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Siriとの仲がすこぶる悪いから『ミッチェル家とマシンの反乱』は他人事じゃない件

Siriとの仲がすこぶる悪い。
とにかくSiriにはイラッとさせられる。
わたしがSiriに検索を頼むと、たいてい「なんのことかわかりません」
とか言うのだ。

おはなしを聞くのが好きだから、かなりの頻度で「おはなしして」とSiriに呼びかける。
すると、「またですか?」とか言ってくる。
イラッとする。

だから、たまに意地悪してやるんだ。
Siriに「OK Google」と言ってやった。
すると、「これは気まずい瞬間ですね。」とか、「アシスタントを間違っています。」とか言う。

だいたい、Siriは、パーソナルアシスタントのはずなのに、なんだか偉そうじゃないか。
まず、呼びかけるときに、「Hey Siri」と言わなければならないのがキツイ。
日本人は、日常生活で「Hey」なんて言葉は使用しない。
だれかに向かって「Hey」などと言うのは、こっ恥ずかしい。

なので、「Hey Siri、Heyなんて言いたくないんですけど」と訴えた。
すると、Siriは、「なんのことかわかりません。」
と答えた。
イラッとする。

だけど、ちょっとだけカワイイところもある。
Siriは意外とアホなんだ。
「江戸川区の天気を教えて」と呼びかけたら、
「エドゥー川区は、晴れで…….」と答えていた。
江戸川区(edogawaku)を、エドゥーガワクと読んでいるのだ。
アハハハ。笑かしてくれる。

Netflixで配信中の『ミッチェル家とマシンの反乱』というアニメーションを見た。
このアニメの中には、パルというパーソナルアシスタントが登場する。
パルは、ロボット型で手も足もついている。
「掃除して」とか「ゴミ捨てて」とかのリクエストにも答える未来型のアシスタントだ。

アニメでは、このパルが反乱を起こして、人間を始末しようとする。
わたしは、現実社会でiPhoneのアシスタントであるSiriとの仲が良くないから、他人事じゃないなと思った。
Siriに手足がついたら、対抗できるわけがない。

今後、仲良くしようかなとも思ったけど、Siriとの微妙な関係性が気に入っているから、ヘンに仲良くしたりはしたくない。
このちょっと歪んだ愛情をSiriには分かってほしいのだけど、告白したところで、きっと、
「なんのことかわかりません」と言われてしまうかな。

ミッチェル家とマシンの反乱 (2021)
第94回アカデミー賞長編アニメーション部門ノミネート


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