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不安を解消に導くサイクル

大人になると、自分で自分の身を守るために、危機察知能力が身につきます。

どんな能力かというと、未来に危機があることを察知すると「不安」を感じることができる能力です。

その能力のおかげで、未来の危機に対して、事前に対応策を練ったり、回避したりすることができるようになります。

また、「備えあれば憂いなし」という言葉の通り、危機に備えたり、準備をしておけば、自然と不安な気持ちは解消・軽減されます。

そして、次のようなサイクルを適正に運用すれば、いつまでも不安な気持ちにとらわれて、苦しむ時間は減るのではないかと思います。


もし不安な気持ちにいつまでも襲われているのだとしたら、このサイクルのどこかに問題があるのではないでしょうか。

①不安を感じる

まず、前提として、自立した大人であれば不安を感じるのは当たり前だと思った方がいいと思っています。弱いから不安を感じるのではなくて、危機察知能力が高いから不安を感じるのであって、誇ってもいいくらいのことなんですね。

そのため、不安に感じること自体を忌み嫌って否定したり、不安を感じることを責めてしまうと、せっかく不安が危険を知らせてくれたのに、無駄にしてしまことになってしまいます。また、自分で自分の身を守る防衛本能さえも否定してしまうことになってしまうので、自分が可哀想なのではないかと思います。

ただし、”適正”に不安を感じるためには、危機が去った後や、対策を練った後は、不安を感じないでリラックスをすることが必要です。

それができない場合は、自律神経失調症や不眠症などの可能性があるので、医療機関を受診して、睡眠薬などを利用してもいいと思います。
(私も寝る前に睡眠薬を飲んでいます。また、自律神経を整えるために運動や食事に気を使っています。)

②不安の正体を見極める

そもそも、いったい何に不安を感じているかを見極めないと、いったいどんな対応策を練ればいいかわかりませんよね。

特に、それが自分の力でコントロールできることなのか、もしくは自分の力が及ばないことなのかを見極めることが大切だと思います。

自分の力でコントロールできる物事であれば、それを乗り越えるために努力することが、とても有効な対応策となります。

一方で、自分の力が及ばない物事、例えば、他人の心や自然災害や天候、重い病気、過去の出来事などにも関わらず、それをコントロールしようと努力することは、見当違いな対応策なのではないかと思います。

なかなか不安が解消されなかったり、無力感を味わっている場合は、こういった自分の力が及ばない物事をコントロールしようとしているケースが多いのはないかと思います。

③対応策を練る

自分の力が及ぶ、解決可能な物事であれば、自分の頭で考えたり、本やネットで調べたり、専門家の話を聞いたり、まずは情報収集をすることが大切です。

その上で、一つだけではなく、色んなパターンの対応策を準備すれば、さらに不安な気持ちは消えるし、危険にも十分に対応できるのではないかと思います。

一方で、自分の力が及ばない物事については、真正面からぶつかって解決を目指すというよりかは、「仕方ないや」と解決を諦めたり、自分の責任ではないと手放したりすることが、有効な対応策になるのではないかと思います。

特に、他人に期待をすることは、自分の願望を押し付けて相手の言動をコントロールしようとすることなので、見当違いな対応策となります。自分の力が及ばない他人に対しては、尊重という名の「切り離し」をすることが、有効な対応策だと思います。

他人がどう思おうが、何を考えようが、その人の勝手ですからね。それが例え、自分に対する悪口だとしても、その人の自由ですし、その意見に同意しなければいいだけの話だと思っています。

④実行する

対応策が分かれば、あとは実行するだけです。コツとしては、何か目標を立てたときは、細かい目標設定をして、一日あたりのタスクを認識するということです。例えば、ダイエットをする場合、漠然と痩せると決めるのではなくて、スクワットを毎日20回やるとか、細かい目標設定をした方がいいです。

その方が、その細かな目標をクリアする度に達成感を感じることができるので、実行しやすいのではないかと思います。

また、完璧主義にならない、ということも実行するコツです。完璧主義になることで自分を追い込んで集中力を上げることができますが、その分、一度の失敗のダメージが大きくなってしまうので、よっぽど重要な局面以外は、完璧主義にならないように注意した方がいいと思います。

なお、大人になると、重要な局面が増えるので、自然と完璧主義が習慣になってしまうのは仕方ないと思います。そのため、重要な局面以外は、意識して完璧主義にならないように注意したり、リラックスする努力が必要なのではないかと思います。

⑤不安が解消される

これらのことに気をつければ、不安は少しでも軽減したり、解消されるのではないかと思います。また、その度、経験値が増えて、頭の引き出しに対処パターンが増えていくので、いろんな不安にもうまく対処できるようになるのではないかと思います。

そして、もし不安が解消されていない場合は、やはり①〜④のどこかに問題があるということなので、そのサイクルを見直し、修正をしていけばいいのだと思っています。不安は人生を良い方向に導く合図だと考えることもできるので、不安を忌み嫌って否定するのはもったいないですよね。


最後までご覧いただき有難うございました。

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