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#ショートショートnote
(毎週ショートショートnote)お題・数学ダージリン
日々ひたすら勉学に励み
気付けば数学の第一人者にまで登りつめ
さらにはテレビのコメンテーターなんかにも
なっちゃって、人気者と勘違い
調子に乗っていたら足元をすくわれた。
人気も肝心の数学もかげりが見えた。
虚しい気持ち抱え
数字に強いだけの自分を持て余した日々が
亡き祖父の喫茶店を継ぐ
まさかそれが転機になるなんて
人生は計画通りには行かないもんだな。
茶葉の分量を細かく量り
注ぐタイミ
(毎週ショートショートnote)お題・なるべく動物園
こ、これは?
とある1冊の本、見つけた博士はとびきり大きな声を上げた。
人間以外の生き物が描かれておる!
何だこの鼻の長い生き物は?
わぁ、こっちは全身ピンクで足が細いですねー。
いつの間にか博士の助手も加わり、ひとしきり盛り上がりを見せた後、博士は自身の博士という本業を思い出し、その使命に燃えた。
時は遥か何百年も先の未来。
あらゆる生き物が滅び、人間のみ存在する地球で、神話のように語り
(毎週ショートショートnote)お題・スベり高等学校
ようやく来たんだ
目の前の光景に呟く主人公。
こんなの初めてレベルで胸高鳴る。
なんせ知ってはいたけれど
噂程度だったんだもん。
幼稚園、小中高、大学まで
エスカレーター式のエリート校。
幼い内に取り組む事で
子の負担を減らしたい親心。
しかし窮屈はいずれ反動へ
敷かれたレールの上、悩む反抗するetc.
抑え続けた自我!
それらがいっぺんに訪れて壊れてしまわぬ様に
実はこの「スベり高等学
(毎週ショートショートnote)お題・呪いの臭み
例えば、ふとすれ違う時に香る甘い匂い。
柔らかな果実のようなそれは、洗い立てのシャンプーの匂い?人工的なフレグランスの香り?はたまた本人から自然発生する体臭なのか?
探し求める理想の君の甘い匂いに包まれる自分を、もうずっと想像して生きて来た。
兎にも角にもだよ、良い匂いがするはずなんだ。
甘い柔らかな桃のような、優しく包み込むような香り、パーフェクト!!
実はいつの記憶かも定かでは無いくせに