【醤油】・【ソース】の消費調査-関東と関西を比べてみたら?
【醤油】は日本人の食生活になくてはならない調味料、【ソース】と言えば関西をイメージされる方が多いと思います。どちらも私たちにとって馴染み深い調味料ですが、地域によって使用頻度や購入している商品に違いは表れるものなのでしょうか。
そんな疑問から、今回は、関東・関西在住のPOB会員(平均年齢48歳)に、「醤油・ソースの消費に関する調査」を2022年6月24日に実施しました。
毎日使用する調味料
まずは、POB会員に毎日使用する調味料について尋ねました。【醤油】と【ソース】は何位にランクインしているのでしょうか。
POB会員に調査を行ったところ、毎日使用する調味料は、1位「塩(74.6%)」、2位「醤油(71.6%)」、3位「こしょう(57.4%)」、4位「砂糖(50.9%)」、5位「味噌(41.9%)」となり、「ソース(25.3%)」は13位となりました。
関東と関西別に順位を見てみると、関東は1位「醤油(71.7%)」、12 位「ソース(23.9%)」、関西では2位「醤油(71.4%)」、12位「ソース(28.1%)」となり、比率は異なるものの順位はほとんど変わらない結果でした。
関西は関東に比べいずれの調味料も毎日使用する傾向が高い一方、【ソース】は10位以下となる結果でした。
【目玉焼き】には何をかける派?1位は「●●」
続いて、関東・関西の会員それぞれに目玉焼きには何をかけるか尋ねました。
Q:【目玉焼き】には何をかけますか?
関東は関西に比べ「醤油(+23.7P)」が高く、関西は関東より「塩(+16.8P)」、「こしょう(+9.2P)」「ソース(+4.6P)」の使用率が高いことがわかりました。
関東・関西で好みの違いがあることがわかりましたが、【ソース】においてはそれほど差異は見られません。
一般的なイメージほど、関西では【ソース】の消費量は多くはないのでしょうか。
レシート分析:【醤油】・【ソース】の出現率
アンケート調査から出た疑問をレシート分析から深堀りします。
下図は、2022年1月~5月の投稿レシートから、【醤油】・【ソース】商品の1000枚当たりの出現率を表したものです。
【醤油】については、「関東(8.2)」が「関西(7.9)」をわずかに上回るものの、関東・関西では大きな違いは表れませんでした。
一方、【ソース】は「関西(5.5)」が「関東(3.8)」に比べ+1.7となることがわかりました。
【ソース】の使用頻度は関東・関西であまり変わらない一方で、関西でレシート出現率が高いのはなぜでしょうか。
【醤油】・【ソース】は何種類常備している?
関東では、【醤油】・【ソース】ともに常備しているのは1種類と回答した人が約6割、複数種類を常備している人は約4割となりました。一方、関西では、【ソース】だけではなく【醤油】も複数種類を自宅に常備している人が約6割となりました。
前述のアンケート結果にあった、関西で「レシート出現率」が高いのは、上図が要因のひとつであると考えられます。
図表3の結果から、【ソース】だけではなく、【醤油】についても違いが表れることがわかりました。それぞれ複数種類使い分けるのは、どんな理由があるのでしょうか。更にアンケート調査を進めていきます。
【醤油】・【ソース】の使い分け
関西では半数以上の人が【醤油】・【ソース】どちらも「料理によって使い分ける」と回答しました。
どのような使い分けをしているのか、その謎を紐解くヒントがコメントにありました。
コメントピックアップ:【ソース】利用について
関西では、お好み焼きソース、ウスターソース等の複数種類のソースを「料理毎に使い分けている」とのコメントが目立ちました。一方、関東では、「ソースはあまり使わない」、や「知ってるメ-カーならこだわりはない」等のコメントがみられました。
コメントピックアップ:【醤油】利用について
【醤油】についてもコメントを見ていきます。
関西では、「薄口醤油や濃口醤油を使い分けている」等、アンケート結果でもあったように複数種類を利用しているといったコメントが見られました。また、関東・関西ともに、特定のメーカーや、出身地・地元の醤油を使用といったようなこだわりが見られ、ソースとは違った特徴がありました。
今後も、レシートと消費者アンケートで様々なトレンドを分析していきます。データに関してご質問等ある方は、お気軽にお問合せください。
https://www.sbfield.co.jp/contact/contact-corporation/
POBデータサービスにご興味がある方は、以下からご確認ください。
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