見出し画像

「ファミレスを享受せよ」というゲームを知っていますか 知ってください

わかってもらえるかわからないけれど、
自分と同じ言葉でしゃべってくれる人に出会えた時、
とてもうれしくなりませんか?

わたしにはそういうことがあります。

「ファミレスを享受せよ」をプレイしている間、わたしはずっとそう感じていました。
同じ言葉で話してくれているなあ、うれしいなあって。

同じ言語ということではありませんよ。
同じ言語を使っているはずなのに相手の言っていることがわからないことがたくさんあるんです。
ありませんか?
ないですかね……。

ゲームの内容について

ゲームの内容について、お話しますね。
でもこのゲームは、あまりよく知らない状態から始めてほしいかもです。
なるべくまっさらな状態から、あのファミレスに迷い込んでほしい。


主人公は、夜にファミレスに行きます。
席で待っていると、店員も料理も来ないし、さっきとは何か違う場所へ来ていることに気づきます。
そしてそこから、永遠のようなファミレスで過ごすことになるのです。
不思議ですよね。
わたしもすごく不思議でした。
でもとてもわくわくして、いったい何が起こるんだろうって思いました。
だって、冒険ですよ。
夜中にファミレスに行くことだってちょっとした冒険なのに。
そこにずっと閉じ込められちゃうんですよ。
楽しそうでしょう?

あの、「ファミレスを享受せよ」はブラウザでできる無料版と、
steamで買える有料版があるんですが、有料版をおすすめします。
クリアしたあと、特典があるんですよ!
わたしは、有料版を買ってすごくよかったと思っています。

登場人物たち

ファミレスの名前は、「ムーンパレス」です。
そこにいる人たちは、みんなちょっと面白くて、影があるっていうか、
そういう感じがします。
たくさん話をしました。
話をしていくと、その人のことがすこしずつ見えてきて、
どんどん好きになっていきます。
もっとずっとここにいたいなあ、ここでみんなと一緒に過ごしたいなあって思ってしまいます。
わたしはずっとムーンパレスにいてもよかったんですが、
そうはいかないですよね。

月のこと

月のこと、すごく好きです。
だって、ふふ……。
魚が、大きい魚がいるし、あはは。
いいなあ。

月では、自分の存在を尊重してもらえそうですよね。
地球に足りないことです……。
わたしは地球のことしかわからないけれど、
地球ってあまりよくない場所なんじゃないかって思ってしまうんです。

月の、あのやさしい黄色が好きなんです。
地球からも見えますけど、そばで見れたらもっといいのになって思います。

主人公について

主人公って強いですよね。
諦めないし。
バイタリティーというか、そういうのがありあまっています。
いろんなテーブルをうろうろ歩き回って話しまくって、
人の気持ちをすこし楽にしている、ように見えます。
そういうところが好きです。

主人公がパニックになっている人を落ち着かせたとき、
この人はやさしい人だなあって思いました。
無理に落ち着かせようとしていなくて、
ただ相手のこと心配していたから。

あなたについて

あの、もう気づいているかもしれないですが、
この文章はわざと読みにくく書かれています。
ゲームについてもあまり詳しく書いていません。
わたしという存在についてもよくわからないし、
あなたは困ってしまっているかもしれませんね。

それでもあなたはここまで読んでくれました。
だからきっと、あなたはムーンパレスに迷い込んでも大丈夫です。

覚えておいてほしいんです。
「ファミレスを享受せよ」というゲームのことを。
さみしい夜や、なにもないときに、思い出してほしいです。
あなたが迷い込むのを、ムーンパレスは待っています。

もしくは、もうすでにムーンパレスに迷い込んだことがあるのでしょうか?
どちらにしても、ありがとうございます。
ここまで読んでくれて。
あなたはとてもやさしくて、辛抱強い人ですね。

ありがとうございました……。











…………。


……?


あれ、まだいたんですか?
ほんとうに辛抱強いですね。
なら、もう少し付き合ってください。

わたし、きっとまだ心がムーンパレスにいるんです。
永遠のファミレスでずっとおしゃべりしていたいんです。
だからこんなことをだらだらと書いてしまっているんでしょうね。
なんだかとてもさみしくて、地上にいないみたいなんです。
からだがふわふわ浮いているような。

この文章は誰に届くかもわからない手紙のようなもので、
それが今あなたに届いていると思うと不思議です。
まるであなたが私の前の席に座って、
ドリンクバーでなにかを飲みながら、
わたしの話を聞いてくれているように感じます。

わたしはメロンソーダが好きなんです。
あなたは?

うん。

そうなんですね。



きっとなんとかなりますよ。
そう願っています。
たいした支えにはならないかもしれないけど、
わたしがそう願っているのを覚えておいてもらえたらうれしいです。




うん……。
もう、帰らないとですね。
おやすみなさい。
わたし?
わたしはもうすこし、ここで月を見ています。

じゃあまた、どこかで……。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?