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40代、余命60年について考える

はじめに

「65年間同じ仕事をしてください」
「70年間同じ人と過ごしてください」

みなさん、こう言われたらどう感じますか?
今回は『人生100年』と言われる時代について、いろいろな角度から考えてみたいと思います。

みなさんの周りにもいませんか?「そんなに長生きしないから…」と言って早10年。毎日テレビの前で大切な時間を浪費する日々を過ごす人。

ちなみにですが、『人生100年時代』とは『健康寿命が100年』という時代です。寿命自体はもっと長いということです。
テレビの前で40年以上も過ごし続けたら、もったいなさすぎる!と、僕は気づいてしまいました・・・。

ここでみなさん、ぜひGoogleで『人生100年時代』と検索してみてください。

↓このページが上位に出てくると思います。

これは厚生労働省のページで、中を見ると、首相官邸HPへのリンクもあります。一部を抜粋したので見てみましょう。

厚生労働省HPより抜粋

国もすでに動き出している、この『人生100年』というテーマ、みなさんご存じでしたか?

今回の記事は、今の常識を崩す内容となっています。
受け入れがたい、否定的に感じることもあるかもしれませんが、それもまた良いと思います。どんなことであっても、『人生100年時代』について自分事として考えてもらうきっかけになったら嬉しいです。

人生100年時代の働き方

人生100年時代の労働の期間

厚生労働省の『簡易生命表(令和3年)』によると、2021年の日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳となっています。
それに対し、現在の定年は65歳に制定されています。

以前の定年は60歳でしたが、これが制定されたのは1994年頃。この頃の寿命は男性が76.57歳、女性が82.98歳でした。

これを見る限り、定年は寿命の15歳前後までと定められるようです。

そう考えると、人生100年の時代の定年は85歳になり得るわけです。22歳から働くとしたら63年間、今では中学生でも起業する人が増えてきていますので、実に65年以上働くのが当たり前になるでしょう。

長い・・・・永い・・・・。

『65年間同じ仕事をしてください』にYESと答えられる方は、とても幸せな働き方をしている方だと思います。


人生100年時代の労働の常識

僕が最近聞いた、好きな言葉があります。

嫌いなことをして成功できるほど、世の中は甘くない

メンタリストDaigo

これは何も、好きな仕事をしなさいということではなく、好きなやり方で仕事をしようということです。

20代から働き始めたとして、60年以上同じ勤め方で、同じ仕事ができるでしょうか?60年間同じ時間に起きて、60年間同じ電車に乗って、60年間同じ席に座る。これは、現実的ではないですよね。

今までの常識である、『いい企業に入って定年まで働く』『一つの会社に骨をうずめる覚悟で働く』というのは、全く持って現実的ではありません。

『今の職場をステップにして、人生のステージに合った働き方をする』という考え方が、これからの常識になっていくはずです。

そして、もう一つ「24時間働けますか?」とか「会社のために努力しろ!」という、今も残り続けている古い常識に対しては、「60年間も?」という一言に尽きます。

人生100年時代は、僕らの親世代の頃よりも、1.5倍も労働する期間が長いのです。短距離走の走り方ではなく、中長距離走の走り方を考えないといけないですよね。
『好きなやり方で、好きな時間働く』
こういったやり方でないと、続けられません。この考え方は、コロナ禍以降スタンダードになりつつあります。

好きなやり方で仕事をするというのは、努力や根性が不要です。なぜなら、好きではないことを我慢しながらやっているからこそ、努力や根性という概念が出てくるわけですから。

応援している人が困難な壁に立ち向かい、それを乗り越える瞬間に、周囲はその人の『努力』を称賛し、がむしゃらに頑張っている時には『根性』と評価します。しかし、どちらも、楽しいことを一生懸命に取り組む姿勢を周囲が賞賛する言葉に過ぎません

人生100年時代は、周囲の賞賛の言葉に振り回されながら、嫌いなことをして成功できるほど甘くないです。自分の好きなやり方で仕事に取り組むことが重要な時代でもあるわけです。


