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【プロフ-6】掃除会社に入る前の福田さん(実名)|セミは土の中で7年⑥

【セミ7】の⑤(ナニワ金融道な会社に就職〜金先物取引編)で丸3年勤め上げた(刑務所に服役か!)僕は、起業を夢見る夢子ちゃん。スペースタイムカンパニー(実名)の福田さん(実名)の魅力的な話にどんどん引き込まれて、「いっしょにやりましょう!」ともう一人の坂田さん(思い出せない仮名)と3人で飛び込み営業を始めた。

飛び込み営業始める

タイムズ駐車場みたいな地面からフラップが立ち上がるタイプの駐車スタイルが確立する前に入り口に「大縄飛び」みたいなチェーンが上がったり下がったりするシステムがあった。(今は見たことがない)それを東京中の駐車場のオーナーに売り込むという。

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後からわかったことだけど、馬鹿正直にそれを飛び込み営業していたのは僕だけで、福田さんは

話術が本当に巧みで

次々と「新規案件」のプレゼンテーションに奔走していたらしい。でも、それは後日痛い目を見ることになるのだけど、若い僕には人相から見抜けない。きっと今なら、第一感でわかる。悪い方に魅力的な笑顔と女性のような長くきれいな指が顔の前で、話の盛り上がりとともに動く姿を今でも覚えている。

起業して一山当てたい(笑)って思っている僕はどんどん引き込まれます。記憶が定かでは無いですが、その駐車場システム何件か売ったし、他にも化粧品もやっていて、小金はその会社に入っていたと思います。しかし

3ヶ月一回も給料は払われなくて

起業して一山当てようと思っているのですから当たり前といえば当たり前。本当に間抜けですね。

1ヶ月経ったころに、今度は駐車場のシステムではなくて、画期的なクリーニングのフランチャイズに加盟することになった!となり、今度はそのチラシを持って、飛び込み営業をしていたんですよ(ほんと馬鹿)

その頃の福田さんは、こういう夢ある話に、小さなお金で出資を受けて、それを加盟店に払うけど活動費として残っているお金で食っている、そんな繰り返しだったわけです。

だから、次々と違うビジネスが!出てきたけど、起業家ってそういうものか!すごいなぁ!次々に!って思っていました。(残念、世間知らず)

それまでの駐車場は販売して本部が施工、化粧品は納めればいい。でも、そのクリーニングのビジネスは受注したら加盟店なので実際に施工しないといけないんですね。

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そのために加盟店本部でクリーニングの実務を講習を受けないといけないのですが福田さんは次の「出資者」との「夢あるミーティング」で忙しいわけです(笑)

だから僕と坂田さん(仮名)が講習をうけることになったのですね。所定の講習を終えた最終日に、24,5歳の僕ですが、当時本部の社長は40際くらいだったと思います。講習を何日もやるから飯ぐらい食べるわけです。で、いろいろと双方話すうちに、

「福田さんの正体」

を教えてくれました。

加盟店の本部なんて仕事は「ブランドロイヤリティ」「看板ビジネス」ですから加盟店を当然調査するのでしょうね。最初は加盟は九州が本社のれっきとした歴史ある大きな木工会社が加盟してきたそうです。

つまり、背景が安心なので本部としても話を進めたら、なにか、怪しげな(・・・40代で経営を何年もやっている人間には一発で見抜けるあやしい顔だったのでしょう、福田さん。)その顔の人間が、なんだか信頼のある会社の名代としてやってきて実務をするという・・・。

で、調べたそうです。で、その調べたことあれこれ教えてくれました。

「いくら働いても売上げあげても給料でないよ、あの会社」
「借金だらけだよ」「住んでいる家も……」聞けば聞くほど

あんぐり。

そこから

数ヶ月後、ほんとに消えちゃったんですよ

福田さん。笑うしかないですね〜。給料も出ないで、飛び込み営業して無料体験クリーニングとかを受注していたんですね。何回も書きますが自分が起業家なら当たり前です。当時は3年も勤めていて、サラリーマン根性で、給料がでないのはおかしい、と思っていました。

そんなこんなで、現場に行き、習ったばかりの施工をすると本部の機械とシステムがいいので「すごい」ってお客さんには好評でまずは数万円〜十万円程度の受注を何回かしていたんですよ。

