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書籍『 #書く習慣』ができるまで

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2021.08.31に発売した処女作『 #書く習慣 』。 お声がけいただいてから、実際に執筆し、みなさまに届けてから届けたあとまでのお話をまとめました。
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#新刊

「書くこと」を好きになりたい人のための本ができました。

あれは2020年の5月のことでした。 それまで取材にイベントに駆けまわるような日々を過ごしていた駆け出しフリーランスのわたしの生活は、外出自粛によって一変しました。 いつものように「書くべき」仕事の原稿が手元にない。突然ぽっかりと空いたスケジュールを見つめながら、ううむ、この有り余る時間をどうしようかしらと悩みました。 ずーっと家に引きこもったまま過ごす、代わり映えのない毎日。唯一の楽しみは、せいぜい凝った食事を作って食べることか、アニメや漫画などの娯楽に浸ること。

諦める前に、“求められる場所”を探して書いてみる

わたしはライターと並行して声優としての活動(といってもまだまだ駆け出しだけど)をしているが、つねづね声優の勉強におわりはないなぁと思っている。 2年前、メインで通っていた養成所があったが、「このまま同じことをしていても抜きん出ることが難しそうだな」と、別でアフレコの練習ができる学校にも通っていたし、またそこで出た課題を相談したり滑舌を矯正したりするためのスクールにも通っていた。 学生時代にお金をかけられなかったぶん、やれることは全部やろう!とレッスン漬けだったのだ。 そ

書籍1冊、半分はスマホで書きました

パソコンを持ち歩くのがめんどくさい。 パソコンを開くのがめんどくさい。 その前に座って文字をうつのがめんどくさい。 …というわけで、基本的にこれまでに更新したnoteはほとんど全部スマホで書いてきた。 移動中に書くことが多いので、そのほうが自分のライフスタイルにも合っていると感じたし、とにかくハードルが低かった。 なので、書籍を書くときも半分はスマホで書いた。 書籍というのは、そもそもスマホで書くもんじゃない。 …と思われているらしい。 でも、実際は書けちゃう。要

そもそも文章というものは人に見せるもんじゃない

…というのを堂々と人の目に晒しているわたしが言うもんじゃない。 わたしが文章を書きはじめたきっかけは、中学2年生のときにアメリカに引越し、しんどい生活を書き残しておけば、いつか糧になるかも…とはじめたブログだ。 ずっとそう信じていた。 でも最近、おばあちゃんから「昔の荷物が出てきたから整理してほしい」と連絡をもらい、おばあちゃんちに行く機会があった。 そのときわたしが目にしたのは、おびただしい数のノートと文字の羅列だった。 いや、これじゃん。 すっかり忘れていたが

本音を綴っていれば、文章で「平和な王国」が築ける

「フォロワーが多いとアンチも多いんじゃない?」 この前話していた友人にそう言われたけど、表立って攻撃されたことは少ない。それはたぶん、「本音」を呟くことを意識してきたからだと思う。 言葉を紡ぐのは王国を築くことに似ている。 フォローする基準は、もちろん自分にとってプラスになるかどうかだと思うけど、それって要するに言葉選びや、考えかたや、日常の過ごしかたを見て、「いいね!」と思うからフォローをするのだと思う。 では、本音ではなく背伸びをして、他の言葉を借りて発信していた

コミュ障はテキストコミュ強になれば人生ラクになる

2年前に「仕事がやめたいと思ったらやること」というテーマで取材をさせていただいたワンキャリアの寺口浩大さんと久しぶりにお会いした。 きっかけは、以前たまたま同じお店にいることがわかって、じゃあ今度はふたりで行きましょうよ、と声をかけていただいたのだ。 わたしは基本的に「自分から誘う」というのをあまりせずに生きてきた。 誰かを誘うことには慣れていないので、「ごめん、仕事なんだ!」と言われるだけでしょんぼりしてしまう。 自分が仕事のときは「ごめん、仕事なんだ!」と言って断

いいねの数にとらわれてしまう人へ

朝からこの記事を読みまして。 そうだよ!ちょっとでもいいねがついたらすごいんだぞ!!という気持ちになったわけなんだけど。 ここで、わたしが生まれて初めて書いたnoteを見てみましょう。どん。 まぁ、そんなもんだと思うよ。 何者でもなく、何かを成し遂げているわけでもなく、文章がものすごいうまいわけでもなく。 そんな人がいきなりnoteを書いてシンデレラのように王子様に見染められるなんてことはないのが世の常です。 でも、そんなときにやってみてほしいことがあるんです。

