カウンセリングオフィス - misora -

【オフィス開所】トラウマやメンタルヘルスに関連した情報発信を進めます。心が「わかる」「…

カウンセリングオフィス - misora -

【オフィス開所】トラウマやメンタルヘルスに関連した情報発信を進めます。心が「わかる」「やすらぐ」「つながる」に少しでも貢献できればと思います。臨床心理士 松本大進 日本EMDR学会認定臨床家、同コンサルタント研修生。

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カウンセリングオフィス - misora - のご案内

これまでの人生で、いろいろな傷付きを経験することがあります。カウンセリングオフィス - misora - では、心の傷付き、トラウマのケアを中心としたサービスを提供し、心の安心、回復の道筋をみつけ、自分らしい人生を生きる方法を見つけてもらうための場所です。 当オフィスの特徴PTSDやトラウマ状態への有効な心理療法の一つである、「EMDR」によるカウンセリングを提供できます。日本EMDR学会認定の臨床家資格をもったカウンセラーが対応します。 相談方法対面での面談(沖縄県浦添

    • Youtube: トラウマ・PTSDの被害を受けた周囲にいる方々はどんなことに配慮するのが良いのでしょうか?

      トラウマについてのYoutube第二弾です。 トラウマで苦しむ人が自分で自分のことを理解することは、もちろん大切なことですが、その周囲にいる、ご家族、パートナー、友人、同僚などがトラウマをどのように理解するかもとても大切な視点です。 今回の動画では、周囲の方々がどのような対応するのが良いのかについて、まとめた動画です。 よければ、どうぞご視聴ください。

      • Youtubeで「トラウマ・心理学」をテーマに動画をアップしています。

        久しぶりの投稿になりました。 6月になってから、Youtubeで動画を投稿し始めています。 コンセプトは、セルフ・ヘルプです。セルフ・ヘルプとは、セルフ、自分で、ヘルプ、助ける、です。 トラウマやメンタルヘルスの不調で苦しい場合に、トラウマなどの専門のケアにすぐにアクセスできれば良いのですが、近くに専門家がいない、また、基本的には医療の保険点数ではカバーが難しいので、医療に繋がっていたとしても、自費診療となることが多いです。医療ではなく、民間のカウンセリングオフィスで、

        • 仕事を毎日がんばっている自分がいる。昇進の話があるけど、踏みきれない。人前で実は緊張がすごくあがる。トラウマが解消すると、前に進みます。

          職場での勤務の評価は、上司や同僚からも認められ、勤続年数も上がる中で、次のポストの打診を受けるとします。 もちろん、お給料もあがるわけです。 でも、一歩、踏みきれない。 こんな風にお感じになる方は、意外と多いのではないでしょうか? 理由はいろいろとあると思いますが、昇進するということは、お給料も上がりますが、責任も上がるわけです。部下の数も多くなり、人前でお話しする必要も出てきます。 自分にはとても勤まらないはずだ。人前で話をするなんてすごく緊張して無理だ。自分が上

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          トラウマから回復するための3つの視点。人とのつながり、日常生活、出来事の意味を見つける。

          こんにちは、これまでの記事で、トラウマとはどういうことか、どういう状態がPTSDなのかなど、トラウマの基礎的な理解についての記事を出してきました。 今日は、トラウマ・ストレス研究国際協会(International Society for Traumatic Stress Studies)のWebページから、トラウマを受けた後の回復の視点をご紹介したいと思います。 ① 人とのつながり (Social support) ・助けが欲しいと望めば、誰かがあなたを助けてくれると信

          トラウマから回復するための3つの視点。人とのつながり、日常生活、出来事の意味を見つける。

          現代カウンセリングの出発点は、80年前のアメリカにあり。そして、当時のトラウマ、原因論へのアンチテーゼでもありました。では、現在のトラウマセラピーとは?

