南和気の「キャリアづくりの教科書」

日本企業、外資企業で人事責任者、人事コンサルタントとしての20年以上の経験から、キャリ…

南和気の「キャリアづくりの教科書」

日本企業、外資企業で人事責任者、人事コンサルタントとしての20年以上の経験から、キャリアづくりで大切な考え方を解説します。 ◆Wake Consulting 代表◆江崎グリコ 執行役員 人事部長◆SAP 人事アドバイザリー北アジア統括本部長 ◆著書「人事こそ最強の経営戦略」など

最近の記事

採用面接 人事はここを見ている!

先日オンラインイベントで新卒採用についてお話する機会がありました。 最近は、対面イベントで講演させていただく機会が増えて、それはそれで楽しいのですが、オンラインイベントはとにかくQAが盛り上がります。今回も400人くらいの方々がリアルタイムで参加されていたようですが、チャットに質問が滝のように流れていて、その様子に見入っていたら、ファシリテーターの方から話かけられたことに気づかない。という放送事故寸前のような事態になってしまいました。。 今後は気を付けます! 6月30日まで

    • 「管理職になること」は唯一の道ではない!?

      新年度が始まって2か月がたち、新たな職場や仕事にも慣れてきたと同時に、壁にぶつかる人もでてくる時期じゃないでしょうか。特に、最近管理職になった人にとっては、最初は順調に滑り出したように思っていたのに、どうもチームの雰囲気が落ちてきたなーと感じる時期でもあります。 私はグロービスで、「リーダーシップと人材マネジメント」を教えていますが、クラスには、これから管理職を目指す方や、現在管理職の方がたくさん学びに来られます。しかし、一方で、「自分は管理職に向いてないと思う」という悩み

      • リーダーは弱みを見せるべき?

        先日、学びデザイン株式会社の荒木さんとの、リーダー育成について対談がNewsPicksで記事になりました。リーダーに求められている能力や、最近のリーダーの苦労についてしみじみと内容の濃い話ができた対談でしたので、ぜひ読んでみて頂けたらと思います。 今回は、対談のこぼれ話として、上司と部下とのコミュニケーションをどう円滑にできるかという話題について、記事には入りきらなかったことを書いてみたいと思います。 部下とのコミュニケーションに行き詰る上司対談のなかでも少しだけ触れられ

        • 給料を上げるために、知っておいてほしいこと

          4月になって、異動や昇格など、いろんな転機を迎えたことも多いのではないでしょうか。キャリアに不安を感じる人も増えて、春は転職活動をする人が増える時期でもあります。 今回は、就職活動や、キャリアを考えるうえで気になることのひとつ、給料を上げていく方法について解説します。ぜひ最後まで読んでください。 大手企業の賃上げ発表は僕たちの給料にどんな影響があるのか?昨年あたりから、賃上げのニュースをよく見かけると思います。今年の1月、ファーストリテイリングが報酬水準の大幅な引き上げを

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          人事の立場からシューカツを応援したい

          少し前ですが、面白い動画があるよ。と教えてもらい、ワンキャリアさんが公開された「いきなり最終面接」を見ました。まだ就職活動が始まったばかりで面接に慣れていない就活生にとっては、大変な面接だったと思います。Twitterでも賛否両論いろんな意見があるようでした。 私も、人事として数千人の最終面接を行ってきましたが、面接に慣れている学生と慣れていない学生はすぐに分かります。そういう意味で、この動画でも就活生がもう少しうまく話せれば良かったのにな。。と思いながら拝見していたのです

          人事の立場からシューカツを応援したい

          人事が教える、間違えないキャリアづくりの方法

          4月から新たなキャリアを歩み始めるという方も多いと思います。入社、転職、異動、転勤など、必ずしも会社を変わるだけではなく、職種や職場が変わるという方も多いのではないでしょうか。今回は、人事の立場から、キャリアをつくるうえで覚えておいてほしい、そして実践してほしい考え方を書いていきます。 キャリアはマラソンと同じキャリアは人の数だけ千差万別。新入社員としてキャリアを歩み始めてから、10年、20年と経つうちに、最初に想像していた通りの道を歩んでいる人は実際にはとても少ないと思い

