みるく

過去を昇華させて、生きていくために。

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自分を受け入れて

「パニック障害」と診断されてから、3年が経った。 遅すぎると思うけど、やっと私はそれを受け入れた。 いつか治る、というよりも、いつかふつうに戻ると信じてた。 「ふうう」「戻る」そう考えている時点で、私は、その時の私を受け入れられず、自分自身を否定していたんだと思う。 なんで私はこうなの?今までの私はどこへ行ったの?お願いだから、私を消さないで、のっとらないで…、と。 今までに、3度、ふつうに戻ったと思ったことがある。でも結局は、戻ってなかった。 というか、戻るなんてことは

    • 性格の悪いお話

      3年前、新社会人になった春、数ヶ月で私が変わった。 みたことのなかった世界を、みた。 ふとした瞬間、気道が狭くなる。 ふわふわと目眩もする。 私の周りだけ、酸素が薄い。 すぐに、呼吸が止まった。 吸えない、吐けない、声も出ない。 やっと呼吸ができた時には過呼吸だ。 誰もいない、私しかいない部屋。 形のない恐怖という物体が押し寄せてくる。 角に逃げても逃げきれなくて、私は怯えて、震えて、泣き喚く。 この泣き喚いてる私は誰なんだと思いながら。 家族と食卓を囲んでも、私は独り

      • 「趣味」とは 

        「趣味はなんですか?」 数ヶ月前、この問いに対して、私は言葉に詰まった。 その時期は、とことん体調が悪かった。 (たしか私って多趣味だったよなあ、あれ?最近趣味あったっけ?なにか楽しんでいるものある?ないかも、趣味、ないな。) とても寂しくなった。 その出来事を彼にいつものように話したところ、 「うん、趣味ないなって思ってたよ」まさかの返事が返ってきた。全く悪気はなく、ただ率直な考えなのだろう。 そんなふうに思われていたのか、と始めはショックを受けてしまったけど、よくよく話

        • 少々鬱な日曜日

          今日は朝から、頭の中が不安でいっぱいだな。 明日の遊ぶ予定、1週間後の同窓会、3週間後の彼のお友達たちに会う予定、どれも普段は楽しみに思っているのに、このモードに入ると全てが不安で億劫になってくる…。 数日前に母とドライブをした日。 私は、弟や妹がもしいつか私と同じ状態なってしまったら(精神を病んでしまったら)どうしようか考えてた、という話をした。結局周りはどうにもできないんだよね、と。 その中で、「二人ともお姉ちゃんが大変だったのを見てたから、それが頭のどこかにあって思い

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          人生とは(2)

          サササ〜、ぽたっ、ベタベタ、ザザザザザ 私のこれまでの人生を、想像した。 いろいろな擬音がきこえる。と同時に、いろいろな色がみえる。 順番が前後してしまったけど、「人生とは」の二つ目の私の答え。 人生とは、「アート」だと思う。 どんどん上に上に、追加されていく。自分でしていく、アート。 軽やかな気分の私は、明るい色鉛筆を使って、サラサラと描く。もっと調子の良いときは、絵の具も使って、キラキラ輝くラメも使って、描いていく。 辛いことがあった日、水分を多く含んだ灰色をぽた

          人生とは(2)

          インスタと、現実

          1年ちょっと前まで、私は美容室に勤めていた。 もう少し前の美容学生の頃から、インスタというものを美容師目線で考え運用していた。1日1投稿をしてみたり、写真に文字を入れてみたり、リールをつくってみたり。何がバズるのかを研究し、楽しんでいた。自分を良く魅せ、もちろんフルネームで、自分という人間を売り出していた。今回は、そんな私が努力の賜物だったインスタアカウントを削除するまでのお話。 インスタを初めてインストールしたのは、たぶん高校生の時。気づけば、生活の一部だった。 友達と遊

          インスタと、現実

          仕事終わりの日記

          ⚠️本文には痛々しい表現があります。 今日、会えてよかった。話せてよかった。 楽しい時間だった。 ついさっき帰られたお客様に対して思う、率直な気持ち。 会うまでの数時間、「助けて、誰か助けて…」と泣いていた。脳が、自分が、どうにかなってしまいそうで、頭を抱えていた。 こちら側からのキャンセルなんて、せっかく私を選んで予約してくださったお客様に、最悪で最低の行為だと思いながらも、私は今日会えない、ましてやネイルなんてできないと、体調不良が理由の申し訳ございませんの文章を考

          仕事終わりの日記

          私へ、私とまだいてくれますか?

          いろんな夢があるね。 いろんな場所に行きたいね。 大好きな人たちと居たいね。 私は、時々あなたがわからないよ。 あなたは、常に夢に満ち溢れている。 行動力がある。 人を笑顔にできる能力がある。 周りは素敵な人たちで溢れている。 エネルギッシュで、アクティブで、ポジティブだよ。 ううん、ごめんね、違うね。 違わないけど、新しいあなたがあるね。 どうしようもなくネガティブで、自己肯定感が低くて、体調が優れないこともあるよね。最近は、優れないことだらけだね。 それはもう、理解

          私へ、私とまだいてくれますか?

          中和

          きっと私は軽い方だ。 どうしてみんなは普通に生きられているんだろう。いや、みんな普通に見せているだけなのかもしれない。 「死にたいなんて、一度も思わない人生がよかった」過去の私がそう書いていた。 そうだね、そうだね。 初めて、自分の手で自分を傷つけることを試した。試してしまった。 不運なのか幸運なのか、使い古された切れ味の悪いカミソリでは、全く跡もつかなかった。ただ肉に爪をギュッと押し込んだ程度の、それより少しだけ長い線。一瞬で消えるだろう、初めて私が私を傷つけようと

          人生とは(1)

          What's life for you? (あなたにとって人生とは何ですか?) 何気なく開いたYouTubeから、何度も流れてきた言葉。ただ楽しむもの、たくさん旅をすること、人生は冗談だ、などなど。 とてもユーモアに溢れていて、興味深い内容だった。 さて、私にとって人生とは何だろう。真剣に考えてみたくなった。 一週間ほど考えて、私は2つの答えに辿り着いた。いっぺんに書くと長くなってしまいそうなので、今回はまずその1つについて書いてみよう。 では、 私にとって人生とは、

          人生とは(1)