見出し画像

初心者でも魚はさばける!イチからやり方教えます。

2020年8月―。
青森の実家に帰る気満々で、有給を使ってお盆休みを9連休にしました。

しかし東京ではコロナの感染者は増える一方でした。
母とビデオ電話しながら、なんとしてでも帰る!」って意地を張ってると、その日の夜に、赤ちゃんの時の妹を連れて実家に帰宅途中、知らない人から石を投げられる夢を見て、帰省のあきらめがつきました。笑

おいしい食べ物と、豊かな自然に囲まれる青森県。
母の手料理が大好きで、本当に本当に帰省して食べたっかったんです!!

悔しいから魚捌けるようになってやる!と思い立って、連休前日に出刃包丁を購入。お盆休み中ほぼ毎日さばいてたら、初心者でもできるようになりました。

今日は新鮮な魚をさばいて食べたいけど、今まで挑戦したことない人向けにやり方を教えます!

(私のフィロソフィーについてはこちらをご覧ください)


(1)出刃庖丁を購入しよう!

マストではないですが、買うことをおススメします。
いつも使っている庖丁でもできるのですが、初心者ほど、魚をさばくのに適した出刃包丁のほうが使いやすいそうです。

というのも、出刃包丁は厚くて重みがあります。
さばいてみるとわかるのですが、魚の骨はめっちゃかたい!特に頭!
いつもの庖丁で力尽くで切るのは危ないのです。
また出刃包丁は片側にだけ刃がついている「片刃」であり、これが後の3枚おろしをスムーズにします。

そして、買うなら庖丁専門店で、日本の庖丁を買うことをお勧めします!!!ちょっとお値段高いけど長持ちするし、庖丁研ぎなどのアフターフォローもしっかりしているためです。また専門店の店員さんは庖丁の種類にかなり詳しく、調理するものやお財布事情によって、あなたに一番合う庖丁をピックアップしてくれます。
(私が高くても良いものを買う理由はこちら

ちなみに私はソラマチにあるTOWER KNIVESさんで、大阪府堺市の「堺兼近作」という5寸の出刃包丁を買いました。切れ味抜群だし、大きさもちょうどよい。

日本で庖丁が有名なのは、岐阜県の関市や、新潟県の燕三条が挙げられますが、堺市の刃物はとにかく歴史が深い!

堺で包丁が作られてから、なんと600年と言われていますが(スゴイ!)
実はその起源は5世紀にまでさかのぼります…!(聖徳太子より前ですよ!すごくない!?!?)

みなさんも小学校の歴史で勉強した、
世界遺産にもなった「仁徳天皇陵古墳」が堺市にありますよね。
鍛冶職人が堺に集まり、古墳を作るために必要な道具を作ったそうです。

それから戦国時代にはポルトガルから火縄銃が伝わり、鍛冶の技術で銃を作るようになり。江戸時代ごろから庖丁が作られるようになったようです。

鍛冶職人の技術が、形を変えながら5世紀から受け継がれている―。なんて素敵なことなんでしょう。

加えて堺の庖丁は、鍛冶職人と研ぎ職人とで、完全に分業制で作られています。それぞれ卓越した技術をもって作られているので、必然的にクオリティが高くなる

ちなみに私が買った庖丁は13000円。
もちろんホームセンターなんかで買う庖丁よりも全然高い。

グロスで見てないし、いろんなコストを無視した超超超単純計算ですが、
庖丁制作に関わる一人当たりの時給が1000円だとして、
13時間で包丁が作れるでしょうか?

10年使えば、1年間1300円。
たぶんお嫁に行っても、老後になっても使えるような気がしていて、
50年使えば、1年間たったの260円!
13000円が、むしろ安く感じてきませんか?

あなたに合った庖丁を見つけたら、次は鮮魚を買います。


(2)鮮魚を買おう!

初めてさばく魚としては、
鯛、アジ、イナダあたりを買うと良いと思います。(あくまでも私の経験上ですw)
脂がのって柔らかい魚は、少しさばきづらいかもしれません。

購入には大きく3つの手段があると思います。

①スーパー
…地元の青森だと、地域のスーパーで簡単に鮮魚がまるまる手に入ります。しかも種類も豊富!
一方で経験上、東京ではなかなか見ませんね。東京の人は忙しくて、魚をさばく時間があまりとれないからなんだと思います。カットされ、プラスチックトレイに入ったものや、冷凍したものばかり。全然新鮮じゃない。しかも国産よりも、外国産のものが多い気がします。先日たまたまイトーヨーカドーで鮮魚をみましたが、イワシとアジの2種類だけで、目が白くて脂がのってなさそうなものばかりでした。

