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20190101〜/コラムや日記、メモリ〜

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#演劇

ひと夜限りの表現実験場「アナグラサーカス」出演アーティスト発表&北海道内の役者さん募集します

ひと夜限りの表現実験場「アナグラサーカス」出演アーティスト発表&北海道内の役者さん募集します

2020年2月14日の夜、北海道下川町という町で催す、一夜限定の表現実験場「アナグラサーカス」。

筆者であるわたしの、手弁当かつ手探りかつ手作りの企画にもかかわらず、この大船にいっしょに乗ってくださるアーティストの方々が決まりました。

みなさまに対して「当たって砕けろ精神」でオファーをしたところ、ほぼ全員ご快諾いただけドキドキしている。

「ふつうってなんだ?!」を五感を使って問う、4組のアー

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電力を自給するイーストロンドンの劇場「Arcola theater」(アルコラシアター)のこと

電力を自給するイーストロンドンの劇場「Arcola theater」(アルコラシアター)のこと

2011年の3月11日に、震災が起きた。

その2週間後くらいに、わたしは池袋の東京芸術劇場にいた。

だいすきな野田秀樹氏の舞台を観るためだ。

今でこそ何もかも忘れて浮かれたような電飾で明るい都内だけれど、当時は節電と、発電所の停止で、広告の電子掲示板やきらびやかな照明などがことごとく消え、くわえて文化芸術にまつわるイベントなどは、軒並み延期や中止になった。

そのさなか、『南へ』という野田秀

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地元の人に愛される「シビウ国際演劇祭」の魔法は、他の街でも効きますか?

地元の人に愛される「シビウ国際演劇祭」の魔法は、他の街でも効きますか?

タイトルは、演劇祭のプレスを務めるメリーラという女性にした質問。

魔法、という表現は、シビウの歴史と、毎年試行錯誤してたくさんのアーティストと各国から集まるボランティアによって手作りで運営されてきた土台について言及した彼女に「なぜそれが成り立つんですか」と聞いたわたしの質問に対する答えとして、彼女自身の口から出た言葉だった。

「地元の人に愛される『シビウ国際演劇祭』の魔法は、他の街でも効きます

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「与えよ。然らば与えられん」。

「与えよ。然らば与えられん」。

ルーマニアに、いる。

6月7日から、26日まで。

シンプルに、毎日楽しい。

こんなに楽しいと思わなかった。

ルーマニアが──もっと言うとシビウという街が楽しい。

シビウ国際演劇祭というイベントが楽しい。

一人じゃなくて、誰かと一緒に協力することが楽しい。

初めて来た地ではじめましての人たちと、いろんなことを話したりパフォーミングアーツを観たり感想を言い合ったりするのが、楽しい。

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あの日、偶然行かなかったルーマニアへ

あの日、偶然行かなかったルーマニアへ

「ブカレスト……あ、やっぱりやめた。ブダペストへ」。

7月も終わりにさしかかろうという、カラッと乾燥したヨーロッパの夏に少しだけ慣れてきたころ、ブルガリアの首都・ソフィアにある一番大きな鉄道の駅で、いざ次の目的地へ行かんとチケットを買いに出かけた。

チケットを購入する窓口に行くまでは「ブルガリアの次はルーマニアへ行こう」と決めていた。

人生初の一人旅をトルコからはじめたばかりだったわたしは「

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