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【彼女の決意】初めての挑戦と出会い

初めての挑戦と出会い

真理が初めてジムに足を運んだのは、糖尿病の診断を受け、生活の見直しが必要になったためだった。彼女が選んだこのジムは少人数限定のスクール制を採用していたからだ。

このジムの特色は、1回の運動が45分と決められており、クラスの定員が最大6名という限定された少人数での指導。新規メンバーは、始めに自分の通いたい曜日と時間を選び、それが固定となる。
まるで習い事のように、同じ時間に同じメンバーが集まるのだ。

ジムのメンバーの平均年齢は53歳。そして16歳から75歳までと、幅広い年齢層の人々が集まっていた。しかし、特に目立ったのは、男女比率。真理の目に飛び込んできたのは、圧倒的な女性の数。実際、男性は10%、女性が90%と聞かされ、真理は少し安心した。
彼女は男性の目を気にしつつ運動するのが苦手だったからだ。

緊張した心を抑えながら、真理はジムの中に入った。クラスのスタート前、彼女はトレーナーの佐藤先生に紹介された。佐藤先生は30代半ばの男性で、筋肉質ながらも優しい表情をしていた。

「真理さん、初めてのジムは不安でしょう。でも、ここは皆さんと一緒に健康を目指す場所。一緒に頑張りましょうね」と、佐藤先生は真理に言葉をかけてくれた。

最初のクラスでは、真理は動きについていくのがやっとだった。しかし、佐藤先生は常に彼女の横に立ち、正しいフォームや動きを指導してくれた。休憩時間には、糖尿病という病気について、運動を通じてどう改善できるかについてのアドバイスもしてくれた。

クラスが終わった後、佐藤先生は真理に「毎日の食事や運動習慣を記録する日記をつけることをおすすめします。それを元に、次回のクラスでアドバイスをすることができますよ」と、アドバイスしてくれた。

真理は、佐藤先生の言葉に励まされ、日記をつけ始めた。そして、次のクラスの際には、その日記を元に佐藤先生と一緒に健康の改善策を考える時間が設けられた。

最初のクラスでは、真理を含む5人の女性と、一人の年配の男性が参加していた。45分の間、佐藤先生の指導の下、真理は自らの体を動かす楽しさを再発見した。

週が進むにつれ、真理はジムに通うのが楽しみとなった。特に、毎週同じ時間に同じメンバーと過ごすことで、自然に仲間意識が芽生え、励まし合いながら運動を楽しむことができた。

ある日、佐藤先生から「来月にはジム内でのイベントを計画しています。」との提案が。真理は迷ったが、クラスの友人たちとともに参加を決意。イベント当日、彼女たちは45分という短い時間の中でのトレーニングの成果を披露し合った。

イベント当日、真理は鈴木と共にチームを組み、他の参加者たちと一緒にトレーニングの成果を披露した。彼女の成果はまだまだこれからだったが、その挑戦の姿勢には他の参加者たちも称賛の声を寄せてくれた。

イベント後、真理は自分の限界を再確認し、健康のため、そして自分自身のために、これからもジムでのトレーニングを続けることを誓った。

この経験を通じて、真理は新たな自分を発見。ジムはただの運動の場所ではなく、新しい自分を見つける場所となった。

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