先週、M&Aクロージングしました。労うべきは・・|M&Aアドバイザーのつぶやき
こんにちは。かきもとみさです。私はM&Aアドバイザーの仕事をしています。
実は先週、ある案件のクロージングをしてきました。
クロージングというのは、最終契約書を締結し、譲渡対価の決済を完了させ、重要物の確認、引き渡しをすることです。
この案件は5月頃から着手してきたので、約半年間かかりました。
案件サイズ的には、半年でクロージングできたというのは非常にスムーズに進んだ方なのではないかと思います。。。我ながら、引きが強い!
案件詳細はここには書きませんが、今回は2社同時の譲渡で、かつ2社とも代表取締役は譲渡と同時に退任、そして取締役も売主の家族がほとんどなのでほぼ全員退任。登記変更に関する書類も盛りだくさん。
また、譲渡決行後、退職金を基でに対象会社保有の不動産の売買が発生するためその売買のための準備があったり・・・・と、けっこうやることが盛りだくさんでした。
なので、先週のクロージングでは、思った以上に、押印書類がたくさん・・・。いろいろと直前の調整も発生したりしたので、内容を確認し、押印完了し、重要な書類を双方に渡すまでで1時間もかかりました。^^;
なので、アドバイザーの私の頭の中は、「あれは大丈夫かな」「抜け漏れないかな」と、不備がなく完璧に完了させることで精いっぱいという感じでした。
社長の安堵
一通り、慌ただしいながらも、とくに何も問題も起きずに調印は終了。すでに決済も済んでいたので滞りなくクロージングは終了しました。
アドバイザーとしても、ちょっとだけ「ホッ」とする瞬間です。
休憩中に、社長がぽろっと一言こう仰っていました。
この一言を聞いて、こちらも少し一安心。
M&Aは、最後の最後まで、ちゃんと成約するかどうかわからないもの。売主だって、すべての手続きが無事に完了するまで「破談するかもしれない」という心配とは常に隣り合わせだったことでしょう。
それが約半年も続いていたわけですから、やっと無事に一区切りついて、何か重くのしかかっていた何かがスッと軽くなる感覚というのは、大げさではないのだと思います。
もっと言ってしまえば、会社の社長としてやってきた30年、40年近くもの年月を、たった一人の背中で背負い続け、特にここ数年は会社の将来が完全に不透明になっていた日々がずっと続いていたでしょうから、蓄積されていた重荷は半年分では済みません。
こんなにも長く悩み続け、考え続け、でも従業員の前では毅然とした態度で毎日経営に携わっているなんて、、正直、その気持ちはどんなものなのか計り知れません。
私みたいに、たったの数年前に「M&Aの世界で頑張っみたい」と思ってたどり着いたアドバイザーが関わって良い話ではないのかもしれません。
私のような人生経験もビジネスの経験も乏しい人間には、本当の意味で、会社を売却する社長の気持ちというのは理解はできません。実際に経験していない出来事の気持ちを、真の意味で理解することは不可能なので。
それでも私はこのM&Aの世界で、そういう「重荷」を長年一人の背中で支えてきた社長に少しでも心寄り添って支えたいなと思っています。
実体験がないから本当の意味では売主社長の気持ちを理解しきれないけれど、その分想像はできます。「きっとこんな風に感じてるんじゃないか」「もしかしたらこういう心配をしているのではないか」「ここは余計に不安を感じてしまっているかも」など、完全な理解はできなくとも、気遣いはできます。
むしろ、完全に同じ体験はできないこそ、気遣いを200%しようという意識で関わることができると考えています。
案件がこうして一区切りすると、慌ただしかった日々から少し離れ、いろいろと振り返ることができます。
今回も学び多い案件でした。一般化して展開できそうなお役立ち情報なんかは、これからも発信活動に生かしていきたいと思います。
ただ、何よりも労うべきは、売主社長のこれまでの長年の献身です。
M&Aは時代の節目を作ります。このM&Aをきっかけに、この会社は大きくことは間違いありません。
この先のことはいまから楽しみでなりませんが、まずはこの言葉をしっかりと伝えたい。
「社長、本当にお疲れさまでした。」
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