バスを待ちながら行き交う車をぼんやりと見ていると、グレーの修道服を着た老シスターが小型のシルバーの車を運転する姿を見かけた。
小柄でシートに埋まるように座りながらも、節くれだった手でしっかりとハンドルをにぎり、前を見据える老シスターに、穏やかながらも決然とした一本の筋を感じた。

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