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続:電話対応の極意【教員】

僕は6年間教員として働いてきました。電話に出た回数は500回以上。

その経験から得た「電話対応の極意4選【教員】」をアップデートし、この記事に追記し、10選となりました。

初任者の方へ。職場には電話対応が まずい先輩がいます。右も左も分からない状況で4月を過ごすことになると思いますが、お手本となる先輩の見極めが必要かもしれません。

では、いきましょう!

❶左手で受話器をとる


右手でペンを持って、メモをしながら話を聞くからです。(右利きに限った場合)

どんなに短い電話でも相手の名前をまずメモしましょう。当然、電話の時間が長くなると記憶があいまいになるので、メモ書きは必須です。

❷教員の名に「先生」をつけない

電話をとったら、保護者から「山田先生はいますか?」と尋ねられました。

そこで、「すみません、山田先生は席をはずしています。」と答えるのはNGです。

山田先生は同僚の先生であるので、「身内」です。身内に「先生」という尊敬キーワードをつけると恥をかくことになります。

保護者は民間企業で働いています。このような対応ミスに敏感で、「先生たちって社会を経験していなから常識を学んでいないのね」という思想が口にはしませんが、心の中に芽生えてしまいます。

「すみません、山田は席をはずしています。」と答えましょう。

一番悲しいのが、いつまでも同僚の名に「先生」と添えて、恥をかいてることに気付けないことです。当然ですが、角が立つので保護者はそのミスをわざわざ指摘してきません。

ただし、生徒と電話をする場合は、「山田先生は 今はいないよ。」と答えてもOKです。

❸「うん うん」と相槌を打たない


保護者と電話をしているとき、保護者の言葉に共感するとき「  うん。 うん。」と相槌を打つ教員がいます。これがけっこう多い。

相槌は「  はい。  はい。」にすることです。

「うん」と相槌を打って、保護者に「お前、さっきからなんでため口なん?」と言われ、そこから全く話ができない状態になった教員を見たことがあります。

「はい」の相槌にはリスクがない。「うん」は封じましょう。

職場に『「はい」は固い感じがするから「うん」と相槌を打った方がアットホームな関係を築けるよ』というアドバイスを先輩からもらったとき、「うん」と答えておきましょう。

❹電話を切るときは、ボタンを押す。


受話器を置いて電話を切ると、電話相手の耳元に「ガチャ」という音が届きます。これは感じ悪いです。

受話器をおくところのボタンを手で押しましょう。

そもそも、相手が電話を切るまで待つのが良いかもしれませんね。


❺感じよく電話に出る。

かかってきた電話に、暗い感じでボソボソしゃべるのはNGです。
ワントーン声を高くして、ハッキリしゃべりましょう。

保護者が電話口とは別の教員に用事がある場合、その教員と保護者の会話が、プラスからスタートするか、マイナスからスタートするかは、受話器を取った先生の一言目で決まるのです。


➏~➓の極意は、「電話対応の極意(以前書いた記事)」をご覧ください。

➏自分の名前を名乗る


➐「少々お待ちください」と言わない


➑聴く時間と話す時間の配分を考える


➒飛車角は出さない


➓電話には限界がある



■一番大事な心得は「➓電話には限界がある」

電話だけで早く済まそうとすると、ドツボにはまります。

間違っても生徒指導を生徒に電話口でしてはいけません。
家庭訪問が最強の手段です。

働き方改革を目指して、電話で早く済ますのは得策ではありません。うまくコミニケーションが図られず、余計にこじれて長くなります。

これだけSNSが発展している令和ですが、教員として、顔の見えるコミニケーションを一番大事にすることを体現したいものです。

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