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介護施設で感じた、正社員と派遣スタッフ間の溝がフリーランス化を促進する理由。

先日、久しぶりに高齢者施設で単発の介護の仕事をしてみたら、
私以外にも派遣で介護の仕事をしているスタッフの人がいて、
この施設の労働環境について話を聞く機会を持てた。
それを聞いていたら、介護の仕事は今後はますますフリーランス化が進むだろう、と感じたのでこのことについて今日はお話します。

派遣スタッフをこき使う正社員

この施設で夜勤専従で月10回ほど働いている男性Aさん。
派遣スタッフとして2か月更新でおもに夜勤スタッフとして働いているけれど、常勤スタッフと比べ自分だけ夜間の仕事がどんどん増えていくことに不満を募らせているため、2か月更新の契約は更新せず、辞めるつもり、とのこと。

私は日勤帯の単発バイトでその施設にお手伝いに入っていたが、一つ気がついたのは、常勤の女性職員の高齢化だった。おそらく50代後半か60代女性が中心。
そのせいか、あまり動かず入居者と一緒に座っているか、
パソコンの前で記録をしている場面が多い。

この施設に限らずだけれど、常勤スタッフがラクするために派遣スタッフを雇っている、という構図になっているところは、その事実にどれだけ管理者は気づいているのだろうか?
私はフリーランスであちこちの現場で働いているので、
そういう現場をしばしば見つける。

結局、人件費は高くつくわりに、派遣スタッフやスタッフ間での仕事の偏りが出て、それが不満となって、定着率が悪くなる。

まあ、どの現場でも多かれ少なかれあるだろうけれど、いわゆるお局というやつもそうだ。

こうなると、高齢者施設などの場合は、正社員で働く人は再就職が難しい高齢の人が一部残り、その人々があまり働かない穴埋めを若いスタッフや派遣スタッフが行うことになる。

気づいた人からやめていく

私はその傾向をいち早く、看護師として総合病院で働いていたときに気づいた。看護師の世界にも同じような状況があったのだ。

それに気づいてからは、私はお局がいる病院仕事よりも、看護師のスタッフが自分以外いない職場の方が働きやすいことに気づいた。

同じように、高齢者施設の介護スタッフも、このようにお局化した正社員のもとでこき使われるくらいなら、福利厚生がなくとも、フリーで働きたい人が多くなるのではないかと思っている。

現に、冒頭で話をした男性も、契約は更新せず、マッチングアプリ系の派遣会社を通して、好きな日に好きな現場を選んで働く、という方向性で仕事を探すと言っていた。

これならいやな思いをしながら何カ月も働く必要もなく、1回ずつお試しで一つ一つの施設で働くことができる。

このような方法で常に単発バイトを入れている高齢者施設は、常に評価されることになるので、派遣スタッフの扱いも適切だし、働きやすいと感じることが多い。

正社員からフリーへのその先とは?

安定した収入と福利厚生よりも、フリーランスで自由に働く方向へ介護業界の働き方はシフトしていくと思う。
働き方も多様化していく。
それに加えて、高齢者側のニーズとしても、
施設で集団で生活するよりも、在宅やそれに近い環境で自分流にカスタマイズされた介護を望む人も増えると思う。
個別対応、個人の時代がサービスを受ける側もサービスをする側も、
来ているのである。

働く側だって、圧倒的にその方が仕事量が少ない。
時間に追われることなく、会社に使い倒されることなく、
人間的な枠組みで働くことができる。

だから、それに気づいた人から、
私は介護業界の人はフリーランスとなって、働くようになるのでは、と思っている。

人手不足な上にニーズは多いのだから、
自分に合った働き方に少しずつシフトしていけば、
どんどんラクな働き方にしていくことができるはず。

***
施設で経験を積んだ方は、
自分を安売りせず、
もっともっといい職場でストレスフリーに楽しく働ける現場があるはずだと、希望を持って、
いろんなマッチングアプリの派遣の仕事をお試しで1日や半日単位から、
やってみるといいと思う。


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