夜明けの街で
読んだ
不倫は良くない
と、頭で分かっていても心がついてこないってこういう事なんだろうなって
本当に個人的な意見だけど、「妻を女として見ることができない」系の男性は、不倫相手や愛人に対してもいつかそう思ってまた新しい若い自分のタイプの女性を探しに行きそう
自分の長所をアピールし合うのが恋愛なら、短所をさらけ出し合うのが結婚とか、もう相手を失う心配がないから必死で相手を振り向かせようと努力することもないとか、その人がいることが当たり前になる安心感のデメリットみたいなものだよね
「今回うまくいったから」「今回もバレなかったから」「次回も大丈夫だと思うから」ってずるずる続けて沼に片足どころか全身突っ込んで抜けなくなっていくんだよね。不倫というか、犯罪もそうで、やっぱりそういう言葉が合ってるか分からないけど刺激というかリスクにハマってしまう心理的なものもありそう
全然関係ないけど私は東野圭吾と村上春樹の本は有名すぎるからっていう理由で(?)読んだことがなくて、これが初の東野圭吾作品だった。から、「イメージと違って普通に恋愛話とか書くんだ~」みたいに呑気に考えてた
それこそ冒頭で世の中の不倫する男性を小馬鹿にしていた渡部(主人公)だけど、どんどんどんどん不倫相手の秋葉に夢中になっていく感じ、不倫する人の考え方というか頭の中?心の中?が伝わって複雑な気持ち
色んなレビューを読んで、秋葉のこと、「これだから女は怖い」っていう意見を見てちょっとモヤモヤ。女性なら分かってくれるはず
強いようで弱いね
ここ好きだった
「許せないのは、自分は何も失わず、傷つかず、相手に負担を押し付けるような行為」
ずるい人は世の中に沢山存在する
頭と心は連携しない場合が多いけど、読みながら実感した
私だったら、って
不倫の末路というか、始まりから終わりまでリアルに描写されているけど一貫して伝わってくるのは「不倫は良くない」
なんとなく手に取った不倫がテーマの東野圭吾作品の本、まさか15年前の殺人事件(時効間近)が関係してるって全然想像してなかった。面白い
大好きだった隅田川の近くでこの本を読むことが多かったから、なんとなく隅田川が情景として浮かぶようになった
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