人生100年時代の労働の悩み

「好きなやり方で好きな時間働くなんて、できるわけがない!」
「好きなやり方で好きな時間働くなんて、羨ましすぎる!」
さまざまな意見があると思います。

実際にはこの働き方にも制限が存在します。
①2023年現在では、好きなやり方で好きな時間働ける職場を見つけるのが難しい
②会社に所属して好きなやり方で好きな時間に働くのは経済的に不安定になりやすい
③これらの制約を脱するために起業する場合、全責任を自身で負うことになる

そこで、現在では「副業」が推奨されています。
安定性と余裕を持ちたい場合、少なくとも副業ができる会社に転職し、副業を始めることが良いでしょう。

一方で、もっと深い課題として、「自分のやりたいことがわからない」という悩みが存在します。この悩みは、僕のクライアントさんの中でも増加傾向にあり、今後も増え続ける可能性があると個人的に考えています。

自分のやりたいことがわからない原因の一つは、自分がどのような状況や事柄で感情的に満足感を感じるのかが分からないことです。要するに、自己認知が不足していることが多いのです。

やりたいことがわからないという方は、ぜひ、僕のひとつ前の記事を読んでみてください。やりたいことを見つけるためには、自分を知ることから始めることが最重要となります。


【まとめ】人生100年時代の働き方

ここで、人生100年時代の働き方についてまとめてみましょう。

①人生100年時代の定年は85歳を覚悟する必要がある
②好きなやり方で、好きな時間働く形が新常識
③やりたいことが分からない場合は、まずは自分を知ることが重要

好きなことを仕事にできたら、それは素晴らしいことだと思います。しかし、もし難しいと感じるのであれば、少なくとも働き方を快適にする工夫を考えることも大切です。

例えば、
・ブラック企業から離れる決断をする
・週に1日でも、定時で帰る時間を確保する
・リモートワークが可能な仕事を探す

僕も、世界中を旅しながら仕事ができるように、『時間・場所・人・お金』にとらわれない自由なライフスタイルを目指しています。

このような変化を実現するために、自分自身を正確に理解し、将来のビジョンを具体的にイメージしながら、働き方を選択していくことが重要です。

働き方の次は、その基礎となる教育についても考えてみましょう。


人生100年時代の教育

人生100年時代の教育のスタイル

今後の教育について、国がどう考えているかを見てみましょう。

文部科学省HPより抜粋

この画像は、文部科学省が出している『あなたが創る未来のデザイン』というポスターの画像の一部です。
※画像クリックで文部科学省のホームページに飛びます

ご覧の通り、教育のデジタル化が進んでいます。
2028という数字は、2028年までに技術的には可能になることを表していて、2032という数字は、実際に社会に浸透する年数を表しています。

デジタル化が進展する未来において、『学校に通う』という概念は時代遅れになるでしょう。すでにオンライン学校として知られるN高校など、学生がスポーツや芸能活動をしながら学ぶことができる時代が到来しています。さらに、不登校の子どもたちの数も29万人となり、2021年から2022年にかけて22%も増加し、デジタル技術を活用して学習する機会が広がっています。

今でも根強く存在する『学校は通うもの』という考え方が、9年後には古典的なものになる可能性が高いと言えます。子どもたちが学校以外の場所で学ぶ時代がますます近づいていると言えるでしょう。

人生100年時代の教育の常識

「子どもにとっての学校に行く事は、大人にとっての仕事と同じ」
こんなことが言われ続けてきて、今の常識になっています。

ここで重要なのは、最初のセクションで述べたように、仕事の常識自体が変化していることです。現代の大人たちも人生100年時代を考慮して、柔軟な働き方を模索しています。同様に、子どもたちにも学び方を選択する機会が与えられ、これが人生100年時代の教育の新たな常識となるでしょう。

大まかに言えば、以下のようなパターンが考えられます。
① 親は職場で働き、子どもは学校で学ぶ
② 親は自由な場所で働き、子どもは学校で学ぶ
③ 親は職場で働き、子どもは自由な場所で学ぶ
④ 親も子どもも自由な場所で働き、学ぶ

