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大人になると・・・遊び方がわからなくなってきませんか⁇


先週末、『越後妻有 大地の芸術祭』へ行ってきました。大事な友人が、この芸術祭から生まれたプロジェクトの一環として、FC越後妻有というチームで“サッカー選手をやりながら、農業&芸術祭を運営”しています。

大地の芸術祭は、2009年に大学の課題のために行ったことがありますが・・・研究室で作品を展示していたので、「感想論文を提出しなさい(だったかな)」という理由。当時は、強制的に行ったので、友達と文句を言いながら、さほど感動もできず。

でも今回は....人生の感動体験ランキングTOP3に入るくらい最高でした。

初めて一人でレンタカーを借りて、妻有の里山をドライブしながら作品を巡り。

2日目は、友人にガイドしてもらい、集落のこと稲作のことも交えて教えてもらいながら、ドライブしながら旅をしました。


大人になると・・・遊び方がわからなくなってきませんか⁇


実は、最近は仕事以外で遠方に出かけることが億劫になっていて、移動も嫌だし、一人で行ったところで寂しくなりそうだし、疲れるし・・・もしかしたら、出かけないで宿でNetflixをみて過ごしてしまうんじゃないだろうか・・・と、すら懸念していました(笑)

その理由は、フリーランスになってから、周りと自分を比べて、(本音としては、収入や仕事の質をもっと上げたい!とか)自分らしく生きていくことに縛られすぎた故に、プレッシャーを感じていたからです。

仕事仲間としか時間を過ごさなくなったり、遊ぶことに罪悪感を感じるようになったり。

(結局は、遊びも仕事のヒントにはなるのですが)

ふと「“遊ぶ”ってどうやるんだろう?」と、6月の誕生日頃は、しょんぼりしていました。

そんな時に、FC越後妻有の友人から“誕生日おめでとう”のメッセージをもらったのです。

「頑張り屋さんだから、無理してないか心配だよ?たまにはリフレッシュしに、新潟に遊びにおいでよ〜。芸術祭がやってるんだよ〜。」

と、お誘いをもらったんですね。

なんだか無性に行った方がいいような気がして、すぐに会いに行く約束をしました。

でも、やっぱり、レンタカーがないと厳しい環境ということで・・・初めて一人でレンタカーを借りて一人旅をやってみることに!

そもそも、運転も得意ではありません。(バックモニターやカーナビがないと、どこへも駐車できない&行けない)

でも、以前から、旅先を自由に車で巡るということに憧れていました。

(やってみるなら今だな!)心に湧いた好奇心に素直に従うことにしました。

怖気付いて宿の部屋から出ずに、自宅と同じことをしてしまわぬように….、アウトプットを目的にした旅をすることにしました。

そのアウトプットの方法は、

①わたしのラジオ配信『みねちゃんねる』で新潟の旅のことをお話しする。
②控えているフードアートのイベントで、旅の体験を作品に盛り込む。
③使い捨てインスタントカメラを友人と一個ずつ持って、旅をする。

君に見せたい世界を贈り合う遊び


『③使い捨てインスタントカメラを友人と一個ずつ持って、旅をする。』とは・・・

友人と、「君(相手)に見せたい私の世界」というテーマで、“写ルンです”で写真を撮り合い、旅の終わりに交換し、日常に戻った時に現像する。

旅の前日に、カメラ屋さんや電気屋さんを数件回って、インスタントカメラを入手しました!

少し前から、若者に人気なようで、在庫がなかったり、『一人一個まで』という制限がありました。


《使い捨てカメラのいいところ》・リーズナブル(1500円前後)・現像するまで、何が写っているか分からない。・枚数制限があるので、大事な瞬間や景色だけを写真に撮る。


普通、旅行に行って写真を撮る時には、自分が「いいね」と思った瞬間を撮り、自分の思い出として残すことが多いですよね。

でも、この遊びは、君に覚えていてほしい瞬間・相手が喜びそうな景色を残すという、“思いやりファースト”の遊びです。

普段、クリエイティブな仕事をするときには、当然「お客さんのことを考える」をやっているのですが、原価や忙しさによって産みの苦しみの方が大きくなる場合もあります。

もっとリラックスして、自由な発想を面白がったほうがより素敵なものになるんじゃないかなーっという気持ちから、このゲームを思いつきました。


インスタントカメラとiPhoneカメラの違い


案の定ですが、やっぱりiPhoneでも撮影をしてしまいます。とりあえず、旅の思い出をいつまでも、ずっーと覚えておきたいほど、素晴らしい景色だったので、全ての出来事をiPhoneのカメラで動画や写真に収めておきたくなってしまいます。

