見出し画像

note居酒屋

 久しぶりにログイン状態ではないnoteを開いたら、それがあまりに「見慣れない他人の顔」をしていたことに驚きました。

 普段、PCでもスマホでも、ログイン状態のまま開かれる「note」は、いつもおつきあいのある、あのかたこのかたの記事がずらりと並んでいて、順番に読んでいくのが常。

 ログインしていないnoteは、知らない方の記事がずらりと並び、画面全体が見たことのない様相です。

 ここ、どこ・・・
 という感じ。

 「note」という媒体を知って、初めてページを開いたときは、きっとこんなふうに目に映っていたはずです。
 どこから読めばいいのだろうか、フォローは勝手にしてもいいのだろうか、ああ読んでも読んでも読み切れないなどと思っていたことを思い出します。

 2年過ぎて、気が付くと「note」は馴染みの場所。
 いきつけの居酒屋のように、店に入れば馴染みの客。
 そんな感覚になってしまっていたようです。

 ただ、居酒屋に来てくださるお客様フォロワーさんは、私のお店のカウンターに座りながらも、人ぞれぞれ見えている風景が違います。

 私・・・「今日も常連さんがいらっしゃってる。ありがたい」
 Aさん・・・「いつものお馴染みさんが来てるな」
 Aさんの隣に座ったBさん・・・「この店知らない人だらけだな」

 AさんとBさんがお互いの姿を認知していない場合もあります。

 たとえば私は「書きのたね」さんとnoteの中で「お互いに」知りあっています(そういのは、相互フォローといいますね)。

「書きのたね」さんは私の居酒屋さんによくみえますし、私が「書きのたね」さんの居酒屋「趣味の飲芸」さんに入っても、「あらぁみらっちちゃん、いらっしゃい」とたねさんが迎えてくれるその場所には、見知った顔のフォロワーさんもいて、安心して席に座ります。

 先日「書きのたね」さんが「着ぐるみ」さんを記事の中で紹介してくださって、そこで私は、初めて「着ぐるみ」さんのことを知りました。


 「着ぐるみ」さんは以前から「書きのたね」さんの居酒屋さんにいらっしゃったようです。「着ぐるみ」さんのコメント欄をみると、私が知っているnoterさんの多くが「着ぐるみ」さんを知っていて、「えーなんで私だけ知らなかったんだろう?」と思いました。ずっと隣に座っていた人の姿が突如見えるようになったような感じでした。

 同じ場所に集っていても、きっかけがないだけで実はずっと知らないままのnoterさんがいるんだなと、はたと気づきました。

 ちなみに「書きのたね」さんの記事で紹介されていた「着ぐるみ」さんのアニメーションは、「書きのたね」さんが「私の中の全米が号泣」とおススメされていたので、さっそく拝見しました。
 そうしたら私も激しく心を揺さぶられて、「えーなんでもっと早く知らなかったんだろう!」と思いました。その日2度目。笑

 noteのつながりは、こんな風に不思議です。

「書きのたね」さん、「着ぐるみ」さん、突然記事に引っ張り出してしまってすみません。このアニメーションに出逢えてよかったです。本当に素晴らしかったです。

 こんなふうに、私がここで「書きのたね」さんと「着ぐるみ」さんのお話をしたことで、また新たに、「書きのたね」さんや「着ぐるみさん」に出逢う方が増えたら嬉しいなと思います。

 noteを始めたばかりの頃の私は、noteの中はどこか仮想空間的な場所なのだと思っていました。
 確かに本名の方もいるけれど、基本的には全員アバターくらいの気持ちだったのです。しばらくして、文章SNSというのは案外「素」じゃないとやっていけない場所だと気づきました。

 私自身はできるだけ幅広い年齢層の方とも記事の内容を通してお付き合いをしたいと思っていましたが、おばさんと何話せって言うの、と思う若い方もそりゃあいるよねと、当たり前のことに気づかず、急にコメントして怯えさせてしまったこともありますし、年上の方に対して、不躾で失礼なことをしていたこともあったかもしれません。

 書く記事の内容や醸し出す雰囲気、コメントによって、なんとはなしに同じ年代の方とのおつきあいが多くなっていく傾向はあるように思います。

 やはり興味の対象や、共感できるポイントなどが似通っているからでしょうか。逆に言えば、年代が離れると、そのポイントが掴みづらくなる、というのでしょうか。コメントするのも悩んでしまったりしますね。お互いに似たような年代のほうが、読んでいて楽しいのかもしれませんが、私は様々な年齢の方の記事を読むのが大好きです。

 コメントにスキをしたり、コメントをたどって今まで知らなかったnoterさんを知ったりして広がっていくのも、またひとつのnoteの楽しみ方だと思いますし、自分の記事でnoterさんを紹介していくことで、他のnoterさんが新たな出会いを経験することもあるな、とも思うようになりました。
 記事をがっつり紹介したり、必ずしも相互フォローの関係ではなくとも、年齢性別に関わらず、こんなふうにnoterさんから新しいnoterさんを知り、世界が広がるのもnoteならではだと思います。

 先日作ったばかりの創作アカウントである別アカウントでは、最初はフォローとフォロワーさんが「0」で、とても新鮮な気持ちを味わいました。いつもやりとりしてお付き合いしている方がすぐそこにいるのに、相手に自分がみえていない、という現象はとても変な感じがしました。自分が透明人間になったような気持ちでした。

 「あのぅ、みらっちです。怪しいものではありません」
 と言いながら吉穂みらいのアイコンでスキをしたりコメントしたりすることになり、それはそれで、不便ながらも面白い感覚を味わっています。スキやコメントをされる側の皆さまにとっては、煩雑でご迷惑でしょうけれど、みなさん、双子のきょうだいが来たかのように対応してくださいます。

 別アカウントで初めて知り合うかたも多く、どちらでも知り合いの方もいれば、どちらかでしかおつきあいがないかたも出てきます。これはまた摩訶不思議。

 フォローやスキをするしないは別として、たまに「ログインしていないnote」を覗いてみると、これはこれで、全く知らないビアガーデンに迷い込んだようで、新鮮です。







この記事が参加している募集

noteのつづけ方

振り返りnote

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?