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「趣味」とは 


「趣味はなんですか?」
数ヶ月前、この問いに対して、私は言葉に詰まった。
その時期は、とことん体調が悪かった。
(たしか私って多趣味だったよなあ、あれ?最近趣味あったっけ?なにか楽しんでいるものある?ないかも、趣味、ないな。)
とても寂しくなった。

その出来事を彼にいつものように話したところ、
「うん、趣味ないなって思ってたよ」まさかの返事が返ってきた。全く悪気はなく、ただ率直な考えなのだろう。
そんなふうに思われていたのか、と始めはショックを受けてしまったけど、よくよく話していると、「趣味」というものの概念が、彼と私では違っていた。



彼の思う「趣味」は、昔からずっと(何年も)好きなもの、かつ、日常に頻繁に取り入れているもの、だった。
彼の場合、それが音楽やスポーツになる。
幼い頃から音楽が好きで、毎日の生活で音楽はかかせない。NO MUSIC NO LIFEはその通りと、最近も声を大にして言っていた。
そして、何かしらのスポーツをずっとしている。学生時代は野球部に所属していたし、社会人になった今も、仕事帰りにはほぼ毎日ジムに通い詰め、休みの日には野球やゴルフに打ち込む。

たしかにそれをふまえて考えると、私には趣味がないことになる。
小学生の時は習い事のダンスが好きで、中学生ではバスケットボール部に入りそれを楽しんだ。社会人になってからはドライブが好きで、他にも、裁縫、筋トレ、絵を描くこと、読書…などなど。嫌いになるわけではなく、新しい気になるものが次々にできるので、年単位で行ったものもあればたった数ヶ月のものもある。
ちなみに私は、これら全てを「趣味」と言う。
その時々の好きなものやハマっているもの。ほんの2、3日でも、その間に好きであればそれも趣味になる。


どちらが正しくて、どちらが間違っているという話ではない。
ただ、同じ「趣味」という言葉を聞いた時に想像するものは、やはり人それぞれなのだと思った。そして、やはりそれは自分軸でできた概念であり、話の終着点はお互いに「らしいね」だった。
この「らしいね」の感覚が私はとてもしっくりきたし、とても心地よかった。


これからも、彼は彼らしく、今までずっと好きで大切にしてきたものを変わらず愛し、たくさんの熱を注いで育てていってくれたら嬉しいなと思う。
私も私らしく、その時々に反応する自分のアンテナを頼りに、今好きなもの、今気になるものを追いかけながら生きていたい。


他にもきっと、お互いに違う概念を持つ言葉がたくさんあるのだろう。
それがもしかしたら、2人で居る理由のひとつなのかもしれないな。




ちなみに、最近の私の趣味は、
当てのないドライブ、音楽を聴くこと(ITZYにハマり中)、喫茶店巡り、読書、文字を書くこと。あ、noteも趣味のひとつかな^^

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