蜂巣稔/ライター

ライター/ブックライター/物流ライター。宣伝会議 編集ライター養成講座43期生。上阪徹…

蜂巣稔/ライター

ライター/ブックライター/物流ライター。宣伝会議 編集ライター養成講座43期生。上阪徹さんのブックライター塾第9期卒業。大手飲料会社のSCM部門でサプライチェーン、物流、需給計画、購買業務に精通。BtoBや企業取材・インタビュー記事やSEO記事を執筆中。葉山と焚き火好き。

マガジン

  • 37.4°-世界は物語で出来ている【since2024】

    • 16本

    プロアマライターたちの記事まとめ【Amazonベストセラー1位獲得作家監修】

最近の記事

過去と現在をつなぎ、時の旅人になるホテル

小学校のときの記憶・・・。桜の花びらが舞い散る中、母に手を握られ写真を撮った入学式。黄色の小さな帽子をかぶり、背中を伸ばし腕を伸ばして渡った横断歩道。U字を描きながら、初恋の相手を追いかけた階段の踊り場。遠くに霞むゴールテープを、上目遣いで見ながらピストルの音を待った運動会。ブーケを挿してもらった胸を張り、下級生のアーチをくぐった卒業式。そんな切ない記憶や思い出を呼び起こし、旅人を過去の記憶と郷愁へ誘うヘリテージ(*1)ホテルがある。 *1:遺産、伝統、伝承のこと 地域に

    • 「逃げて人生を切り開く」 自分に合った居場所で生きる - 後編 -

      キャリアに悩む40代。会社員を辞めて、自分にあった生き方を目指したMFさん。前編はフリーランスになるまでの山あり谷ありのストーリー。フリーになったはいいけれど、ブログを使ったネットビジネスで突然稼げなくなり、この先どうしようかと真っ青に・・・?  前編はこちら↓ 救いの女神、現る。フリーランスのライターの道へ 青くなったMFさんに救いの女神が現れた。Googleアドセンス(*)講座で知り合ったAさんだ。Aさんは企業の社外向けの記事を執筆しており、このライティングの仕事を

      • 「逃げて人生を切り開く」 自分に合った居場所で生きる - 前編 -

        大きな変化の時代の40代 「45歳定年へ引き下げたらどうか」 昨年2021年の9月、サントリーホールディングスの新浪社長が発言した言葉が、大きく波紋を呼んだ。延長されているとはいえ、60歳定年制が長らく続いた我が国で、この一言の衝撃は大きかった。 40代も後半となると今後のキャリアに悩む人は多い。昇進にも先が見え、仕事に行き詰まりを感じる時もある。家のローンに子供の教育資金、45歳定年になってしまったら行く末はどうなるのだろうか。 ましてや感染症の影響で、世の中の変化

        • 今までなかったけれど、あるとうれしいモノ

          こんにちは。 立春を過ぎて、春に近づいて来ましたが、まだまだ寒いですね。 今回は街での気づきを書きました。 ***** 「谷川岳の天然水 ホット」 温かいミネラルウオーターです。セブンイレブンのホット飲料のコーナーで売っていました。 280 ml入りのペットボトルです。小さく軽いのでカバンに入れて持ち運べます。価格は91円です。税込だと98.28円。 温かいので飲んでも身体を冷やしません。身体を冷やすと免疫力を下げてしまいますが、これは温かいので健康にも良いと思います

        過去と現在をつなぎ、時の旅人になるホテル

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        • 37.4°-世界は物語で出来ている【since2024】
          16本

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          「シュワリ」と氷の音がする

          こんにちは。 氷の音についてエッセイを書きました。 ***** 編集ライター養成講座の同期と渋谷で飲んだ。昭和38年からある老舗の焼き鳥屋。煙にかすみ、昭和感がそこかしこ。 映像を生業とする彼とは初めてのサシ飲みだ。仕事のこと、言葉のこと、話題は尽きない。まだまだ話し足りないと思いつつ、感染症の蔓防の影響で午後9時には店を追い出される。ハチ公前の改札で別れるが何かもの足りない。踵を返し、ネオンの海に再び身体を泳がせた。 まだ夜は浅い。路上に放り出され、酔い足りなくて行