友人は見慣れた景色だったので、「え?(カウントダウンのある信号機にワクワクする私に)そうか、これ珍しいんだ(笑)」と笑っていましたが。

でも、インスタントカメラは、27枚だけしか撮れません。
楽しくて1時間で撮り切ってしまったら、それもいいなとも思っていたのですが、想像以上に撮れませんでした。

本当は、どの瞬間も愛おしいものでしたが、勿体無くて、大事にしすぎてしまいます。つまり、一分一秒が全て愛おしく感じることができました。

愛おしい時間はあっという間に過ぎ行き、“写ルンです”の枚数を半分以上も残して夜になってしまいました。

満点の星空の下、360度蛍に囲まれた素晴らしい時間を過ごしている時に、昼の旅と同じようにiPhoneで写真や動画を撮ろうとしました。

ですが、蛍の柔らかい灯りも、満点の星空も映りませんでした。でも、どうしても諦められないから、声を収録するために真っ暗なだけの動画を撮りました。

“写ルンです”でも、試しに撮ってみました。きっと写ってはいないだろうけど、現像した時に、何も写っていなくても感動の瞬間を思い出せる気がします。

愛おし過ぎるものは、綺麗な写真に残せなくてもずっと愛おしいままなんじゃないかと思うのです

蛍と満点の星空なのです。本当だよ?


ちなみに結局、“写ルンです”は撮りきれず、お互いに地元の景色を撮って郵送で送り合うことに。それもまた、旅の続きのようで、楽しみです。

旅のお土産は、美味しい食材だけじゃない。日本人ならではのピュアな気持ちが呼び覚まされる。


FC越後妻有は、芸術祭のスタッフさんやその土地の方にとっての希望的存在です。

そのため、どのエリアでも、スタッフさんたちとコミュニケーションを取らせてもらうことができました。

偶然、総合プロデューサーの北川フラムさんと私の地元のお話をしたり、第一回目の芸術祭から企画・運営をされている地元の方と出会い、夕方からスペシャルツアー&写真係をやってくださり。他のスタッフさんたちにも、この土地のことを踏まえた旅をガイドしていただきました。

アートだけでなく、山菜を摘んだり、風習や歴史を教えてくださったり、人のお家の中まで見学させていただき、おかげさまで人生一、素晴らしい景色を見ることができました。

夕方から約4時間に及ぶスペシャルツアー。子供の時からのお話もしてくれました。

感動しすぎて、帰りを一泊延長してしまいました。すでに新潟に帰りたいくらい。笑

芸術祭に行ったつもりが、日本の古い風習や農作物の凄まじさが刺激的で、前よりもお米が美味しく感じます。パン派だったのに、静岡に帰ってきてから朝・昼・晩とお米ばかり食べています。

お米どころか、和食全般がとても美味しく、愛おしく感じてしまうのです。

きっと、ただ観光しただけでなく、その土地の方々とたくさんのコミュニケーションをとることで、ファンになってしまったからなのだと確信しました。

あなたがもし、これから遊びにいく予定ならば、勇気を出して、お話を楽しんでみてくださいね。きっと、小さな勇気に対して、得るものは大きいはずです。


これが私の・・・・


こんな風に様々な土地に行って農業やその土地の文化を巡ることが、仕事の一つにできたら・・・・・さらに幸せかも。

何はともあれ、今あるお仕事で、この美しい体験を伝えていこう!と新たな楽しみも見つけられ。「これが私のアナザースカイ」と、言いたくなる旅になりました(笑)

これが私のアナザースカイ!

忙しくしているうちに、どんどん忘れてしまうのが勿体無いので、なるべく旬な記憶を残しておきたいな。

音声配信『みねちゃんねる』では、大地の芸術祭と新潟の食材のお話しを更新します。ご興味ある方、これから行く予定の方は、チェックしてみてくださいね✨

インスタでは、写真を載せていきます。現実世界の仕事もしないとならないので、ちょっとゆっくりになりそうですが(笑)とにかく、一生忘れたくないから色んなところに備忘録!

Live, Love, Laugh, and Be…HAPPY.

2022.07.07 七夕
Mineko Koyama

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