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これから起業する方に知って欲しい会計の話⑦ 〜あなたのその理想、いつ実現するんですか?〜

皆さんこんにちは、株式会社HIFASです。
前回のブログ⑥〜なぜ資金重視の会計を勧めるのか〜では、資金重視の会計の重要性を改めて整理して書かせていただきました。
今回は資金を重視する会計の必要性にも関係ある、もう少し踏み込んだ話を書きたいと思います。

理想はいつ実現するのか

起業前や起業当初だけでなく、事業を行う中で「将来的にこうしたい」とか「〇〇年後にはこんなことしたい」「全国に店舗を出したい」などの、目標や理想を思い浮かべ、それを実現したいと思いながら経営していくことと思います。

いきなり理想的な結果を得ることは通常難しいので、大抵はやりたいことや得たい結果に向かって段階的に経営のステップを踏んで行くことになります。

一方で、段階的にといっても「これやりたいあれやりたい」ということに対しての段階が、「利益が出たら」「お金が貯まったら」という抽象的な表現をよく聞きます。
中には、これやりたいあれやりたいが実現できれば「絶対ウケる」「絶対人気になる」「絶対売れると思う」と言って、夢や理想を大いに語っているケースもあります。もちろん希望を持つことは結構なことですが、そのような話について、仕事柄、先のことを聞くこともあるのですが返答に具体性がないことが多いです。

じゃあそれはいつ実現するつもりなのでしょう?
やりたいことのためのお金はいつできるのでしょう?

時の流れは待ってはくれません。ましてや昨今の移り変わりの激しい市場を考えると、やりたいことや実現したいことをいつ実行するのかを具体性をもって考えておく必要があります。

資金繰りを管理して、理想を実現する

具体的にいつまでに実行したいのかということを決めるにあたっては、やりたいことの市場の状況も踏まえて、理想的な時期をいくつか候補に挙げた上で、必要な資金に関する数字の積み上げとともに、現状の自分も知る必要があります。

・いつまでに実行するのが良いか候補時期を決めてみる
・自社の収益力は、どのくらい資金を確保できる状況なのか
・やりたいことにはどのくらいお金が必要か
・必要額までにどれくらいの期間を要するのか
・外部からの資金調達は可能か
・資金調達した後のキャッシュフロー は問題ないか
・実現可能なレベルの資金計画になるか
・既存事業の売上の回収時期や仕入等の支払時期は調整できないか
・手元にどれほどの資金を確保することができるか

このような内容を具体的に決めたあとは、資金繰りを管理しながら、理想の実現に向けて資金の確保に努めることに専念します。
ここで重要なのは、損益では無く資金を管理することです。
利益があっても使えるお金がなければ意味がありません
資金繰りを管理することで、毎月どれくらいお金が残り、どのタイミングで多額の事業投資が可能となるか判断がしやすくなります。

まとめ

理想を理想のままで終わらせないためにも、ぜひ数字を駆使して実現に向けて一歩前へ進めていただきたいと思います。それには簿記のような難しいことは必要ありません。その代わり少し意識を管理に向けて、多少の忍耐と共に少しだけマメさを出していければ、資金繰りの管理を簡単に行うことができますので、是非実践していただければと思います。

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