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⑥文学フリマに向けてPOPやポスターを作ろう

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この記事では、「短歌の同人誌を個人で作成し、文学フリマ等で販売する」ことを目的に試行錯誤するようすを書いていきます。
短歌の同人誌を作りたいと考えている人の参考になればうれしいです。

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前回の記事ではやっと本番データを製本所に入稿するところまでいきました。
あとは本が出来上がるのを待って、文学フリマに備えるだけです。

文学フリマに備えよう

さてでは、文学フリマに出店する際に必要なものってなんでしょう?

まあいっぱいあるんですよ。気が遠くなるほど。
そのへんは本家文学フリマのページを見てもらったほうがきっと早い。

https://bunfree.net/publish_at_bunfree/attend_bunfree/

上記のリンクを参照ください。ほんとやることたくさんあるから。

でも今できることといえば、そう、POPやポスターなどを作成することですよね。
まあ、それが必要だって知ったの最近なんですけどね。
なんもない状態のなんもない机に本だけ並べるところだったわ。
危ない危ない。

POPを作ろう

POPかあ。作ったことないなあ。
どんな風に作ればいいんだろう?
なにが書いてあればいいんだろう?

・作品のタイトル
・値段
・なんの本か(どういう内容か)

がわかればいいのかな。

で、作ってみたのがこちら。

POP

なんて簡素なの。
もうちょっとどうにかならなかったのか。
いやでも、伝えたいのってこれくらいじゃない?
過度に装飾するの好きじゃないし。
ううーん。これでいいと思うんだけどなあ。

ポスターを作ろう

では次にポスターを作りましょう。
ポスターも作ったことないな……。
どうする?
とりあえずWordでなんか作ってみる?

で、できたのがこちら。

ばかのポスター

これをA3で印刷した。
いや、「すごい」って何?
ほぼなんの情報もないけど。
でも気に入ってるんだよねこれ。
ばかでしょ?
逆に目を引くんじゃないかなって思って。

他の出店者さんの情報をチラ見すると……

この時期になると、
「文学フリマ東京に出店します!」
という情報がSNSで多く見られるようになってくる。
そこで他の出店者さんの作品を見るとね、なんかもうね、何もかもが違う。

まず、表紙がきれいで洗練されてる。
間違ってもWordでは作っていないだろう、
ちゃんとイラストレーターさんに依頼したであろう、
美しかったり可愛かったりする表紙ばかり。
これにはびっくりした。
プロみたいだあ。

当然、POPやポスターもその絵や表紙を使ったものになるだろうから、私の作ったやつは目立つっていうか浮くかも。
もっと簡素に、もっとバカバカしく、とやってみたけれど、あんな素敵な本たちの中で私の本はどう見られるのだろう?
なんだか心配になってきた。

自分の作品を売るということ

私は今まで、自分の作品を売るということはしてこなかった。
なにかを作ったら、それでもう満足で、じゅうぶんだった。
こんな風に自分から短歌をまとめてそれを売るのは初めてのことだ。

だからだろうか、不安だ。
自分の作ったものが人になにか良いものをもたらすことができるだろうか?
お金を出すに値するものだろうか?

他人がまぶしく見える

お金をかけて表紙を素敵にすることも、
イラストをプロに書いてもらうことも、
自信がないとできないことじゃないかと思う。
自分の作品に自信があるから、素晴らしいものにしたいという思いがあるから、ちゃんとお金をかけて装丁を美しく、かわいく、かっこよくするのだ。

私は自分で作ったあの表紙を愛しているが、
他人に作成を依頼できなかったのは怖かったからだ。
せっかく誰かの手を借りて作ったものが、
中身のせいで売れなかったら、
手伝ってくれた人を落胆させてしまうだろう。
それは悲しい。
だったら、すべて自分でやって、うまくいかなくても自分だけがそれを抱えればいいんだと思った。
(まああと、お金がなくて依頼できなかったってのもある)

きれいで素敵な表紙にあこがれはあるけれど、
自分には不相応じゃないかと思ってしまう。
まわりの人がまぶしく見える。
自分以外の本がすべて輝いて見える。

自信を取り戻せ!

ここまで書いていて思ったことがある。
なにを言っているんだ。
私は今までの集大成を本にしたんだ。
選りすぐりの短歌を集めたんだ。
自分でも「良い」と思ったはずだ。
だから本にして、しかも売ろうと思ったんだろう?

そうだ。
怖いだけだ。
私は自分の作ったものに自信を持っているはずだ。
今回の短歌同人誌(歌集)は、自分の中では最高傑作だ。
あのとぼけた表紙も、
ばかみたいなPOPやポスターも、
「これでいい」と思ったから作った。
すべて私はそれを愛している。
なのになにをおびえているんだ?

なにも怖くない

他人の作ったものがより良く見えるのは確かだ。
実際にきっと良いものなのだと思う。
でもそれと、自分の作品を比べても意味はない。
私は私のために、短歌同人誌(歌集)を作った。
それだけだ。
買うかどうかはお客さんが決めること。
中身の評価も読んだ人が決めればいい。
私は、自分の作ったものを自分で好きでいればいい。

そうなんじゃないかな??!!?

まとめ

なんだか、POPとポスターを作る話じゃなくて自分の作品についての自信の話になってしまいました。
ずっと書きたかったことだったので……。

今回、私が文学フリマ東京36で販売する短歌同人誌(歌集)『てにをはばっかか』は、私の最高傑作です。
POPとポスターはばかみたいだけどね。
ぜひ会場に見に、買いに来てください。

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おまけ

100均のラミネートフィルム、クソなんだが

POPやポスターを印刷したあと、100均のラミネートフィルムを使ったんだけど、クソだった。

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