見出し画像

仕事になにを求めるか



無職になる前から無職になったとき、
転職活動していたとき、
そしていま。

数年に渡りずっと考えているのに、
それでいて解決していないことがある。

それが
仕事になにを求めるか。
ということだ。


約一年前、未経験で広告制作会社の編集者に応募したときの考えはこうだった。

・人生の財産になる仕事がしたい。(やり甲斐)
・自分の武器を身に付けたい。(スキルアップ)
・ずっと憧れていたデザインや制作に携わる仕事がしたい。
・本や印刷に関わる仕事がしたい。
・前職の経験をまったくゼロにはしたくない。
なるべく活かしたい。(前職は旅行業界)



仕事に何を求めるかは人それぞれ違うと思うけど
わたしは仕事にやり甲斐を求めていたし
好きなことを仕事にしたかった。

なぜかというと、憧れの職業に就きたいという気持ちが抑えられなかったのだ。


これまで好きではない仕事をしたことももちろんあるけど
小さい頃からデザインや芸術、ものづくりに携わる人にずっと憧れていたし、なりたかった。


だけどずっと憧れていて、なりたいと思うにも関わらず
結局何も動いてこなかったのが当時の自分。

当時派遣で見つけた仕事をしながら、なんとなく一日一日が過ぎていたけど
こうしてずっと、デザインや芸術、ものづくりに携わる人をうらやましがって
「本当はこれがやりたかった」
と思いながら、生きていくのだろうか…
そしてそのたびに諦めるのだろうか…
と思うと
自分の人生、本当にそれでいいのかと真剣に考えはじめた。

そしてそんな人生、考えれば考えるほど
耐えられる気がしなかった。



当時のわたしは時間が経てば経つほど
なりたかった自分とはかけ離れていく気がしたし
やりたいことをやらない人生なら、わたしって何のために生きてるんだろう。とまで思った。


ここまで思い込んでしまったのは恐らく
当時のわたしには何も頑張ることがなくて、
焦りを感じていたからかもしれない。


当時独身ひとり暮らしのわたしは
それなりに楽しく快適に暮らしてはいたけど
目標も頑張ることもない日々に退屈と、多少の焦りを感じていた。


周りはキャリアアップや結婚などで
人生がどんどん前へ前へ進んでいくのに自分は…
と思うことも増えてきて、
よくわからない後ろめたさのようなものがあった。

だから日々を充実させられるような、頑張ることが欲しかったのだと思う。
自分の人生に進歩が欲しかったし前進させたかった。

女性の場合、その矛先が婚活や結婚に向く人は多いと思うけど、わたしの場合はたまたま仕事だったのだろう。

だから挑戦してみたいなあ、いいなあ。と思うことはいまからでも目指そう。
制作やものづくりに携わりたいならやってみよう!と思ったのだ。



そうして本気で行動にうつしはじめたのが30歳のとき。

仕事を辞め、制作の技術を学び
印刷物やWebページなど、ひと通りの制作ができるようになったときに転職活動を開始した。
(noteを始めたのもこの頃。リアルタイムで記事にもしている。)

31歳で未経験の業種、業界に飛び込むのは勇気がいることだったけど
少しでも可能性があるなら、挑戦せずに人生終えられなかった。

そうして旅行広告を制作する現在の会社に
編集者として採用してもらい、いまに至る。




さて。やり甲斐を求め、好きなことを仕事にしたわたしはどんな日々を送っているのかというと
とにかく疲れ切っていて余裕がない日々である。
その原因は単純に働きすぎだ。


一番直近の7月の残業時間は91時間だった。
単純計算で一日平均4時間は残業していることになる。

国の過労死ラインは月80時間と言われているので、つまり過労死してもおかしくない働き方をしているということだ。



仕事内容は好きだしやり甲斐も感じているが
こんな日々を送っているとまた【転職】というワードが頭をよぎる。


ではいまのわたしが転職活動するとして
仕事に求めることはなんだろう?

それが定まらず、
いまのところ考えもまとまらない。

ただ以前と少し違うのは
制作やデザイン、つまり好きなことは
仕事にしなくてもいいし趣味でもできる。
と思っていること。



わたしには【本を作ってみたい、制作に携わりたい】という夢がある。

それはブックデザインをしてみたい。
装丁家になりたい。という意味の
【本を作ってみたい】だったけど
最近は自分一人で、自分自身の本を作れたら
それでいいなあと思ってる。

実はハタチのときに一度、すべて手書き、手作業で本を作ってみたことがある。

ハタチのときに手作業で制作した本(表紙)
当時の好きなものをコラージュして
文章を書いてる。
いま読み返しても
好きなものがあまり変わってない。


このときは手書き、手作業だったけど
いまの自分ならデザインソフトを使えるので
もっと本格的に本を作ることは一応できる。

手探りにはなるだろうし、時間もかかるだろうけど好きなように文章を書いて、デザインして本を作ってみたい。

作った本は文学フリマなどで出品してみたいし
ZINEを作ったり、本が好きな方が集まるようなイベントにも参加してみたい。

そんなことを考えるとわくわくする。

自分にハマるハマらないはともかく
表現のツールが溢れる現代、創作活動をする方法はいくらでもあるし
【本を作りたい】という夢だって自分で叶えられるのだ。

なにも好きなことは仕事にしないとできないわけじゃない。
なんなら仕事にしない方が自由に、好きにできるだろう。



それなら激務すぎるこの仕事を続けてる理由は何だろう。と考えると
キャリアを積みたい。
というのが一番かもしれない。

せっかく未経験で編集者になれたからには
得るものを得て辞めたい。
編集者としての基礎をここで学び、スキルアップしながらキャリアを積みたい。
ひとまず3年。

3年というキャリアを積めば、出来ることも増えているだろうし転職もしやすい。
それに未経験でなんの知識も技術もなかったわたしが、3年でどこまで成長するのか見てみたい。

仕事に求めることとは少し違うが
それが仕事を続けてる理由である。


現在1年3ヶ月なので、あと1年9ヶ月。
まだ折り返し地点にも立ってない。
くぅ…長い……



でももし辞めてもいいや。
そしたら夢だった本の制作に取り掛かろう。
そして一人旅に行ったり、夫とのんびり過ごそう。
ああ楽しそうだなあ〜


わたしは人生に勝ち負けなんてないと思ってるけど
自分の人生を、楽しい!と思えたら
それは間違いなく勝ちだと思う。


好きな仕事をしようがしまいが、
仕事を続けようが辞めようが
とにかく楽しく生きていたらいい。
楽しく生きていたい。



そしてできれば1年9ヶ月後、
編集者になって3年経ちました!とここに記事を書けることを願う。

好きな仕事を本気で頑張った経験は
きっと自分の自信になり、人生の財産になると思うから。


そんな記事を書くことができたら
そのときはどうかスキを押してください。

でももし
無職になりました!という記事を書いたら
そのときもどうかスキを押してください。





この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?