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マインドが切り替われば、何だってできる
心配性な人は、たくさんのモノを持ちたがる。
転んだときのための絆創膏でしょ。咳が止まらなくなったときのためののど飴でしょ。充電が切れたときのバッテリーでしょ。服が汚れてしまったときのための替えの洋服でしょ。暇になったときのための本でしょ。
そうやっていろんな「もしも」に備えて準備して、いろんなものをリュックに詰め込んだところで、やっと安心して前に踏み出せる。
でも、仮に「もしも」で想定していなかったことが起きたらどうなるだろう。慌ててリュックを漁ってみても、きっとほしいものが出てこなくてパニックになってしまう。
一方で、とりあえず歩き出しちゃった人は、「もしも」が起きてもあまり動じない。転んで怪我をしたらコンビニに行って絆創膏を買うし、服が汚れてしまったらコインランドリーを探して洗う。暇になったら暇潰しの遊びを考える。臨機応援に対応していくのだ。
以前小島瑠璃子さんにインタビューしたときに、「準備よりも瞬発力」が大事だと言っていて頷いた。
準備はあくまで最低限やって、あとはその場に身を任せる。「えいや」と飛び込んでチャレンジする姿勢が大切なのだと知った。
わたしも「準備よりも先に始めてしまえ」とよく言っている。
たとえば、「文章を書きたいな」と思っていたとする。そうすると準備するべきものは、たとえばnoteやブログのプラットフォームに登録してアカウントを設定すること、書くネタを集めること、そして文章術の本などを読んで文章スキルを磨くこと…ぐらいしか考えつかないのだが、どれも個人的にはあまり必要不可欠には感じない。
たぶん本気を出せば3日ぐらいで準備できちゃうと思うんだけど、「準備しなきゃ」と言う人に限って1年経っても始めない。ブログの始め方を聞かれるたびに丁寧に答えてきたけど、みんな全然書かないもんだから、「もうnoteでいいからとりあえず書きなよ」と最近では言ってしまう。
「書くか書かないか」というとマッチョに感じて嫌だけど、書くのに必要なのは準備ではなく「マインド」だと思っている。
「自分でも書けるかも」とか「よし、ちょっと書いてみようかな」というスイッチさえ入れば、意外と書けてしまうのだ。だって書くための素養はみんな、小学校のときに習ったはずで、普段LINEやメールでも文章を書いているのだから。
あとはその「やる気スイッチ」みたいなのをカチリと押すだけ。も
ちろんそれは書くことに限らず、マインドを切り替えれば何だってできるようになる。そしてスキルは、始めたら勝手についてくる。夢中になって絵を描いていたら勝手にうまくなっていくのと同じだ。あとは困ったら、言葉が出てこないと感じたら、本を読むなり辞書を引くなりして解決すればいいのだから、そんな大した問題じゃない。
そんなにリュックいっぱいに詰め込まなくても、途中でいろんなアイテムを身につけながらレベルアップしていけばいいんじゃないかな。
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