          カウンセリングオフィスを立ち上げて、ふと、そもそもカウンセリングとは?というところに意識がむき、そして、大学院生の頃(20年以上前なんですね…)に読んだ、現代カウンセリングのスタートのビッグネームである、カール・ロジャースの、Counselling and Psychotherapy (1942)というタイトルの古典的な名著を思い出しました。 今、日本で「傾聴」といわれる技術や、いわゆる、カウンセリングという基本的なスタイルは、このロジャースを出発点としています。 ところ

          現代カウンセリングの出発点は、80年前のアメリカにあり。そして、当時のトラウマ、原因論へのアンチテーゼでもありました。では、現在のトラウマセラピーとは?

          トラウマからの回復のために。疲れたときは、自分にとっての安心できる場所、落ち着ける場所をイメージしましょう。そして、出来れば「つながり」も強めましょう。

          こんばんは。今日は皆さんにとってどんな日だったでしょうか。私は、充実した日でもありましたが、少し、夕方に疲れも出ている感じです。 皆さんは、気分が落ちたときや、乱れたときの対処の方法についてどのようなものをお持ちでしょうか?メンタルヘルスという視点から言いますと、対処の仕方は豊富な方がよいです。決まったものしかない、というのは、何事も偏りが出ますので。 今日は、EMDRセラピーを進めていくうえで、標準的な方法として教わる安心できる場所、落ち着ける場所のワークの一端をご案内

          トラウマからの回復のために。疲れたときは、自分にとっての安心できる場所、落ち着ける場所をイメージしましょう。そして、出来れば「つながり」も強めましょう。

          トラウマ、PTSDと人間脳、動物脳の関係。

          トラウマや、PTSDとは何かを考えるにあたって、脳で、心で何が起きているのかをキャッチしておくことはとても大事です。ここでは、脳を、下のように、人間脳と、動物脳の二つに分けて考えてみます。 人間脳:人間でとくに発達している脳の部位(前頭前野を含む、皮質) 動物脳:進化の過程で、人間の手前で発達してきた脳の部位(脳幹から辺縁系あたり) そして、トラウマとは心の傷をいいますが、トラウマにはその原因となるトラウマ体験があります。 トラウマ体験として、交通事故を例にとって考え

          トラウマ、PTSDと人間脳、動物脳の関係。

          カウンセラーになったのは、高校三年の時に3か月間、家出をしたからです。②

          進路のことで、親とも先生ともすれ違った、高3の私は、このままでは大人の言いなりになって決まったレールしか歩けない、ロボットのような人になってしまいそうだという、思春期特有の硬直した、でも、愚直な思いがつのっていくのでした。そして、この孤独な思い込みは、3か月にもわたる家出計画へとつながっていきます。(昨日の続きなので、まだの方は下のリンクからどぞ。) カウンセラーになったのは、高校三年の時に3か月間、家出をしたからです。① 高校生だった私は、旅行が好きでした。もちろん、お

          カウンセラーになったのは、高校三年の時に3か月間、家出をしたからです。②

          カウンセラーになったのは、高校三年の時に3か月間、家出をしたからです。①

          今、沖縄で臨床心理士としてお仕事をさせていただいていますが、面談をしていて時々、どうしてカウンセラーになろうと思ったのですか?と聞かれます。実は、高3の時に家出をしたことがきっかけの一つです。家出と言っても、2,3日ではなくて、3か月です。 カウンセラーとして、自分の話をどのように、どこまでするのかは、実は、この臨床心理の世界では古くから議論になっているところなのです。伝統的な考え方からすると、心理療法の場はクライアントのための場であり、クライアントの内的世界を探求する場な

          カウンセラーになったのは、高校三年の時に3か月間、家出をしたからです。①

          PTSDとは?親が子どもにPTSDとは何かをお話しする海外の動画をみました。

          父:お父さん、PTSDになったんだけど、医者にもいかなかったし、カウンセリングもいかなかったし、誰にも話さなかったんだ。自分が、病気な人だ、おかしい人だって思われたくなかったんだ。 息子:… お父さん大好きだよ  I love you, Daddy 父: お父さんもだよ I love you, too Youtubeを見ていたら、こんな風に、PTSDになってしまった親が、自分の子どもに、自分のPTSDの状態について子どもに語りかける動画に出会いました。 3組の親子が登

