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30代でワーホリや語学留学などで海外へ拠点を移すことは「逃げ」なのか②

「海外移住」と言うと聞こえはいいけれど、「人生から逃げた」「日本から逃げた」というような言葉を耳にすることもしばしば。

そんな中、前回のnoteで、30代で、ワーホリや語学留学などで「海外に移り住む」際の重要な2つのことをお伝えし、この2つさえ上手くできていれば「逃げ」にはならないというお話をさせていただきました。


大切な2つのこと。
① 人生の本当に大きな決断だと思って準備をすること。
② 目的をしっかり持って移り住むこと。


今回は、「②目的をしっかりもって移りすむこと」についてお話してみたいと思います。

目的をしっかり持って移り住む。

人生の中で何かを始める時、「目的なく、なんとなく始めた。」ということ、結構あると思います。

ただ、20代ではなく30代で会社を辞めて海外に行く場合においては、その期間で何をしたいのか「目的」を、ある程度はしっかりと考える必要があると思っています。

一番の理由は、必ずしも「永住」できるとは限らないので、「帰国」を考えた時に、帰国までの期間に限りがあるからです。その限りある時間をどう過ごすかを、ある程度、事前に考えておかないと時間は、無情にもあっという間に過ぎていき、それこそ「海外に行ったけど何も得られず、帰国しても再就職が難しい」と言ったような結果になりかねないからです。

私の場合、海外に拠点を移した理由は、”限りある時間”の中で自分を変えるために必要な行動だと思ったからです。(詳しくは↓note↓をご覧ください)


・仕事だけの生活から脱皮する
・健康を取り戻す、笑顔を取り戻す
・苦手な人間関係や特に恋愛に真剣に向き合う


そしてこの3つを私は今真剣にやっています。(そのつもり)
本気で決断してここに来たし、もう後が無いとも思ってたから。


目的をもって海外に移ると、拠点を移ったことがきっかけとなって、様々なことにスイッチが入ります。この「スイッチを入れる」のが私は一番難しいと感じているので、外部要因が必要だったのかもしれません。


仕事漬けの日々から、景色を楽しむ心の余裕も生まれました。もちろん最初は苦労しました。調整するのに6か月はかかったと思います。今でも時間を持て余す時は、仕事がしたいと思う時もありますが、そんな自分すらも受け入れて、自分自身にひと笑いしながらコーヒーを飲むことが出来ています。


コロナ禍に人生最高記録を更新した体重は、拠点を移す際に、「1日1万歩」歩くことを目標にし、それを続けたことで、7か月で12kgが自然に落ちていきました。悪化しつつあった持病も、安定しています。これまでは、写真を撮ることが嫌で仕方かなかったんですが、躊躇しなくなり、その中の笑っている自分が少しずつ好きになれている気がしています。

中学生のような幼稚な恋愛に巻き込まれたり、友達が出来たり、去ってしまうことも久々に経験ししました。都度、年甲斐にも無く涙を流し、周囲に支えてもらいました。話を聞いてくれる人がいること、そしてその現実に感謝しこんな経験が出来ることが嬉しい限りです。


私は本来、感情の起伏が激しい分、仕事や学業への影響が大きく、そのため、今まで、特に30代の10年間は、感情に波がたたないように仕事に専念できるようにと、恋愛や人間関係を遠ざけていたのかもしません。


ただ、今は、この「感情の波」が自分には必要なんだと優先度を高めてるのかもしれないとも感じています。もう10年以上、こんなジェットコースターのように笑ったり、泣いたり、寂しかったり、愛おしかったり…したことがなかった気がします。


これも全て、渡航前に「ブリスベンに行ったら、これをする」と事前に強く心に決めていたので、行動に移せるのも早かったお陰だと思っています。

目的があって渡航するのであれば、それは「逃げ」ではないし、たとえ渡航時は目的がなかったとしても、早い段階で、その新しい地で何をしたいのか、どうなりたいのかを模索して、それを実行に移せれさえすれば、立派な「挑戦」だと思います。


そんな人を私はこれからも応援したい。そして自分もポジティブに進み続けたい。そう思っています。