親愛なるわが友人へ(まったくの他人である君へ)
親愛なるわが友人へ
わたしは君の名前すら知らないけど、君にならこの話をしてもいいと思った。
だからここに書いておこう。
あまり明るい話じゃないから、落ち込んでいるなら読むのはよしたほうがいいかもしれない。
君は自分のまわりの人間のことを、敵だと感じたことはある?
わたしにはある。昔は、常にまわりは敵だらけだと思っていたよ。隙あらば自分に危害を加えてくるに違いないと思っていた。他人だってそんなにひまじゃないのにね。
今は違う。「敵に違いない」から、「敵かもしれない」になり、「