洗剤を買わないといけないし、汚れが落ちないときには落とし方を聞かないといけないですからそういう実施履歴は当然本部にレポートするんですね。

その会社が消えちゃった。

路頭に迷う、っていうのはああいうのを言うのでしょうね。そのとき所沢に住んでいたのですが会社は門前仲町だったんですね。で、東京丸の内とかを飛び込む。また、所沢に帰る。全部自腹。

お給料なし(笑)その会社、社長いなくなる(笑)

なんでこんなに笑いながら書けるのかわからないのですが、福田さんを憎んだり恨んだりした覚えがないんですよね。ありゃりゃりゃ〜って感じで「馬鹿だね〜俺」ではあります。

でも、ほんと、現実としては「どうする?」って感じなんですが、その本部にもちろん行ったんですね。

「うちの会社の社長知らないか?」と(笑)

会社の人間(僕)が知らないのに、いちいち加盟店のことを本部の社長が知るわけ無いですよね。だけど知っていたんです。もういない、逃げたって。夜逃げ?って言うのでしょうか?真相は当時も今もわかりません。

起きた事実は、福田さんいなくなった、です。

そして、その本部の加盟店の社長が「拾って」くれてその会社に入社したのが25歳になった12月。会社は上野なんですが、社長が住む足立区にアパートを借りてくれました。

そこから、僕の、僕が勝手に言っているのですが

「禊ぎ」の4年間が始まりました。

なんの「禊ぎ?」禊ぎをするのは福田さんだろ?違うんです。

僕が当時勝手に「自分のしたことだ」と罪悪感を感じていた、思っていたのは【セミ7】ナニワ金融道な会社に就職〜金先物取引編/セミは土の中で7年⑤の時に、損失をだして、財産を吹っ飛ばしたお客さんたちへの、です。

商品先物取引の営業は決していい営業方法やいい管理だとは言いがたいグレーな語り方でお金を引き出していましたでしょう。

それでも最終は自己責任でさいなまれる必要もその責任を僕が負うことも感じることもないよ、と今なら投資/投機は自己責任だよといえます。

でも、当時は、僕が「あの一本の電話をかけなければ」と真剣に思っていたし、だから、今後の僕の人生には「禊ぎ」が必要だ、と思っていました。

だから、福田さんみたいな人にコロっとやられてしまうんだ、と。だから憎みも恨みもなかったのかもしれませんね。

そして、

その本部での4年間は

起業してからの僕の「小さなビジネス」「中小・零細」の本来のあり方のたくさんたくさんを教わりました。そう考えるとその会社に入れた「偶有性」をつないでくれたのが福田さんなので、やっぱり憎んだり恨んだりとかが無いのはそこからなのかもしれません。

ほんと、貧乏だった、その後ずっと・・・

今日の記事はもう字数がありませんので、また今度にしますが、もろもろのいろんなことが絡んで、その頃の毎月の収支は言わずもがなで、毎月の唯一の贅沢は「港屋」という食堂で、「とんかつ定食を食べること」それが月に一回の贅沢、でした。

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人の貧乏話なんてありふれていて、つまらないですが、つまらないなりにフォロワーさんも1000超えたし、僕のopinionに書き換えておいおい記事にしていきます。(あ、セミ7は自分語りだ。ま、いっか)

何かこれを読んでいるあなたに役立つ情報を引き出せないか?サマリーできないか?と言うと・・・

騙されるとは信じ切って何かを共にしたり、お金を出したり、行動したりした、そして、結局、だまされた、となります。ですから理屈的に自ら進んでだまされるってことはできません。その時点で騙されていませんから。

騙されることが必要とは言いませんが読書でいえば、毒書みたいなもの(読書について〜毒書/成功ノウハウ)体に毒を取り込むことで、強くなるのかもしれません。

だまされないに越したことはありませんが、今、ネットを調べればだまされる、だまされた、あいつはだましている、詐欺師だ、みたいな情報が溢れています。そういう情報に過敏になって「だまさらないぞ」と身構えてい「過ぎる」のもどうかと思います。

(路頭に迷ってはいけませんでしょうが)どうぞ、人を信用して、信頼して、時間とかお金とかぶっ込んで「痛ぇ〜〜〜〜」ってくらいの毒を取り込んでみるのもいいかもしれません。

まとめ

さわやかに「かぁ〜だまされた、やられた、うまいなぁ、馬鹿だな〜」なんて言えれば、毒を取り込んでいない人よりも生命力旺盛な、強い「いきもの」になれる気がします・・・というまったくの個人的主観です。

さわやかに信用して、
さわやかにだまされる(笑)どう?



mits 西田





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