これからの社会では、これらの選択肢がより広く受け入れられ、多様な働き方や学び方が可能になるでしょう。

現在は①が主流ですが、将来的には他の選択肢も増えてくると考えられます。

僕が注目しているのは、④のスタイルで、親も自由な場所で仕事をし、子どもも自由な場所で学習するスタイルです。

このスタイルでは、親が仕事をしている姿を子どもが近くで見ながら過ごすことで、働くことの本質を理解できます。
日本では詰め込み教育が広まった明治時代以前、つまり江戸時代までは、子どもたちは親の働く姿を見て学び、その後親の仕事を引き継いでいました。今の時代のような『教えて育てる』教育から、江戸時代以前の、子どもたちと一緒に『教えを育む』教育が求められるのではないでしょうか。

これからの時代では、親の仕事を引き継ぐ必要はありませんが、『親がなぜその仕事をしているのか』『何のためにその仕事をしているのか』『誰を喜ばせるために仕事をしているのか』といったことを身近で見ることができるのは、『働く』ということの本質を理解し学ぶうえで、なによりの教育になるのではないでしょうか。

Appleの創業者であるスティーブ・ジョブズ氏には、こんな逸話があります。

エレベーターに乗り合わせた社員に「キミはこの会社のためにどんなことをしている?」と聞き、はっきり答えられない社員に怒りだして、エレベーターの中でその社員をクビにした。

この話は、クビにしたことを批判されることが多いのですが、本質にあるのは『仕事に対して、自分のプライドがどこにあるのか』を持たずに、ただ与えられたことをこなしているだけのマインドに対しての問題提起だと、僕は捉えています。

『なぜその仕事をしているのか』『何のためにその仕事をしているのか』『誰を喜ばせるために仕事をしているのか』に答えられる日本人は、どのくらいいるでしょうか?

僕たち大人が自分のことをきちんと認知することが、新しい時代の教育のための第一歩です。子どもたちを知ることも大切ですが、まず自分を知る必要があるのは、その教育を受けていない僕たち大人なのかもしれません。


人生100年時代の教育の悩み

「何を教えればいいのかわからない」
「そうはいっても家で子どもと向き合う時間がない」
「一緒に育むなんて現実的ではない」

もしかしたら、そういった悩みを抱えるかもしれません。その悩みを解消するために、『学校』という言葉の語源を考えてみましょう。

学校は英語でいうと『School』ですが、その語源となった言葉はギリシャ語の『skhole』という言葉です。この 『スコレー』は『余暇』を意味する言葉であり、今の学校という言葉の意味からはかけ離れている印象です。しかし、『スコレー』は単なる暇な時間ではなく、精神活動や自己充実にかける積極的な意味を含む時間を指しており、ギリシャの人々はこの時間を使って知識を蓄えたと言われています。

では、日本の学校はどうでしょうか?
『積極的』な意味を含む時間はありますか?
もちろん、一部はあります。休み時間に遊ぶ、給食やお弁当を楽しむなど、そういった瞬間は存在します。

しかし、学校で多くの時間を費やす勉強に対してはどうでしょうか?
「国語の授業が受けたい!」
「算数で理解できないことができるようになりたい!」
「テストを受けたい!」
といった積極的な意欲を持つ子どもは少ないと思います。

これには2つの理由が考えられます。
①自分の得意・不得意がわからないまま、勉めることを強いられているため。
②自分がどのように成長すれば、学びに対する積極性を持てるのかを知らないため。

要するに、自己を認知していないところに、知識だけを詰め込まれているからなんですね。自分を知らない限り、自己充実は難しいですし、自分の精神を理解せずに精神活動もできないのは当然ですよね。
学校自体を否定しているわけではありませんが、学校に全ての教育を委ねる時代ではもうありません。
それよりも、まず「お子さんをどれだけ理解していますか?」という点が、非常に重要だと思います。

「何を子どもに教えればいいかわからない」という悩みも、親が子どもをしっかり理解し、向き合おうとすることで解決できる課題です。何を学びたいのか、どうやって興味を持たせるかという問いには、お子さん自身が答えを持っているからです。

「そうはいっても家で子どもと向き合う時間がない」
「一緒に成長することは現実的ではない」
という悩みは、逆に考えてみると有益な課題と捉えることができます。
「どうやったら時間が作れるか」
「なぜ現実的ではないのか」
この理由を自分に深掘りすると、固定観念や常識に縛られているものがほとんどです。

人生100年の時代は、受け身で生かされていられるほど甘くありません。自分で切り拓く力がますます重要となります。
そのためには、親が子どもを理解し、サポートできる大人と共に、『教えを育む教育』を実践することが大切ではないでしょうか。


