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K-POPの世界を覗くーNetflixオリジナル『BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ』

すごいものを観てしまった。

Netflixで配信中の、韓国人気ガールズ・グループBLACKPINKのドキュメンタリー映画「BLACKPINK ライトアップ・ザ・スカイ」を鑑賞。

数ヶ月前にやっと韓国ドラマデビューを果たした私にとって、K-POPは未知の世界。昨今巷で話題になっているのは知っていたが、あえて聴いてみようとは思わず、つまりこのドキュメンタリーが私にとっての(ほぼ初)K-POP体験となった。

まず驚いたのが彼女たちのパフォーマンスの完成度の高さ。
彼女たちが歌いダンスをする姿に惹きつけられて目が離せなかった。

もうひとつ、興味を引いたのは彼女たちの多様性。
4人グループの彼女たちのうち3人は韓国人。そのうち1人は海外生まれの海外育ちで、別の1人も海外で暮らした経験を持つ。そして韓国人の他にタイ人が1人。

英語が堪能な彼女たちは、韓国のローカルアーティストという雰囲気が全くない。
パフォーマンスの質の高さ、音楽性、そして英語力。
何をとっても圧倒する実力があるように見える。
そして、視野にあるのはローカルどころかアジアですらなく、世界だ。


彼女たちが所属するYGエンターテイメントは韓国の大手芸能事務所。
BRACKPINKは2016年、YGエンターテイメントが7年ぶりにデビューさせたガールズ ・グループだった。

注目を集めてデビューを飾った彼女たちだが、10代のまだ少女と言える時期から親元を離れ、厳しい管理の下におかれて訓練を受けてきた。
貴重な10代の時間を「デビュー」という夢のために捧げて生きてきたのだから、思い入れの強さも相当なものなのだろう。
そして、激しい競争を勝ち抜きステージに立っているのがこの4人。
すごい倍率の中から戦いに勝ち残った女たちなのだ。


「これが私の望む人生」


20歳そこそこの女性がそう言い切れるのは、何年にもわたる努力の裏付けがあるからこその自信の現れだ。比べるのも申し訳ないが、「自分探し」をしていた私の20代を考えると天と地ほどの差がある。




ところで、以前、AKB48のドキュメンタリーを観たことがある。
そこでは、グループの総選挙で勝ち選抜されるため、あるいはセンターの座に立つために切磋琢磨していくメンバーの様子や、グループとして成功していくための団結などが、少女たちの成長物語として描かれていた。

一方で、BLACKPINKのドキュメンタリーは、アーティストの成功物語だ。それまで積んできたであろう厳しい鍛錬は視聴者に想像させるに止まり、デビューからスターダムにのし上がるまでをメンバーたち個人のストーリーを織り交ぜて描いている。つまりこちらは完成されたアーティストの話。


完成度を高めた上で満を持してデビューさせる韓国と、デビュー時には未熟でも成長しながら完成されていく日本では、アーティストを売り出す手法に違いがあり、それが両作品の描き方の違いに現れている。

このどちらが良いとかそう言うことではなく、唯々「BLACKPINK」のドキュメンタリーに衝撃を受けた。そして、彼女たちが放つパワーと努力に裏付けられた確かな実力、パフォーマンスに圧倒された。


この作品を観たことで、今まで知らなかった世界の扉がひとつ開いたかも。





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