          「シュワリ」と氷の音がする

          会社というコンフォートゾーンを抜けてみたら

          こんにちは。 長らく自分の生活の一部になっていた会社。この環境を抜け出してみたら・・・ 新しいステージに向かう途中。変化について書いてみます。 *** 会社員、いろいろあるのは事実だけれど。成功と失敗、人間関係、ストレス、その他諸々。 経験と実績を積んできた年代にとって、コンフォートゾーンにいることは確か。コンフォートゾーンとは「快適な空間」。 20代、30代、何もわからず体力と気力に任せ150のチカラでやってきた。 それが100のチカラ、いや80位で、できる様になっ

          会社というコンフォートゾーンを抜けてみたら

          オンライン時代の歯の白さ

          オンライン会議が当たり前の時代になった。 PCの画面にうつる相手を見つめる時間が長くなった。 リアルの打ち合わせと明らかに違うこと。 それは自分の顔の全てが、画面の向こう側から無条件に見られていること。 リアルであれば、相手の顔を見つめすぎれば失礼になる。アイコンタクトと視線をそらすことを繰り返す。 顔の同じパーツをずっと見つめ続ければ不躾になるし、見られる方も頰にランチのご飯粒でもついているのではないかと不安になる。非言語のコミュニケーションは相手へのフィードバックに

          オンライン時代の歯の白さ

          レジ前に立つ男

          こんにちは 買い物に出かけて目にした光景について、ショートエッセイを書きました。 ***** 週末の午後、食材を求めにスーパーに出かける。 手を後ろに組み、精肉コーナーで値段を覗きこむ中年の男性。奥様がカートを押しながら、せわしなく前を進む。 数人の男性が、レジを出たあたりの柱のそばに所在なげに立っている。ご夫婦で買い物に来て、奥様の清算が終わるのを待っている人達。精算が終わったら、カゴを受け取り袋に詰める役割。 私の場合、どちらにも当てはまらない。献立と、材料と

          レジ前に立つ男

          探す時間、迷う時間

          こんにちは。 徒然なるままに、日々の想いを書いています。 息子と二人だけの家族になってからのこと。フルタイムで仕事して家事と子育てに忙殺されていました。家事の時短をどうするか、頭の中でいつも考えていました。 モノを探す時間、どれにするか迷う時間。 「この時間って無駄だよね」とばかりにキッチン道具の断捨離をしました。 断捨離の伝道師、やましたひでこさんにならってガス台の引き出しには 菜箸、おたま、フライ返し、竹べら、それぞれ各1。 引き出しを開けた途端、すべての道具が視

          探す時間、迷う時間

          紅い指先

          こんにちは。 感染症が広がる前。当時住んでいた街の人々。帰宅途中に感じたことについてエッセイを書きました。 ***** 都庁前を起点に、東京の地下を”の”の字を描いて走る地下鉄。建設費用を少しでも安くするためトンネルの断面を小さくした大江戸線は車内の天井がとりわけ低い。 背を丸め縮こまっていた乗客は、終点につくと解放された様にホームへ降り立っていく。 眠りこけている乗客は、なぜこんなにも青いのかと思う制服の警備員に叩き起されている。 ピッ、ピッと通過音を立てながら改

          #この仕事を選んだわけ

          こんにちは。 noteの企画である「#この仕事を選んだわけ」に応募しました。 この仕事を選んだわけ たぶんそれは、小学生の頃の記憶まで遡ります。 家族でサイクリングに出かけた帰り道、東京近郊の深大寺の林の中で。 「我輩は猫である」のフレーズを自分なりにアレンジして母に伝えながら 「これって小説とかエッセイになるかなあ」。そんな事を言ったのをうっすら覚えています。 本を読むのは好きでした。ただ、取り立てて文章を書くのが上手でもなく。国語の成績も普通でした。 大学に進学す

