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揺れる思い

2年前のクリスマスは、
とても帰りたいとは思えなくて、
それに、帰る費用を作ることにも無理があり、

次女だけ一人、
クリスマスを向こうの家族と
過ごすために、送りました。

去年のクリスマスは、

自分の心の成長から、
向こうの家族と過ごそうと思えるようになり、
帰る資金も手元にありました。

夫と子供達への謝罪と
ありがとうを伝えたくて、

そして、一番やり残してきた、
長女とのわだかまりを
取りたくて…。

私は、長女の言葉をすべて受け入れ、
謝りました。

長女は、何度も何度も、

せめて、帰国する前に
本当のことを教えて欲しかった、

もっとたくさん連絡して欲しかった、と

責め続けました。

私は、それが彼女の本当に言いたいことではなく、

私が去ったことを
受け入れらなくて、

責めてるのだと、
気が付きました。

その気持ちが、痛いほど伝わってきました。

私の両親は、仲がいいとは思えなかったけれど、
別れることもなく、
父が亡くなる60歳まで、夫婦揃っていてくれました。

もし、両親が離婚していたら、
私も悲しい思いをしていたと思います。

私は、日本に帰ってから、
自分の新しい生活を始めるのに、
一生懸命だったこともあるのですが、

長女からの
週に一回、週末に家族でビデオ通話しようと

何度も言われていたことを
無視するような

ことをしてしまいました。

長女には、申し訳なさすぎて、
罪悪感いっぱいで、
とても顔を見て、話すことが
できなかったのです。

それを長女が誤解して、
自分のことは、もう、どうでもいいんだと思い込んでしまい、
わだかまりを作ってしまったのでした。

話し合いにより、長女とのわだかまりがなくなり、
私が一番やり残してきたことを、解消することができました。

長女ばかりでなく、
次女にも、謝りました。

次女には、騙した形で、
日本へ行くことになって、
ごめんなさい、と。

クリスマスイブの日。

日本では、クリスマスイブに、
ケンタッキーフライドチキンを
食べてた、という話をして、

数年前から、
我が家のクリスマスイブの
過ごし方が、

家族でケンタッキーフライドチキンに
行って食事をし、
その後、スタバに行くことに
定着しました。

クリスマス嫌いな私でも、
イブの日は楽しみでした。

今回帰ってくる前に、
家族で楽しいイブを過ごしてるイメージを
何度も何度も、繰り返ししていました。

まさにイメージ通り、
それ以上の楽しさと幸せで、
温かい気持ちになりました。

こっちに戻ってきて、今、変な感じがする?

夫や子供達からも、聞かれたのですが、

長く住んでいたこともあり、

まるで、日本に住んでいたのが一瞬のことのように、
切り取られていて、

すんなり前の生活に戻って、
何もなかったように過ごしているような、
不思議な感覚。

家族に囲まれていると、
この世界に戻って、ずっとこの幸せな気持ちを
持ち続けたい。

私の気持ちは、この日から、
揺れました。

子供達の成長を側で、見ていたい。

家族に囲まれて、生活したい。

夫とは、同居人として、
一緒に過ごすのは、どうだろうか?

日本で築いた生活は、捨ててもいい。

離れて気づく、家族の良さとは、
こういうことなのだろうか?

心が揺れに揺れています。

まだ、答えを出さなくていい。

ほんの気の迷いなのかもしれない。

現実問題、この小さな家の中で、
同居は難しいものがあります。

今年、長女は大学を卒業して、
一旦は寮から家に戻ってくるので、

部屋数は足りない。

日本に帰ってたら、きっと気持ちが変わるはず。

私は一体何を求めているのか?






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