【まとめ】人生100年時代の教育

人生100年時代の教育のまとめです。

①学校で学ぶスタイルから、学校以外でも学べる時代が来る
②親が子どもたちと一緒に『教えを育む』教育が大切
③お子さんに教える前にお子さんの自己認知をしよう
④その前に親が自分のことを知ることが大切

先ほども触れたような「学校以外で学ぶことは現実的ではない」「一日中子どもと一緒にいることが難しい」「自己認知の方法を知らない」という悩みは、多くの人が抱えるものです。

これはまさに、僕たちが詰め込み型=自己や個性を認識できない教育を受けてきたからなんですよね。僕たち自身が『自己認知』をできれば、このマインドは変わります。

人生100年時代における子どもの教育を考えることは、僕たち大人自身の生き方を見つめ直す機会でもあります。子どもたちに新しい価値観やアプローチを示す一方で、自分自身も成長し、変わることが大切です。

自己認知についてもっと深く知りたいという方は、ミライコネクトの公式ラインから友達になってもらうと、『自己認知とは何か』から『15分で自己認知できる方法』まで知ることができます。

仕事、教育の次は、長い長いお付き合いとなる、結婚について見てみましょう。

人生100年時代の結婚

人生100年時代の結婚の期間

2020年の厚生労働省の人口動態調査によると、平均初婚年齢は男性が31.0歳、女性が29.4歳です。
25年前の1995年時点の平均初婚年齢は男性が28.5歳、女性が26.3歳だったので、2020年時点と比べるとそれぞれ3歳ほど上昇していることがわかります。

人生100年時代、同じパートナーと過ごすのであれば、実に70年もの間一緒にいることになります。

そして、最初に説明した通り、人生100年時代というのは『健康寿命』が100歳、つまり、その後に老衰が来るということなのです。
そこまで支え合えたとするならば、一体どれだけの期間を一緒に過ごすことになるのでしょう。

銀婚式から始めても、こんなにたくさんの式があります。

【25年目】銀婚式
【30年目】真珠婚式
【35年目】珊瑚婚式
【40年目】ルビー婚式
【45年目】サファイア婚式
【50年目】金婚式
【55年目】エメラルド婚
【60年目】ダイヤモンド婚

このままいくと、おそらく65年目がプラチナ婚で、70年目がブラック婚になるでしょうか(⁉)


人生100年時代の結婚の常識

あらためて、「70年間同じ人と過ごしてください」と言われたら、みなさんはずっと一緒に過ごすことは現実的ですか?
ケンヤとルミ子でもできなかったのに?

厚生労働省の人口動態統計によると、2021年の日本の離婚率は1.50で、人口1,000人あたり1.50組が離婚しています。これは約35%に相当し、3組に1組の夫婦が離婚していることになります。
※3組に1組が離婚しているという表現は正しくはなく、データ上、正式な離婚率というのは統計で出すのが困難になっています。

とにかく、人生100年の時代には、『結婚』と『離婚』に関する従来の常識が崩れつつあると考えています。今後は、結婚しない選択、離婚を選ぶ選択、複数の人との関係を持つ選択が、一般的なものとして認識される時代に向かっていると思います。

これからの時代のパートナーシップにおいて、以下のようなパターンが当たり前になる可能性があると考えています。

①事実婚
カップルが婚姻届を提出せず、結婚の意思を持って、事実上の結婚生活を送っている状態のことです。
事実婚の理由は多岐にわたりますが、人生100年の時代において、事実婚が増えてくることは当然のように考えられます。

②別居婚・週末婚
こちらは婚姻関係を結んだ夫婦の過ごし方で、『別居婚』は夫婦が別々に暮らすことを指し、『週末婚』は平日は離れて生活し、週末だけ一緒に過ごす夫婦のことを指します。

70年という長い年月、どちらかが我慢しながら過ごすのは難しいと感じる夫婦はこれから増えてくるでしょう。そんな状況下で、お互いが最後まで一緒にいるために、あえて距離を取ることは、一つの愛の形だと思います。

③役割婚
これは、役割に合わせた結婚をするという、今存在していない僕の造語です。ライフステージを明確に区切り、その段階で必要なパートナーと結婚し、次のステージに進む際にはきちんと別れるという考え方に基づいています。

