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来世もここで待ち合わせ

来世もここで待ち合わせ

今日は木漏れ日が綺麗で、綺麗だなと思えたから良い日だったと思う。

今世はじゅうぶん頑張ったから、もう来世に行ってもいいじゃないかと思う。
今世は魂を鍛えるのが目的だった。
来世はきっとあらゆる苦しみをスルーして絵描きさんになれるよ。
ボタンを押して、ハイ来世ってわけに行かないかしらね、と、
考えながら毎日8㎞歩いてる。

暗いことを言っているつもりはないんだけど、
たぶん感覚が狂っているだけでと

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春の小さな光

春の小さな光

春が好きだ
春から初夏にかけてが好き
あたたかくて、風がやわらかくて
歩いているだけで
なんだか肯定されているような気持ちになる
大丈夫だよ
なんとかなるよ

✴︎

おやすみをたくさんとったら、
精神が健康に戻ったり
心が納得するための時間に当てられたり
なんとなく気が済んだりできるだろうと思って
のんびりしていたけど
心が強くなるってことはないんだなあ
ずっとこのままなんだなあ
ということを知

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夜の隙間に

夜の隙間に

このごろ手書きの日記ばかり書いていたけど、
言葉の音だけを気持ち良く並べたくなってここに来た。
手書き日記は、自己対話ノートというかマイジャーナルみたいなものになっていて、
書きながら考える行き当たりばったりな文章となるとデジタルのほうが書きやすい気がする。
たぶんそれぞれに癖みたいなものが出るんだろう。
ブログを始めたのが中1とか中2とかだから、
書くことが一番長く続いていることかもしれん。

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おうちで過ごすクリスマス

おうちで過ごすクリスマス

行事ごとがとってもだいすき。
それに合わせて食べ物や行動を合わせるのも好きで
ひな祭りにはちらし寿司を食べたり、そういうのがしたい。
特にクリスマスが好きで、たぶん幼い頃から
クリスマスはきまって平和だったからだろうと思う。
街も人も浮かれていて、それはうちの家も同じで。

今年は他の行事をあまり楽しめなかったから、クリスマスはお祝いしようと決めていた。
ひとりで過ごす、わたしのためのクリスマス!

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お祭りの最後に

お祭りの最後に

打ち上げ花火を見るのが大好きなのに、ここ数年見れていない
新潟の大きい花火大会に、行きたいね、あと何年後だろう



ただ文字が見たくて打っている
打たれていく文字を見たくて打っている。



先日、友人とふたりで映画を観て、ゲラゲラ笑ったり、どうしようもない欲望の話をしたりして、とっても楽しかった。
彼女と話しをするのって本当に心地がいい。
楽しさを貪ろう、わたしたち
ちゃんと息継ぎができる

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のんびり歩く

のんびり歩く

人間関係をすっきりさせた。
冷たいものじゃなくて、これからもっとよくなるための、すっきり。
ずっともやもやしていたから、いま、とても自由な気持ちがしている。

さみしい、という感情に支配されないためにもう少しひとりでいる時間が必要だろうなと思う。わたしは恋人がいると、さみしい、で満たされてしまう。ひとりきりでいるよりさみしいのです。理解し合えないこと、理解し合おうとさえできないこと。知り尽くせない

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体のなかの光

体のなかの光

原美術館へゆきました。美しい建物。気持ちのいい写真の羅列。光。木々の向こう側。静止画もまるで生き物のようだった。



クレームブリュレのカラメルをスプーンでパリンとやりたい。
毎朝鏡を睨みつけながら、目尻にペンでツンと上向きのラインを引いて、なんとか強気を保っている。



暖かい紅茶がおいしい
わたしは友人たちのことを愛しているけれど、愛するだけでは愛は役に立たず、伝えることがとてもへたく

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まぶしい

まぶしい

ひっそりと、でも踏みつぶされないように、痛みに耐えながらもこらえられない涙を流しながら、きっとこの爪先は流れ星に乗っかっている、するんと流れてしかるべきところに落ちるんだとなんとなく予感しながら、毎日進化のない日々を送っている



夏バテなのかなんなのか、最近長く立っていると吐き気が強くて、駅のホームでしゃがみ込んでしまう。体力をつけたくてご飯をたくさん食べたけど、結局胃がしんどくて2日ほど断

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逆立ちマーガレット

逆立ちマーガレット

ちょうど両頬のマスクのつく場所にニキビができてしまった。
布マスクに変えてみて、しばらく様子をみる。

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住んでいる家の、窓がたくさんあるところが気に入っている。雨が降るとどの部屋に行っても雨の音が聞こえるし、どの部屋にも日光が差し込むし、どの部屋も風が通る。トイレは深夜、電気をつけずに月光のもと用を足す。

//

ひとと裸で抱き合っているのが、あまりにおかしく、あまりに気持ちがいい。

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夏至の日

夏至の日

昼間の、晴れの、電車の中から見る景色、差し込む光、というのには、どうしてこうも勇気づけられるのだろう。
イヤホンからはプリシラ・アーンの『Opportunity To City』が流れている。
誰もいない座席に陽が落ちて四角く温められてゆくのをわたしだけが見ている。
読みかけの江國香織を膝に置いてこれを打っている。
夏の夕暮れは、なかなか暮れない。



モデルの仕事のこと。
指名をもらっていた

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春が終わる

春が終わる

世界がとても遠く感じる
ないものをあるということほど
無意味なことはないと思うけど
意味のあることって一体なんなのか、
説明することもできない

興味のあることは山ほどあるし
そのほとんどを知らないまま死ぬこともできる
この姿であとどれくらい生きられるかわからない

大切なひとたちはみんな、いま命があるから
いつかはいなくなってしまうのがわかっている
うまく考えられないけど
わかっていても、そのと

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抱き締める理由がない

抱き締める理由がない

ツクツクボウシが鳴いている

1年と少し
一人で暮らしてみて思ったことだけど
生活とは掃除だ
生活とは掃除で 洗濯で 食事だ
すごく当たり前のようにこれだけだ
何かを得るために、補うために、取り返すためにおこなうものではなく
ただ身の回りを綺麗にし、命の上でものを食べること

わたしは掃除が特に苦手で
それもあって物を少なくしていたわけだけど
とにかく破綻しているということになる
生活が
破綻して

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恋をするお芝居でいいから

恋をするお芝居でいいから

長野まで行ってきました。
0泊2日、短いようで長かった。

バーベキューをしたり、車のなかで寝たり、しろつめくさを結って冠を作ったりした。
少しの間運転を変わってもらって座った後部座席で、湖を眺めながら、ふたりの途切れ途切れに聞こえる声を聞いて、なんて贅沢な時間だろうかと思っていた。
運転してもらうというのは本当にうきうきする。
だからいっぱい運転できて、ふたりがもし嬉しかったら、それだったらいい

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どこにも行かない

どこにも行かない

呪いをひとつずつといてゆく、ゆっくり良い大人になる。好きな映画を観にゆくこと、溶かしたゼラチンに手のひらをひたすこと、夜明け前のコールドブリュ、素敵な音楽を漂ってまた同じように帰ってくること。



ここじゃないどこかへ行きたいと思うことがなくなった。行きたいところはある。住めたらもっといいと思う。でもどこに行ってもそこが『ここ』になってしまい辛くて逃げ出したくなることはなくなった。



穿

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