Photo by evekabui 手のひらの恋#青ブラ文学部 59 ミネフキノ 2024年3月24日 20:30 それは、儚く脆いものだった。まるで砂のように、いくら握りしめようとしても、指の隙間から零れ落ちていった。春の生ぬるい雨が、肌にべっとりとはりつく。雨はますます激しさを増している。その雨を見つめながら、ただ空を見上げた。ふと、自分の手のひらを見つめる。そこには、もう何もない。ただの空虚な空間。雨は、まだ止む気配がない。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 スキしてみて 519,982件 #小説 #スキしてみて #詩 #恋愛 #春 #詩のようなもの #文学 #恋 #雨 #読書好きな人と繋がりたい #別れ #空間 #青ブラ文学部 #空虚 #春の雨 59 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート