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DIORカフェ行ったら人生観変わった話


先日、銀座シックスにある「DIORカフェ」に行ってきました。

そもそも私、DIORのアイテムなんて一個も所持しておりません。口紅、コスメなら比較的手に入るはずなのに、それすら所持してないです。でもDIORのロゴも、デザインも好きなんですけど、ひとつも持ってないです。

これまで、DIOR店舗の前は100000回以上通ってますが(以前勤務した通勤先から駅までのルートが、たまたまDIORの前も含まれていたという理由だけです)入ったことはないです。

そんなDIOR未経験者の私が、なぜDIORカフェに入ろうと思ったのか。理由は、たまたま東京に行って、ギンザシックスに入り店案内を確認したところ「DIORカフェ」に目が入ったから。

私「ギンザシックスに、DIORカフェなんてあるんだ!

私、一度行ってみたかったのよ!カフェで、ハイブラのロゴをアートしてくれるお店!で、写真撮ってSNSにドヤ顔でアップするんよ!(発想が安っぽい)」

夫「えっ……高いんじゃないの(震え声)」

私「カフェだから、そこまで高くないんじゃない?東京はなかなか行けないし、きっと思い出になると思う!」

夫を強引に誘って、私たちはDIORカフェへ行くことに。

DIORカフェの店舗案内によると、B1階の奥にあるそうな。しかし、どれだけ奥に行ってもDIORカフェが一切出てこないのです。B1階奥にはカフェはないものの、DIORの店舗のみ。

夫「あれ?なんで?どこにあるんだ?」
私「こうなったら、DIORの店員さんに聞いてみよう」

そこで私は、DIOR店舗前のスタッフに確認すると、私たちの想像を遥かに超える回答が返ってきたのです。

DIORスタッフ「DIORカフェは、店舗内の奥にあるエレベーターからしか入ることができません。つまり、店内を通っていただかなければ、DIORカフェに入ることができないのです」

夫と私「ええーーーー!(割と声大きめで驚く)」

DIORまじか。店舗通らないと、カフェにも行かせて貰えへんのかーーー!これはまさに、DIORのお客様のシークレットスペースみたいなものなのだろうか。

人生において、入口のないカフェに入るなんて初かも。私の中の人生観や視野が、ほんの少し広がりました。

そこで私たちは、勇気を振り絞ってあることを決意したのです。

そう。DIOR店舗に入り、奥の僻地にあるエレベーターボタンを押すのだ!!!

私たちは恐る恐るDIOR店舗に入り、小声で「あーどうしよう。スタッフさんと目が合ったら、なんか買わなきゃ行けないのかな」とかぶつぶつ言いながら、店内の奥を目指します。

そもそもハイブランドショップは店員が客を選ぶことが多いので、震える子鹿のような私たちなんて相手にする訳ないんですよ。

実は私自身、好奇心でハイブラショップに入ることもありますが、塩対応受けてすぐ帰ることが多いです。

でも、DIORスタッフの方々は心配そうに顔色を伺ってくれたんですよ。これだけで「あっ、他の店と違う……優しい」って胸がトクンと高鳴りました。

やっとの思いでエレベーターにたどり着き、DIORカフェのある4階にたどり着くと、そこは一面煌びやかな世界。

店舗入ってすぐのところにメニュー表もあるのですが、私たちはページをめくるなり目が点。(思っていたより、0が1個多いという意味で)

私「ど、どうする……。カフェだから、てっきり1000円くらいで飲めると思ってたよ(コメダ珈琲行き過ぎて、珈琲相場がコメダ価格になってる私)」

夫「せっかくの記念だし、行ってみるか(声震えてる)」

するとスタッフの方が、こっちに近づいてきて「もしよかったら、一品のみでシェアもできますよ」と声をかけてくれたのである。(デザート一品のみなら2000〜4000円位。)

これなら、私たちでもなんとかなるかもしれない……。ちょうどベビーカーの娘は爆睡してるし、この機会を逃したらもうDIORカフェには行けないかもしれない。

そう思った私は「い、行きます!」と威勢よくスタッフに応答。

すると、スタッフが奥にあるテーブル&ソファーの席に案内してくれました。

店内、女子力高いのよ

店内は、全体的に千鳥格子柄のソファーで女子力が高い印象。

お皿、コップも全て「DIOR」のロゴが入っており、まさにDIORづくし。

お皿も可愛い
グラス中央にはDIORのロゴあり


そんな中、夫が窓をみて「名鉄観光の看板があるよ」と一言。見慣れた文字を見て、夫は落ち着いたそうです。

カフェで落ち着く人もいれば、見慣れた物事、文字で落ち着く人もいる。人の価値観は、まさに人それぞれなんだなぁ。そんなことを、ふとぼんやりと思ったのです。

メニュー表にもDIORが

席につくなり、スタッフの方が突然「●○☆☆?」と早口かつ何事かわからない言葉で話しかけてきました。

私は「あの、すみせん。私日本人です」と答えると「日本人で良かったですぅぅ!実は、私も日本人なんです」とスタッフの表情がみるみる緩んでいきました。

まさか私、外国の方と間違えられたのだろうか?ふとあたりを見回すと、海外から来ている観光客らしき方も見えたので、日本人以外の人が来ることも多いのかもしれません。

ロゴ入りラテアートを注文

DIORカフェでの総支払い金額は、デザート一品、紅茶、カフェで7000円ほど。

紅茶はコクがあり、今でも舌の奥に味が残っています。値段は決してお安いとは言えないけど、スタッフの方も親切で、写真撮影も多数協力してくださり、私的にはとても満足しています。

DIORカフェでは、今まで知らなかった夫の一面を垣間見ることも。

夫「一般のカフェだとスプーンはソーサーの手前に置くけど、本当のマナーではカップの奥に置くんだ。ここの店はそれができているから、凄いと感心したよ。流石だね」

私「えっ?なんでそんなこと知ってるの?やっぱり、会社でいいところたくさん連れて行ってもらってるから?」

夫「岸辺露伴が教えてくれたんだ(漫画でそんなシーンがあったらしい)」

普段は餃子の王将、ブロンコビリーが好物の夫ですが、高級店でも品よくカフェを嗜んでおり、私はびっくり。

ただ室内暑かったらしく、一時のみTシャツ一丁になっていたのですが、それ以外はスタッフの方にもきちんと対応していて、私は感心しておりました。

DIORカフェは3泊4日の旅行のうち、1日目に行ったのですが、その後のカフェの値段が全部安く感じるなど、若干金銭感覚がバグりました。

でもあの時感じた満足感、特別感は何者にも変えられないものだなと思いました。いままでカフェに1,000円超えたら「もったいない」と思っていましたが、この経験から心や思い出に残るものには惜しみなく投資(もちろん限度がありますが)するのもアリではないか、と考え直すように。

思い出や経験には多少頑張って投資していくことで、きっとこれからの人生が彩り豊かなものになりそうです。

新しい体験をすると、その度に視野が広がります。人生観も、価値観にも少しずつ変化が訪れます。これからも、自分の固定概念に捉われることなく、多くの経験を経て視野を広げていきたいです。

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