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          リモートかオフィスかの選択は間違い。働きかたに現れる会社の考え方。

          5月8日、新型コロナウイルス感染症の分類が「2類相当」から「5類」に変更となる予定です。いよいよ「感染リスクのためのリモートワーク」を余儀なくされた状況から、本来のあるべき働き方に向けて、各企業が意思決定するタイミングとなってきます。 米国では日本に先駆けて働き方についての変化が始まっており、連日ニュースが報じられています。そこで今回は、米国の動きも解説しながら、これからの日本の働き方の変化について考えていこうと思います。 オフィス勤務へと回帰している米国企業はごく一部す

          リモートかオフィスかの選択は間違い。働きかたに現れる会社の考え方。

          コミュニケーションが上手な人の話し方「Power of AND」

          新年度を迎えるにあたり、人事異動や転勤、あるいは新入社員が入ってきたり、昇進・昇格があったりと、仕事の環境が変わる方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。 最近は、リモートワークも増えて、なかなか新しい職場の仲間と打ち解けられないことや、部下とのコミュニケーションがうまくいかない。という方も増えているように思います。特に、リモートワークだと業務でのミーティング以外ではなかなか話す機会がありません。 昨年、職場で「世代間ギャップを感じる年齢差」という調査が発表されまし

          コミュニケーションが上手な人の話し方「Power of AND」

          【WBCから学ぶ】土壇場で結果を出すための思考法

          WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)での日本代表の優勝をご覧になった方も多いのではないでしょうか。アメリカとの決勝戦もさることながら、とくに準決勝メキシコ戦での大逆転勝利は非常に印象深く、感動を与えてくれたと思います。 私は、「野球におけるチームづくりの戦略は、ビジネスでも通じるものがある」と考えており、かつて、広島東洋カープのリーグ3連覇や西武ライオンズの連覇におけるチームマネジメントについて研究していました。 広島カープの組織論、なぜエースが抜けても3連覇でき

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          優れたリーダーになるために大切なこと

          昨年の4月、「日本電産の永守重信氏が77歳でCEOに復帰」 という発表がありました。永守氏が偉大な経営者なのは疑う余地がありませんが、後進に道を譲る必要性は永守氏本人が一番理解しているはずです。にもかかわらず、なかなか人材を育成しきれていない――。 この状況は、日本電産に限らず、他にも多くの日本の大企業に当てはまります。偉大な創業者が高齢になり、または20年を超えるような在任期間を経てもなお、いまだに後継者を育成できない、後進に道を譲れないでいる。それが日本の現状です。

          優れたリーダーになるために大切なこと

          「自己紹介」―これまでのキャリアの歩み

          これまで日本企業、ドイツ企業、アメリカ企業を経て、部下も上司も外国人という環境や、日本企業の人事役員として、株主、経営者、社員、組合などあらゆるステークホルダーと向き合う経験をかさねてきました。ただ、私も20代は人事とは全く違う職種で、まさか自分が人事の仕事をするとは思ってもいませんでした。 今回は私のキャリアの変遷と、それぞれの選択をするときにどんなことを考えていたかを振返りながら、皆さんにとってのキャリアづくりのヒントにしていただければと思います。 最初のキャリア「IT

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          「ご挨拶」――「人事の裏側」を知ってほしい

          はじめまして。Wake Consultingの南和気です。 人事役員から伝えたいこと日本企業、ドイツ企業、アメリカ企業でCHRO(最高人事責任者)や人事コンサルタントとして20年以上経験を重ねてきました。直前は、江崎グリコで人事役員を務めていました。 現在は独立して、大企業やスタートアップの人事アドバイザーとして、約20社の人事戦略・制度設計、人材育成をお手伝いしています。 『人事こそ最強の経営戦略』という書籍や、NewsPicksの連載「南和気の人事・キャリアのホンネ

          「ご挨拶」――「人事の裏側」を知ってほしい