          PTSDとは?親が子どもにPTSDとは何かをお話しする海外の動画をみました。

          トラウマと子どもの遊びの意外な関係

          災害を経験した子どもの中に、遊びに変化がみられる子どもたちがいます。ポストトラウマティックプレイと呼ばれる現象が知られていて、例えば、地震や津波の後で、地震ごっこ、津波ごっこといった遊びを繰り返すことが知られています。 遊びには、いろいろな役割があるのですが、その一つとして、トラウマからの回復を促すような役割があると知られています。 このような、トラウマと遊びの関係性について学びを深めるうえで、まずは、遊びについて、その役割を大きくまとめておきます。 まず、遊びとは、心

          トラウマと子どもの遊びの意外な関係

          自己紹介

          こんにちは、臨床心理士の松本大進と申します。 沖縄で臨床心理士として活動しています。  沖縄へは、2009年の4月に来ましたので、もう13年目になりました。 沖縄へ来る前は… 東京の国際基督教大学で心理学、心理療法について学び、仙台で児童施設現場を経験しました。 施設現場でいろんなことを経験し、学ぶ中で、心理とは異なる領域を学びたくなり、2009年、法律を勉強するために沖縄の琉球大学法科大学院へ入学しました。 卒業したのは、2011年でした。東北の大震災があった年で

          PTSDとは?トラウマってなんで苦しいのが過ぎ去っていかないの?【トラウマの心理学】③

           トラウマは、トラウマ体験の影響う影響によって生じる、心の傷です。  それでは、どうして心の傷の状態が、残ってしまうのでしょうか?  このように、こころが、ゴムボールのような、弾力のあるものだと想像してみましょう。  そこに、PTSDの判断の前提となる非日常の恐怖体験や、PTSDの前提とはならないけれど、日常的に繰り返されてきたトラウマ体験、人間関係の中でのトラウマ体験が、圧力を、こころのゴムボールにぎゅーとかけると想像してみてください。 トラウマ体験から、こころへ、ぎゅ

          PTSDとは?トラウマってなんで苦しいのが過ぎ去っていかないの?【トラウマの心理学】③

          PTSDとは?どんな時にPTSDって判断されるの?【トラウマの心理学】②

           PTSDはトラウマ状態の一つと言えます。それでは、どんな場合に、PTSDと判断されるのでしょうか?実は、トラウマの原因となった出来事である、トラウマ体験の内容によって、PTSDと判断されるかどうか分かれます。  まず、トラウマ体験の内容を大きく二つに分けて考えます。 ・ 一つは、非日常の恐怖体験です。 ・ もう一つは、日常の中でおこるトラウマ体験です。(「ここには、日常の中で繰り返される、苦痛な体験や、日常の人間関係の中でおこるトラウマ体験も含みます。)  非日常の

          PTSDとは?どんな時にPTSDって判断されるの?【トラウマの心理学】②

          【トラウマの心理学】① PTSDとは?トラウマからの回復 きちんと知って賢く対応

           平成22年に発表された調査では、日本人のおよそ1.3%、人口が1億2000万人とすると、156万人の方が、つまり、100人中、1人以上の方が一生のうちで一度でもPTSDになるといわれています。  ニュースでも大きな事件や事故、災害が起こるたびに、PTSDという言葉が飛び込んできます。  一方で、日常会話の中で、怖いゲームをしたり、動画の怖いシーンで、トラウマになったなどと、トラウマという言葉も一般的になっています。Youtubeでも、小さかったころトラウマだったゲームを克服

          【トラウマの心理学】① PTSDとは?トラウマからの回復 きちんと知って賢く対応