②市場
…地域に魚市場があれば、そこで買うのが最高だと思います!
理由は、新鮮な魚を、市場のおっちゃんたちに教えてもらいながら買えるからです。
私は北千住の足立市場によく行きます。築地や豊洲とは違い、地元の人たちでにぎやかだし、市場のおっちゃんたちもとても親切。
若い自分が戸惑っていると、「何か困ってんの?」と話しかけてくれます。
また足立市場は魚だけでなく、新鮮な野菜や果物も買えるのでおすすめです。さすが東京だけあって、日本全国から色んな種類の魚・野菜・果物が集まります。
さらに!市場のまわりにはおいしい食堂があります。新鮮なお魚を使った海鮮丼や定食が食べられます、、これがまた旨いんだ!
市場に行く場合は、休場日や開場時間に注意してくださいね。

③鮮魚通販
その日にとれたお魚が、次の日の午前に届くという素晴らしいシステムです。産地直送!
私はまだ頼んだことはありませんが、魚を良くさばく先輩が、弁慶丸というサイトを教えてくれました。
私も色々見てみましたが、1匹単位で買えるサイトは少ない印象です。一人暮らしにはちょっときついかも。家族の食事や、大人数でお祝いをするときには向いていると思います!

★新鮮な魚の見分け方★
・目 → 黒くて、濁っていない
・エラ → 鮮やかな赤
・おなか → ぷっくり、まるまるとしたものが脂がのっていておいしい!
・全体 → つやがあり、鮮やかな色

ちなみに②の魚市場だと、並んでいる鮮魚から一番新鮮なものをおっちゃんがチョイスしてくれますよ☆


(3)さあ、魚をさばこう!

まずはYouTubeを見て、さばき方を一通り目を通しましょう
「〇〇(魚の名前) さばき方」で検索すれば、けっこうたくさん出てきます。一番わかりやすいのは、動画と一緒に、言葉で解説してくれるものです。

一通り目を通したら、動画の通りに実践あるのみです!!!

庖丁とまな板以外に準備しておくものとしては、
・キッチンペーパー(生魚は水にぬれると鮮度が落ちます!)
・乾いたタオル(まな板や庖丁を拭くときに役に立ちます!)
・アラをとっておくためのお皿(味噌汁にすると最高です♡)
・ピンセット(アジなど、大きな骨を抜く必要があります)
・ペットボトルのキャップ(鱗を取るときに便利らしい、、!)

出刃庖丁だけ買ってしまえば、家にあるもので簡単にさばけちゃいます!

ちなみに私が生まれて初めてさばいた魚は鯛↓↓

画像1

はい、ボロボロですね(笑)さばくのに時間がかかりすぎて、鮮度もおちてる(笑)

でも、次の日にアジをさばいてみると…

画像2

この上達ぶり!!!(笑)前日の半分以下の時間でできました!

画像3

画像4

画像5

画像6

その後も、イワシ、カイワリ、イナダ、アカムツ(ノドグロ)とたくさんさばきましたが、どれもやり方はほぼ同じです!
一回覚えると、いろんな魚に応用できるので、料理のレパートリーも増えるし、栄養もたくさんとれる!(頭がよくなるギョギョ~!)


(4)片付けはちょっと大変。。。でもそれ以上に得られるものがる!

庖丁はきれいに洗って、しっかりとタオルでふき取り、乾燥させましょう。

洗い物と、生ごみの処理はちょっと面倒ですよね。

それでも、新鮮な魚をさばいて食べたときの感動と達成感は半端ない!いつもの変わりばえのない食卓が充実します。

そして何よりも、食べ物に感謝しよう!っていう気持ちになれます
魚をさばく過程で、内臓とか血とか目玉とか、ちょっとグロいんだけど、
その分お魚の命をいただいているという意識が芽生えます。

命をいただくからには、身だけではなくアラまで残さず食べようという気持ちになります。
お魚をとってきてくれた漁師さん、売り場まで運んでくれた運送屋さん、いい魚を選んでくれた市場のおっちゃん、良い庖丁を作ってくれた職人さん、みーんなつながっていて、みーんなに感謝して食べようって。

この考えは、フードロスの解決や、親から子への食育にも良いかもしれません!

私ができたから、たぶん誰でも魚ってさばけるんだと思う!
是非お気軽に、試してみてくださいね。

さあ、今後は魚介ラーメンを作ってみよーっと。

終わり。

この記事が参加している募集

習慣にしていること

いただいたサポートは、私が仲間と一緒に運営しているコミュニティカフェ「喫茶へバナ」の移転・改装費に充当させていただきます。 何卒よろしくお願いいたします。