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甲状腺乳頭癌の話9 とうとう鬱になる

私、癌に罹っています。
「癌」という言葉の意味、ある程度の年齢なら誰でも知ってますよね?
三大疾病の一つですよ。
単独で保険だってありますよ。
癌にかかって亡くなる方が多いの、ある程度の年齢なら誰でも知ってますよね?
その癌に罹ってしまったと、明確に伝えましたよね。
それぐらいすごいことに今なっちゃってるんですね。
確かに、時々忘れることもありました。でも
そんな中でも、色々葛藤しながら、生活しているんですね。
癌患者が元気そうにしたり、旅行に行ったり、普通に生活していたら、変ですか?
癌患者が元気そうにしたり、旅行に行ったり、普通に生活していたら、もうそれは癌ではないということになりますか?

その日からです。

私、寝つきはいいのですが、
夜中の3時に目を覚ます。完全に覚醒。そして目を瞑っても眠れず、自分に起こっていること、あるいは起こりうる全てのことをネガティブにしか捉えられなくなり、不安に陥る。この不安は自分で作っているもの、単なる想像だからやめようと思っても、胸のあたりだけは言うことを聞かない。胸のあたりが焦っているような感覚、それはまるで日本に帰る飛行機に乗り遅れてしまいそうな切羽詰まった感じ、または第一志望の大学の試験開始に間に合わなさそうでパニック直前のどうにもならない状態、
そんな時にしか起こらないような体の感覚から逃れられなくなるのです。

もはやこのまま寝室で横になっていても悪循環だからと、
リビングの方に移動し、動画などを見る。若いYoutuberたちがゲームをして遊んでいるだけの動画。くだらない。実にくだらない。でもなぜか面白い。つい見てしまう。というか笑ってしまう。気がつくと胸のあたりの違和感が和らいでいる。でも眠くはないからと動画を次々に見続ける。気がつくと完全に気分転換できている。
そして再び眠ることが出来るようになるまでに2時間以上は経ってしまうのでした。

こんなことが連日起こりました。こうして睡眠不足が続いたのでした。

たまに朝まで眠れる日もありましたが、些細なことで夫を怒鳴りつけたりして、我に帰り、自己嫌悪で落ち込み、また夜中に目を覚ますという無限ループに陥るのでした。

何かに取り憑かれているのでしょうか?
これを「鬱」というのでしょうか?

鬱気味かも、と思ったら、「自分はまだ大丈夫とか、そんなはずはない、とか思わずに、自分は鬱になったと素直に認めて、さっさと病院へ行った方がいい、それが改善への一番早い方法だ」と、鬱病から回復したという、知り合いの知り合いの言葉を又聞きしたことがあります。

そうだ!心療内科へ行こう!

→ 続く

お読みいただき、ありがとうございました。

追記:見出し画像は、「みんなのフォトギャラリー」から選択し、coooooom7さんからお借りしました。ありがとうございます!

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