三式概論

三式概論

陰陽師はお祓いを中心に行っていますが、他には占いもしています。

主に式盤という道具を使った占いで、太乙、六壬、奇門遁甲の3つは三式と呼ばれて有名です。

太乙は太乙神数とも呼ばれている占いです。
六壬は陰陽道の占いというイメージが強いかもしれません。

奇門遁甲は、何度かこのブログでも出てきていますが、九星気学の基になった占いです。

ちなみに九星気学が広がってきたのは明治時代からです。
上の図

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健康法と鎮魂法

健康法と鎮魂法

霊術の大家である道斉は、様々な鎮魂法を編み出していきます。

その代表的な鎮魂法のひとつが、水滌厳法と言われるものです。

水を使って罪や穢れを祓うことが基本です。
水っていうのは命の根源ですから、水に感謝するということです。

水の恩恵を思い、水を守るという気持ちを持ち、水に親しみましょう。

水滌厳法のやり方は、起床する時に、冷水で頭と体を洗って清めます。単に体を洗うだけでなく、心や魂も洗うイ

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呪い対策マインド

呪い対策マインド

呪いというのは、スピリチュアルの領域でもニーズの高い分野です。
世の中って世知辛いのでしょう。

呪いを学ぶというのは大きく分けて3種類に分けられます。

・攻撃としての呪いをかける。
・対策として呪いを防ぐ。
・呪いを解除する。

呪いを防ぐ上で大事な心構えというのは、防ぐのに失敗したとしても、一発目は耐えるということです。

それは戦略にも言えることです。先手を取られるというのは不利なことです

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