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甲状腺乳頭癌の話11 心療内科の診察

日本人であり、甲状腺乳頭癌に罹っている私は、なるべくして鬱になったのかもしれません。


診察では、テストもありました。
それはまるで性格テストのような「こういう場合どうする?」的な50問くらいの質問に、当てはまるか、当てはまらないか、どちらとも言えないかを答えていくものでした。

私の話を聞き、そしてテストも終えたのち、先生は語り始めたのでした。

自分の病気、そして夫の病気、さらにそれらが重なってしまった状況において、気分が落ち込むのは当然のことだと先生は仰いました。
そして物事を悪く考える傾向があることも自然なことではないか、と。
最悪の事態を想定して、次の行動を考えるということも、必要なことでもあるから、それ自体は問題はないのではないか、と言われました。
そう、私は何も間違ってない、そう思いました。

そして友達から9年間癌ではないと思われていた件については、
「癌に罹ったことのない人は、癌に罹るとはどういうことか、経験していないから分かりようがない。その程度にしか捉えられない。それは親兄弟であっても同じこと。だから人に期待をしないほうがいい。期待をしたから裏切られたような気がするんだろう。」
そう言われ、少しハッとしました。

「癌」なんだから、皆、私の状況は把握しているよね。理解して当然だよね。特に親しい間柄なら、尚更、認識も共有してるはずだよね。なぜなら私「癌」という重い病気だし。
とは思っていたような気がします。

それはまるで、自分を中心に世界が回っている、と思い込んでいるような甘えと横柄さです。
自分のことは見えなくなってしまうのですね。

そして、
鬱になると睡眠に影響があったり、気力がなくなったりしていくので、今の状態を放置しないで、とにかくまずは睡眠問題を解決していきましょう!ということになり、
睡眠導入剤のベルソラム錠とルネスタ錠、そして精神安定剤のメイラックス錠を処方していただきました。

薬をいただいたことと、先生と話しをしたことで、少し明るい光が差したような気になれたのでした。

でも、これから、もっと肝心なことと向き合わなくてはなりません。
→ 続く

お読みいただき、ありがとうございました。 

追記:見出し画像は、いらすとやさんからお借りしました。ありがとうございます!

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