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#自由詩

題名 「色褪せぬ日々」

題名 「色褪せぬ日々」

疲れ果てた日々の中
紛れていく人波を抜け
あの日を思い出す。
立ち止まったこの場所で
過去を振り返り
夢と現実の狭間で
揺れ動く若き心の涙が
頬をつたいながら
今へ届いていく。
懐かしい時間は
今も胸に残り
忘れない遠い日は
鮮やかな色を残し
ブルーの空に笑顔が広がる。

迷い込んだ日々の中
逆らいながら人波を抜け
今日へ辿り着く。
彷徨い揺らめくこの場所で
今に立ち止まり
今日と明日の間で
揺れ

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題名 「体と心の時間」

題名 「体と心の時間」

この身体は
同じままではいられず
巡る季節を共にしながら
ひとつずつ歳を重ねていく。
若き頃の翼を背に
翼を下ろす老いを背にして
戻れぬ現実は身を持って知り
24時間の枠の中
限られたこの存在を生かす。
姿は少しずつ変わりながら
見えない心は比例せず
反発させながら
あの日に留まることを望み
きっかけがまた前へと進ませる。
進む体と止まる心
常に並行して先をゆくのは
極めて難解な道で
分かり解らぬ

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【詩】半分の糸

【詩】半分の糸

100%は わかり合えない

歩いてきた道が ちがって
見てきた景色が ちがって
大切に想うことも ちがうから

だから、ボクとキミがいる

ちがうから ボクで
ちがうから キミ

100%は わかり合えない

だから、わかり合おうとする

寄り添ってみたり
離れてみたり

ちがうことが 当たり前
わからないことが 当たり前

わかり合おうとすることは
お互いに糸を結ぶこと

ボクからキミへ
キミ

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題名 「秋の小道」

題名 「秋の小道」

秋の空を彩り
季節の地へと立つ。
後ろを振り向くと
夏の香りがゆっくりと消え
秋を迎える小道へ迷い込む。
涼しい風が横切り
淋しげな思いを背にして
鼻唄を歌いながら
まだ小さな秋を一つずつ見つめ
浅い夢の中へ足を進める。
今と繋がり心を整え
浅い呼吸はゆっくりと
緩やかな波を打ち
寄せては返しながら
これから迎える
秋の深みへ静かに溶け込む。
この身を置いて側に寄り添い
終わりを告げた夏の響きと

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【詩】カテゴライズ

【詩】カテゴライズ

青空は、ポケットに入れる

昨日の涙は、洗濯機に入れる

春風は、ポケットに入れる

雨上がりの虹は、壁に掛ける

ありがとうは、日記にはさむ

もらった笑顔も、日記にはさむ

君との思い出は
まだ、分けられずにいる

~*~* X・Twitterの詩より

静かな朝焼けと
穏やかな時
真っ直ぐに歩き
自分を空っぽにしていく。
束の間にある大切な空間
緩やかに吹く風は
愛おしさに包まれ
儚さを届ける。
踏み締めた足跡が
今日へ向かうように
始まりを告げたら
ただ前を向き進むだけ。

       紗羅

早起きしたのでつぶやきます😬

【詩】生まれる言葉

【詩】生まれる言葉

歌うように言葉を紡ぐ

何もないところから
たくさんの蝶が舞うように

その瞬間に生まれ
それが決まっていたかのように

風のように言葉を紡ぐ

はじまりも行き先も知らず
ただ流れるままに

つながっている

誰かの心と
地球の心と

心を通じて 言葉が生まれる

題名 「時代の流れ」

題名 「時代の流れ」

人は時の群れと共に生き
流れゆく時には逆らえず
降り立った地の元
変わり変わらぬままで
今の自分を生き抜く。
存在する僅かな人の姿
温もりと冷たさを胸に
ただ懸命で必死な眼差しと
人である心と向き合い
激動の渦へ身を置き
波に揺られている。
崩れゆく時代
堰き止める時代
この狭間は切迫する息遣い
皆の願いが込められ
さまざまな思いが飛び交う。
知らぬ過去と
まだ見ぬ未来や
巡ってきた今も
解放と安

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題名 「ふたつの顔」

題名 「ふたつの顔」

人生は控える裏舞台。
そこに広がる感情の渦は
ばら撒いたように散乱し
いくつもの答えが宙を浮く。
迷い道へ紛れ込み
右や左を選択しながら
掴んで掴み損ねて
這い上がり落とされて
自分は何度も入れ替わる。
それが繰り返される度
行ったり来たりする
揺れた心の行方は
生きる表舞台へ立つ
自身の背を押し
足を運ばせていく。
時に軽やかに
時に鈍らせ
静止する表裏一体の世界へ
この存在を映したら
目の前を

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題名 「立秋の峠」

題名 「立秋の峠」

夏を極めて
頂点に達した猛暑の時へ
季節が移る処暑に向かい
早涼の風にはまだ遠く
体感とは異なる
秋の兆しを求めて
ゆるりと変わりゆく。
高い空を見上げ
流れる雲を見つめ
虫の音に耳を澄ませたら
立秋の気配が漂い
晩夏の盛りは静かに蠢く。
時の流れは真っ直ぐに
移ろう景色が交差しながら
小さな秋の境目へ
ここから峠を越えて
月日は加速していく。

         紗羅

今日は「立秋」
暦の上で

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題名 「忘れないで」

題名 「忘れないで」

この地を踏み締めたら
歩いていく我が道へ
偶然を辿りながら
必然を追いかけ
一度きりの夢を生きていく。
いつかは自分を忘れ
記憶の中から
消え去る時が訪れる。
躊躇いの怖さに
心を突く淋しさと
安堵を抱く胸の奥。
さまざまな思いを抱きながら
その日がやってくるまでは
自分と束の間を過ごし
限りある思いを張り巡らす。
最期に辿り着く場所で
心から望むものは
これまでを積み重ねた
今に繋がるすべての記

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【詩】不器用な人間

【詩】不器用な人間

ちっとも上手く生きられない

悩んでは迷子になって
小さな事が気になって

憧れては落ちこんで

まわりに振りまわされて
自分の感情にも振りまわされて

でも、諦め切れないで
小さな希望を握りしめて

生きている

そんな不器用な人間が
どうしようもなく愛おしい

~*~* X・Twitterの詩・改

▽▽▽ 朗読 ▽▽▽

マユミさんに、朗読していただきました🌸
マユミさんの朗読は、こちらか

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題名 「夏の呼吸」

題名 「夏の呼吸」

朝焼けがやってくる空へ
夏の便りも共に届く。
暑さが漲る序章は
ここから始まり
穏やかな呼吸の静音は
今は緩やかに波を打つ。
遠く山向こうは
日差しは近づき
天を目指して
突き差すように昇りゆく。
眩い光を放ち
衰えることなく
夏時間がこの地へ降り注ぐ。
見上げた頭上に
ギラつく太陽の光は
強く反射しながら
時の彼方へ落ちていく。
木陰に身を潜め
見つめた視線の先は
煌めく木々が熱風に揺れ
今を生

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題名 「言葉を紡いで」

題名 「言葉を紡いで」

更地へ立つ
何も持たない自分。
言葉を探しに
そして見つけに
当てもなく彷徨いながら
人の群れを歩き
境界線に出くわし
足音を止める。
行き交う感情の渦
言葉は飛び交い
さまざまに揺れる道の数。
溢れる思いが散乱し
煌めいては影を落として
絶えることなく
どこまでも広がりを見せる。
波打つ心から生まれた
無限の言葉たち
それは皆の心に触れ
人それぞれの思いを抱く。
夢を見て現実を知る中
言葉の意志

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