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春が終わる

世界がとても遠く感じる
ないものをあるということほど
無意味なことはないと思うけど
意味のあることって一体なんなのか、
説明することもできない

興味のあることは山ほどあるし
そのほとんどを知らないまま死ぬこともできる
この姿であとどれくらい生きられるかわからない

大切なひとたちはみんな、いま命があるから
いつかはいなくなってしまうのがわかっている
うまく考えられないけど
わかっていても、そのときにちゃんと
さよなら、なんて言えず
たぶん、会いたいよ、と言ってしまう
綺麗にお別れするなんてわたしには無理だ
なのに彼らがいなくなってしまっても
きっとわたしは生きるだろう
一日中動けなかったり
思考することができなくなったり
いますぐ死にたくなったり
あまりにも存在が大きすぎて
どうやって生きてゆけるかわからない
でもきっと生きるだろう
そうであっても好きでいてくれるだろうか

●○

安定を捨てて、
崖っぷちで生きるのを決めたのは自分だ
自由で
だから
いつ死んでもいいんだ、ただ
できることなら生きていたい
会いたいひとに会いたい
大声出して怒ってる
声まで届かなくていいけど
ちょっとでも透明な心で
受け取ったまぶしいものを
届けたい


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