子どもが欲しいステージの出産婚、子どもを育てる間の子育て婚、人生を楽しむ時間のためのセカンドライフ婚など、お互いのライフステージに合わせた結婚の形。

もちろん、これらのライフステージに合わせた結婚は一人のパートナーに限らず、海外セレブのように結婚と離婚を繰り返すスタイルも、将来の常識になる可能性があります。というのも、結婚生活が70年に及ぶことを考えると、異なる時期に異なるパートナーシップを築く選択肢が多様化することは理解できます。
ちょっと古いですが、ビッグダディなんかは、このスタイルをあの時代にやっていた人なんですよね。

④ポリアモリーは、関係者全員が同意を得た上で、複数のパートナーと関係を築く恋愛スタイルを指します。この形態は、「誠実で正直な複数の恋愛」とされ、浮気や不倫、二股などとは異なります。

通常の一対一の恋愛関係をモノガミーと呼びますが、ポリアモリーの人々は今でも増加傾向にあります。日本ではまだ受け入れられにくいこともあるかもしれませんが、結婚生活が70年という長いスパンを考えると、この形態も一つの選択肢として受け入れられていく必要があると思われます。

⑤生涯婚
これは、一般的な日本社会において美徳とされているモノガミー、つまり一人のパートナーと生涯を共にする結婚の形態を指します。

この形は一つの理想ではあるかもしれませんが、70年という時を過ごすためには、それぞれのパートナーが成長し続けることが重要になります。お互いが自己認知して、お互いのことを理解して、常に進化し続け高め合う関係であることが求められます。

みなさんは、常識を外したとき、どの形が一番望みの形でしょうか?
この根本にあるのは『結婚がリスク』という考え方です。経済的な安定のために、自分らしい人生を放棄するのはリスクということ。
なんとなくそのリスクを感じているからこそ、今の若者の結婚離れが進んでいるわけです。

人生100年の時代、みなさんも結婚についてあらためて考えてみませんか?

ちなみに言葉遊びですが、日本でよく言われるオシドリ夫婦。
オシドリは実は、一夫多妻制だそうです…イメージと違う。


人生100年時代の結婚の悩み

では、人生100年時代の結婚に伴う悩みや問題について考えてみましょう。

①法律上の悩み
事実婚・週末婚・別居婚で別れた場合や、役割婚でステージが変わった時や、ポリアモリーのバランスが取れなくなった時。
多様性に対して、今現在の法律の整備が間に合っていない場合があります。

そのリスクを軽減するためにも、今後のパートナーとの在り方については、きちんと『契約』をすることが重要になってきます。

また、結婚しない場合、子どもの生活や将来について、あるいは事実婚で主婦または主夫をしていた側が別れた後の経済的な安定をどう確保するかといった問題も浮上してくるでしょう。

70年という長いスパンを考えると、さまざまな悩みや課題が生じる可能性があります。そのため、結婚する前にパートナーと契約を結ぶことが、法的なリスクを軽減する一つの手段となるでしょう。

②世間の評価にまつわる悩み
時代の変化に対して世間の考え方が追いつかないという問題も、人生100年時代の結婚に伴う大きな悩みの一つです。これを具体的な例で説明しましょう。

例えば、事実婚という形態があります。これは以前は内縁の妻(なぜ、女性側だけなのか意味不明ですが)などと呼ばれ、現代では異なる言葉で表現されるようになっています。実際、40代や50代の男女に対するアンケート調査では、5%の人々が事実婚を選んでいると回答したデータも存在します。

別居婚・週末婚は、僕のクライアントさんの中でも増加傾向にあります。20〜30代の男女200人を対象に「別居婚はアリかナシか」のアンケートでも、実に57%もの男女が「アリ」と答えているデータもあります。

事実婚や別居婚・週末婚のような新しい結婚形態は社会に徐々に浸透してきており、今後も増加する傾向が予測されます。

一方で、役割婚やポリアモリーについては、現代の日本社会においてはまだ理解が進んでいないことが多いです。離婚に対する嫌悪感や、一夫多妻や一妻多夫に関する理解の不足が影響しています。