          #この仕事を選んだわけ

          答えは現場にある。ー隅田川で学んだCEOー (宣伝会議編集ライター養成講座43期卒業制作)

           この記事は宣伝会議(株)編集・ライター養成講座43期の卒業制作として執筆したものです。  日本初のフードバンク、セカンドハーベスト ・ジャパンの設立者チャールズ・マクジルトン・E氏が、自ら選択した隅田川での路上生活の経験を経て、現在の活動に至るまでを取材しました。 (note掲載にあたり、オリジナル記事を縦書きから横書きに変更、画像の挿入位置、大見出し前の画像追加、フォーマットの変更(改行位置の変更更)をしております。) ***** 波乱万丈人生  ブルーシートと

          答えは現場にある。ー隅田川で学んだCEOー (宣伝会議編集ライター養成講座43期卒業制作)

          私は生徒。私以外は皆先生。

          こんにちは。 自分を「生徒」と思えると、自分以外はすべて先生と思えてきました。 宣伝会議の編集・ライター養成講座に参加しました。受講者の年齢、職業、人生は みんな人それぞれ。多様でたくさんの学びや気づきを頂くことばかり。記事を書くために取材し、今まで会うこともなかった方の話しを傾聴する。そんなある時、この言葉が降りてきました。 「私は生徒。私以外は皆先生」 自分のことを「生徒」と定義してみると変化がありました。 それは、比較する気持ちが薄れ、心が平静になってきたこと。プ

          私は生徒。私以外は皆先生。

          日常のふとした気付きと違和感

          日常のふとした気付きや違和感、突然降って来ることもあるし、次の瞬間には過ぎ去ってしまうものもあります。 そんなことをnoteに残しておこうか、書くべきか、書かざるべきか、逡巡する時があります。数多あるnoteのコンテンツの中で、自分が書こうとしていることのQualityは?ボリュームは? 今回は、そんな思いがありながら、消え去る気付きを残しておこうと書くことにしました。 ***** 新宿の街を歩きながら、ふらりと紳士服のアオキに入りました。 店頭に見かけぬモノがありま

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          「AKHA AMA COFFEE (アカアマコーヒー) 」 タイの少数民族から始まった小さな物語

          「あっ、美味っ!」 カフェラテを口に含んだ途端、私の目は大きく丸くなった。 都内を中心に1,300店以上のカフェを訪問した、カフェ専門ライターのなかくき くみこさん。 「とっても素敵なカフェがあるんです」そんなひとことに惹かれ、訪ねてみたのが、「AKHA AMA COFFEE (アカアマコーヒー) 」。膨大なカフェ情報から、イチオシの1軒だ。 飯田橋駅から毘沙門天を越し、神楽坂の商店街をゆるゆると赤城神社に向かう。右手に曲がった通り沿い、静かな住宅街の一角にそのカフェ

          「AKHA AMA COFFEE (アカアマコーヒー) 」 タイの少数民族から始まった小さな物語

          宣伝会議「編集・ライター養成講座」43期生の卒業制作

          編集・ライター養成講座は6ヶ月の講義の後、集大成として卒業制作があります。 これはかなり手強い。講座での学びを総動員し、時間をかけて取り組みます。 なので、同期の人達のエネルギーがすごい。読んだ時に圧倒されました。その時の 思いをダイレクトに書きました。 ***** やばい!どうしよう!よけることができなかった。 編集・ライター養成講座の同期からグループLINEが来ていた。 提出された卒業制作が講座のサイトに掲載されたという。 急ぎPCを開く。 広大で暗い宇宙を進む小

          宣伝会議「編集・ライター養成講座」43期生の卒業制作