母と私に贈るアロマハンドトリートメント
こんにちは、みつまめです。
私がアロマハンドセラピストの資格を取得するきっかけになった、私の母。
今年1月末に脳梗塞で倒れ、リハビリ期間をフルに6ヶ月間使い、無事に退院しました。
早速母に会って、アロマハンドトリートメントを実践してきました。
母の現状
幸い発見が早かった事で、命の危険があるところまでは行きませんでした。
開頭手術は必要なく、点滴での治療だけで急性期を乗り越えることが出来たそうです。
ただ、脳梗塞は脳梗塞なので、後遺症はやはり残りました。
特に左手に麻痺が残り、リハビリ前は手も握れない状態。
リハビリで日常生活を送れるレベルまで回復しましたが、やはり指の細かい動きは難しいようです。
あとは左側の空間認知が弱いようで、普通に歩いていて壁に左半身をぶつけたりしていました。
「新車に乗ってるようなもんだね!」と明るく言ってはみたものの…怪我が心配です。
特に左足で階段踏み外したりしそうで。
まだ1人で外出するようなことは無いと思いますが、ヘルプマークをつけるよう勧めました。
アロマハンドトリートメントについて
アロマハンドトリートメントとは、精油を植物油で希釈したものを使用します。
精油の香り成分は分子が細かく、皮膚に浸透して血液に届きます。
さらに香りがあるので、鼻から入って脳にダイレクトに刺激を与えることが出来ます。
トリートメントという名前ですが、軽く圧をかけるので、筋肉がほぐれて血行がよくなる効果もあります。
病院や介護施設などで取り入れているケースもあるそうです。
(私も出産時に病院で受けたことがあります)
実践した手技の一部について、「リハビリで習ったストレッチでもこんな動きがある」と母も言っていたので、解剖生理学的にもやはり意味のある動きのようです。
母に初めてアロマハンドトリートメントを
実践は「資格取ったから、練習台になってよ」と切り出してスタート。
母はアロマハンドトリートメントは受けたことは無いようで興味津々でした。
4種の精油の香りを試してもらい、母が好きな香りをチョイス。
(スイートオレンジ2:ローズマリー1/スイートアーモンドオイル)
私は少し緊張していたようで、腕の動きが悪い感覚がありました。特に右手の動きが悪かった。
投票のために早起きしたから、睡眠が足りなかった可能性もある。
今日はやるぞ!という日は、しっかり寝て、さらに自分の身体を緩めておく必要がある気がしています。
手技自体は、うっかり手順を飛ばして戻ったりしつつも(笑)、全体は滞りなく進められました。
母からは「手がぽかぽかで眠くなってきた」と感想を貰い、ちょっとでも効果があったようで嬉しくなりました。
なお、「もう少し強くても良い」との感想も貰ったので、やっぱり私の身体の硬さは改善ポイントです。
(自分の身体が硬いと、相手に上手く力が伝わらない)
あとそういえば私、昔から握力が弱かったような気がする。
これは…あまり向いていない…苦笑
私自身に色々な感情が溢れる
実践前~実践中~実践後と、いろんな感情が目まぐるしく出て来て、アロマハンドトリートメントの「自分に対しての」効果に驚きました。
短い時間でこんなに色々な種類の感情が沸いてくることってあまりないです。
しかもすぐ隣で小学生男子と年中男児がふざけたり、私や母にずっと話しかけてくるような、あまり集中できない状態。
騒がしい状況で、こんなにも鮮やかな体験をするとは。
もっと集中してたら私、号泣していたのでは。
うつ期には感情が「無くなる」感じがあるため、それとは真逆の現象だなと感じました。
あまりに驚いたので、細かく記録しておきます。
(かっこ内は私の実際に感じていたことを、そのまま言語化したものです)
開始直後
母の手の冷たさ・白さ・細さに驚き、じわじわ悲しみが起きる
(冬に入院して、半年のリハビリを乗り越えて、季節は夏。でも、母は冬の身体のままなんだな…)
私の手が全然滑らかに動かず、驚き少し焦る
(うまく行かないかも…どうしよう)
実践中
少しずつ母の手に温かみが出て、爪の色が綺麗なピンク色になってきたのを感じ、安心し、嬉しくなる
(初心者でぎこちない私の手技でも、少しは効果があってよかった)
実践後
最後の手技(軽擦)で、手全体が温かく母が少し眠そうな、穏やかな表情に。
私も穏やかな気持ちになり、さらにじわじわと嬉しさがこみ上げる
(アロマハンドセラピスト、勉強してよかった。私でも母にしてあげられることがあった)
母らしさと、私らしさ
私たちが到着してから、母はリハビリ入院中の生活をずっと話していました。
母はこうしてちょっと面白くしながら話すことで、自分の経験を消化するタイプだったよな、と改めて思い出しました。
他人だと心配されてしまうし、父はあまりこういう話を聞いてくれるタイプでもない。
気を遣わず、構えず、そのままを話せる相手は多分私くらい。
「それお母さんらしいよね!」と笑いながら合いの手(時につっこみ)を入れられるのも私くらい。
気遣わずにそのままを私に話す「母らしさ」は、時には私への凶器にもなります。
母の発言に傷つけられた経験もあるし、それが原因で意識的に母と距離を取った事もあります。
でも、今日感じた「母らしさ」を私は嬉しく感じたし、安心しました。
脳梗塞で倒れたと聞いた日から、「母が母では無くなってしまうのかも」と不安でした。
身体が上手く動かせなくなるという事も心配でした。
それ以上にその影響で、母が母でなくなってしまう事が不安だし、心配だし、哀しかったのです。
私は母を心底憎んだり、恨んだりしていた訳でもなくて。
「母らしさ」を認めていたし、好ましく感じていたのだと、今日気づく事ができました。
そして、母の話を楽しんで聞ける私。
人の経験談、特に自分とは違った環境や立場の人の話を聞くのが好きな私の根っこは、きっと母と私との関係性で作られた「私らしさ」なのかなと感じました。
30も半ばになって、気分の波に揺さぶられ、本当の自分が未だに曖昧な私ですが、「私らしさ」というものは確かに存在もしているようです。
母の新しい生活はこれから始まる
母は早速明日美容院の予約を入れてあり、午後には退院後初の通院とリハビリだそう。
美容院は病院から予約の電話入れたらしい。
退院して4日目の人にしてはアクティブ過ぎない…?
と思ったけど、こんなアクティブさも「母らしさ」でした。
何せ入院中に理学療法士さんの自転車借りて、乗る練習までしてたそうだし…笑
とはいえ、アクティブな母でも困り事はこれからたくさん出てくるだろうし、思い通りに過ごせずストレスを溜める場面もあると思います。
私は時々母の話を楽しく聞きつつ、アロマハンドトリートメントで身体面も少しケアして。
困り事があればサポートするか、上手く乗り切る方法を一緒に考える。
そんな関わり方で、母の新しい生活を応援していこうと思います。
それがきっと、私を癒すことにもつながるはずだから。
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アロマハンドセラピスト資格取得についての経緯
私の生きづらさ解消のための試み
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普段は精神疾患による休職・復職関連の記事を書いています。
徒然スタイルです。
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