しかし、現代は多様性を尊重する社会への移行期であり、役割婚やポリアモリーについての理解も徐々に深まっていく可能性があります。結婚に関する考え方の変化は通常約20年程度かかると言われていますので、僕が脂の乗り切った60代の頃には、社会の世間体や常識も変容していることでしょう。

③生涯一人のパートナーと過ごせる自信がない
生涯一つのパートナーと過ごす結婚スタイルである生涯婚は、70年間維持するためにお互いの成長が重要です。しかし、70年間継続的な成長は難しいと感じる人もいるでしょう。

この点で注目すべきは『最先端』と『多様性』の2つの要素です。
例えば、最先端のファッションが好きな方は、いつでも流行を追い続けています。今では体形の多様性、ジェンダーの多様性、表現の多様性など、常識にとらわれない個性を尊重する考え方をしています。こういった考え方ができる人は、最先端を自分軸に取り入れることで、一生成長を続けられる。生涯ファッションを楽しめるイメージありませんか?

『最先端』と『多様性』は、日本社会に根強く存在する「他の人と同じであるべきだ」という価値観や「出る杭は打たれる」という考え方に立ち向かうものです。世間の常識を剥がすこと、他者と比較しないこと、他人の評価に左右されず、自分らしい生き方を貫くことが成長を続けるためのコツです。

人生100年時代の生涯婚は、パートナーのどちらかが手を抜いていられるほど甘くはありません。お互いが飽きることのないよう、楽しみ続けることが重要です。

【まとめ】人生100年時代の結婚

人生100年時代の結婚のまとめです。

①人生100年時代の結婚生活の期間は70年
②パートナーと一緒にいるスタイルにも様々な形があるのが常識
③法律にまつわる悩みが増えるため、結婚前に契約を
④世間の結婚に対する常識は徐々に変化してきている
⑤生涯一人の人といるためには、自分軸を持つことが重要

人生100年時代、労働65年時代、生涯婚70年時代、本当に将来のことを考えて結婚するということは、パートナーと一緒に居続けるために自分は何ができるか、自分にはどんな可能性があるかが求められる時代になっていると感じます。

自分自身の可能性を知るためにも、やはり『自己認知』が大切になってきます。

人生100年時代の生き方

人生100年時代の生き方の選択

人生100年時代は、敷かれたレールを走るような人生ではなく、誰しもが自分で選択する人生を生きる時代になります。

料理に例えると、今までの人生は、敷かれたレールの上を走るフレンチのフルコースのようでした。決まった経路に進み、親や大人、先人が予め用意した選択肢を受け入れることが多かったでしょう。
しかし、これからの人生は自分で選択し、責任を持つビュッフェのようです。日々変化し続ける時代の中で、自分の好みに合わせて食べたいものを自由に選び、その選択に対する責任を感じながら、多彩な料理と経験を楽しんでいく時代です。

自分の人生を豊かにするために、新しい料理を試し、新しい旅に出かけ、自己成長のために新しい人生の味を探求しましょう。

責任を負う必要はありますが、それでも自分で選択するという道を進む方が、自分らしく生きることができるはずです。


人生100年時代の生き方のコツ

人生100年時代を充実に生きるためには、いくつかのコツが存在します。

自己認知を高めること:自己認知は自分自身を理解し、向上させるための基盤です。自己認知を高めるためには、自分の価値観、信念、パーソナリティ、強み、弱みを詳しく調べることが大切です。自己認知を高める方法には、ジャーナリング(日記をつける)、他者からのフィードバックを受け入れること、自己理解を深めるための本やセミナーを利用することなどがあります。自分の内面を深く知り、それに基づいて生き方やキャリアの選択を行います。

学び続けること:変化の激しい社会では、学び続けることが不可欠です。新しいスキルや知識を習得し、自己成長を促進します。学びの方法は多岐にわたり、オンライン講座、セミナー、メンターシップ、自己学習などがあります。また、ビジネス書や専門書を読むことも有効です。学び続けることで、自分自身の価値を高め、将来の機会に備えることができます。

健康を最優先に:健康は人生の基盤です。バランスの取れた食事を摂り、適度な運動を行い、ストレスを適切に管理することが重要です。定期的な健康チェックや予防医療を受けることも忘れずに行いましょう。健康な体と心があれば、人生のあらゆる側面を楽しむためのエネルギーと活力を持つことができます。

