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留学生のこと

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留学生と日本語教師として接した日々を書いた記事を集めました。
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2023年6月の記事一覧

我々日本人の生活を支えているのは誰だろうか。

我々日本人の生活を支えているのは誰だろうか。

「おもてなし」なんて
言いますが、
一体何なんでしょうね。

来日したばかりの
留学生のアルバイト。

工場での夜勤。
隣の県で都より安い賃金で
働き続ける。

セブンイレブンなどの
お弁当を
寝ないでひたすら詰める。

宅配便やAmazonでの
仕分けの夜勤。

重い荷物を毎日
運び続けるので
身体を壊し、
数ヶ月もたない子も多い。

日本人が当たり前に
享受しているサービスは
特に初級初期の

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茶道の「入り口」を、教える。

茶道の「入り口」を、教える。

昨日はもう暑かったので
フライングして
7月からの着物である
薄物を着て勤務校へ。

月曜日は大変です。
本当なら洋服で行きたい。

A4の分厚い教科書を4冊
その他たくさんの紙類と
お弁当と水筒。

バッグを2つに分けても
バッグの持ち手がちぎれそうに重い。

満員電車に無理やり乗る。
着物は幅を取るから
肩身が狭いです。

日本語学校が
午前午後の2クラス8コマ。

午前の終了が12:35。

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能力で成績はつけません。

能力で成績はつけません。

母国での授業と
日本語教育で
決定的に違うのは
成績のつけ方だと思います。

留学生にとって
一番大切なのは
「出席率」です。

ここが悪いとビザが
更新出来なくなります。
遅刻が多くてもいけません。

そのため、
出席率が悪いと
当然成績も下がります。

一方で
日本語の修得には
年齢、国籍、日本語のセンス、
母国での日本語の学習度合い、
習慣や背景などによって
大きな開きが出てしまいます。

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私のことをお兄さんの奥様という設定で「お姉さん」と呼ぶ学生がいます。

「お兄さんいくつ?」と聞いたら「28歳」ですって。

「先生は?」と聞くので、ちょいとサバをよんで「25歳で〜す」と答えたら、「じゃあ、ちょうど良いです!」とすんなり信じた彼。...若干将来心配であるな。