「読んでおわらない。行動に移せる本」になるように考えたこと

いや、すごくないですか?書籍を発売してから「note始めました!」「Twitter始めました!」と言ってくれる人が毎日のようにいること…! 書籍内でも「読んだだけでおわらせない」という話はしたけれど、ここまで行動に移してくれる人がいて感動しています…。 わたし自身も、「本というのは読んでおわりじゃなくて、行動してこそ身になる」といろんな方の本を読みながら感じていたことでした。 ただ、じゃあそれをどうしたら読者の方にやってもらえるんだろう…というのはすごく悩んでいたところ

私が毎日noteを書いていないのに、毎日書いているように見られる理由

たまにTwitter上で絡んでいる人たちと会う機会があるのだが、そのときに必ず決まって言われる言葉がある。 それが、「毎日更新していて本当にすごいです!」 …という言葉。これに対してわたしは「えへへぇ」と返す。えへへぇではない。だってわたし、別に毎日更新しているわけじゃないんですよ。 特に今年の夏は書籍の執筆に追われていたので、「いや無理っす、書けないっす」と自主的におやすみをしていたし、長いときだと2週間ぐらいドロンしていたときもある。 冷静に考えて、毎日ひとつのこ

今のことを書いて、未来の自分を救おう

これはわたしが貯金が苦手だからこそ思うのかもしれないけど。 貯金をするのに有効なのは、月のはじめにあらかじめお金を引いておく方法だと思う。「あまったら貯金しよう」方式では何度か失敗したことがあるから、事前に引いておいたほうがいい。 でもそのうち、引いたことも忘れてそのままにしてしまう。 そしてある日突然、引き出しを掃除しているときに、奥のほうにしまい込んでおいた茶封筒を見つけて喜ぶ。 お金を銀行から引き出すのと、引き出しの奥からお金を見つけるの。同じ「お金を得ること」

自分の瞳に自分の姿は映らないもの

最近いろんな人と話しているなかで「とある傾向」を見つけたのでなんとなく書き記しておきたいと思う。 自分の功績を褒められたときに、「いやダメダメだから」と自分のことをディスる人がいる。もちろん謙遜ではなく本気で。 たぶん、言っている本人は大真面目だから、辛いだろうなと思う。どんなに頑張っても努力しても満たされなくて、まわりの人に追いつけなくて、「どうして自分はできないんだろう」と落ち込んで。 でも、こういうことを言う人に限って、めちゃくちゃ伸びる。 追いつけないものをず

マインドが切り替われば、何だってできる

心配性な人は、たくさんのモノを持ちたがる。 転んだときのための絆創膏でしょ。咳が止まらなくなったときのためののど飴でしょ。充電が切れたときのバッテリーでしょ。服が汚れてしまったときのための替えの洋服でしょ。暇になったときのための本でしょ。 そうやっていろんな「もしも」に備えて準備して、いろんなものをリュックに詰め込んだところで、やっと安心して前に踏み出せる。 でも、仮に「もしも」で想定していなかったことが起きたらどうなるだろう。慌ててリュックを漁ってみても、きっとほしい

自分のための覚え書きは、誰かにとってのエネルギーとなる

『書く習慣』でお世話になっている、クロスメディアパブリッシングさんにお邪魔してきた。 編集を担当してくれた石井さんとは、発売後に会うのが初めてだったので、お互いに「いや本当にありがとうございました!!!!!」と頭を下げあった。 本当に彼の存在なくしてここまで完走することは出来なかった。改めて、編集者さんの存在はとても大きい。 さて、クロスメディアパブリッシングさんになにをしに来たかというと、献本に添える手紙を書きに、だ。 手紙を書きながら、いろいろと石井さんのお話を聞

noteにコメントがほしい人が一番最初にやるべきこと

先日、仕事以外のサードプレイスを求めてライブ配信を始めたという友人に会った。 とはいっても、まだ彼女は自分の枠は開いていない。まずはリス活=リスナー活動からやっているそうだ。 ライブ配信には、「ギフト」といって、課金することでさまざまなアイテムを相手に贈ることができるのだが、もちろん最初はこのギフトをもらうことは容易くない。 ギフトどころか、リスナーだって最初は誰も来ない。 じゃあ何をすればいいのかというと、とにかくいろんな人のライブ配信に参加して自分を知ってもらう「