柔軟性を持つこと:不確実な状況に適応する柔軟性は、成功への鍵です。将来の計画に柔軟性を持ち、変化に対応するためにさまざまな選択肢を検討しましょう。計画が変わっても、新たなチャンスが待っている可能性があります。また、他者の視点や意見にも耳を傾け、新たなアイディアを受け入れる柔軟性を養うことも重要です。

コミュニケーションスキルを磨くこと:良好な人間関係は幸福感と成功に寄与します。効果的なコミュニケーションスキルを磨き、他の人々との協力や共感を促進しましょう。コミュニケーションを通じて問題を解決し、共感を深めることができます。コミュニケーションスキルを向上させるために、アクティブリスニング(積極的な聴取)や対話のスキルを練習しましょう。

夢や目標を持つこと:目標や夢は人生に方向性とやりがいをもたらします。目標を設定する際には、具体的で測定可能、達成可能、現実的、時間指定のSMART原則を考慮しましょう。目標を持つことは、モチベーションを高め、行動への意欲を喚起します。目標達成に向けて計画を立て、着実に進めましょう。

楽しむことを忘れないこと:最後にもっとも重要なことは、楽しむことです。楽しい経験を積極的に追求し、生活を楽しむ余裕を持ちましょう。楽しむことは幸福感を高め、ストレスを軽減し、人生を豊かにします。趣味やアクティビティに時間を割いて、心から楽しむことを忘れないでください。

これらのことを念頭に置きながら、定期的に自分を見つめ直すことができれば、『人生100年時代』を楽しく過ごせるのではないでしょうか。


【まとめ】人生100年時代の生き方

最後に、人生100年時代の生き方をまとめてみましょう。

①人生100年時代の労働の期間は65年
②転職や副業などが一般的になり、一つの企業に長期間勤めることは少なくなる
③労働のベースとなる教育の形にも様々な選択肢が生まれる
④結婚の期間は生涯婚が70年以上とされ、パートナーシップの形態も多様化している
⑤豊かな人生を築くために、貧しく過ごすか、自己認知と責任を持って生きるかが重要

日本人は、一般的に個性を抑える傾向が強いとされる民族です。これは、「みんなが共通のルールに従うべきだから」「みんなが同じ方向に進むべきだから」という理念に根ざしており、長らく個性を封じ込める文化が根付いていました。しかし、最近では「個性を尊重しよう!」という声が広がり、多様性や個人の特性を尊重する傾向が強まっています。これが、日本の社会における変化を象徴しています。

これは、明治時代以降の個性を抑えるような教育を受けてきた経験からくるものであり、自分の個性を発揮したい人が周囲から批判される状況を目の当たりにしてきたため、仕方のないことかもしれません。

ただし、『人生100年時代』を生きるには、個性が必ずしも最も重要な要素ではありません。むしろ、自分を知り、自己認知を高め、自分軸で生きることが求められる時代と言えるでしょう。他者と比較せずに、自分自身を深く理解し、自分らしい生き方を見つけることが、充実した人生を築く鍵です。

個性がなくても、自己認知がしっかりとあれば、自分の価値観や目標に忠実に生きることは可能です。他者と異なる道を歩み、自分らしい価値を発見し、それを大切にすることが、幸福感と自己満足感を築く手助けとなります。個性は重要ですが、それを発揮するためには自己認知が欠かせません。

100年という年月は、とても長いようで、あっという間に過ぎ去ってしまう時間でもあります。この記事を通して『人生100年時代』について一人でも多くの人が自分の生き方について深く考え、自分らしく充実した人生を送るために、自分を知るきっかけとなれたら嬉しいです。

最後に、最近僕が出会った、印象的なメッセージを紹介します。

タイムラインに流れる“だれかの好き”を手にとっていないか。
SNSに映る自分は“みんなの好き”になっていないか。

あたらしい自分に興味を。
自由に、思いのままに“あなたの好き”なスタイルをつくりだそう。

ABC-MART GRAND STAGE ブランドコンセプトより抜粋

これには、自分を生きるための大切なメッセージが詰まっていると思います。

『人生100年時代』は、価値観やこだわりの数だけ、多様なライフスタイルがある時代。
ぜひ、あなただけの独自の人生を思い切り楽しんでください


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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