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レジ前に立つ男

こんにちは

買い物に出かけて目にした光景について、ショートエッセイを書きました。


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週末の午後、食材を求めにスーパーに出かける。

手を後ろに組み、精肉コーナーで値段を覗きこむ中年の男性。奥様がカートを押しながら、せわしなく前を進む。


数人の男性が、レジを出たあたりの柱のそばに所在なげに立っている。ご夫婦で買い物に来て、奥様の清算が終わるのを待っている人達。精算が終わったら、カゴを受け取り袋に詰める役割。


私の場合、どちらにも当てはまらない。献立と、材料と、通路の動線をシンクロさせる。Amazonの倉庫のピッカー(*)のごとく陳列棚の間を駆け抜ける。買い物の当事者として、値札と、グラムと、鮮度をチラ見しながらカゴに放り込む。   

*ピッカー:物流倉庫で、商品を集めてくる人


合計額を予想しながら、レジ打ちの人が卵が潰れない様にカゴの上に重ねるのを確認する。


買物に対して、どこか当事者でない男性たち。以前は私もそうだった。シングルになる前は。だからよくわかる。両方の気持ちを。


スーパーで所在なげに立っている男性を見るとつい思ってしまう。でも今の気持ちは主夫そのもの?